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森の中に進み湖に着くとカインが急に馬を止める
何で止めたのか聞こうと思ったが声が出ない
出るのは心の声だけだ!
『尻が猛烈に痛い…』
暫くすれば痛みは軽減されるかと思ったけど、お尻の痛みは変わらなかった
「おい、リュウに水飲ませたいから降りろ」
「……」
「まさか降りれないのかよ?乗れたのに?」
くそぅ…!
馬にしがみついてる私に畳み掛ける様に言うし馬は馬で邪魔だとばかりに私を揺らす
あぁ!
そんなに揺らさないでよぅ!
「こんなに辛い乗り物だとは…」
満員電車が最悪と思ってた私を許して下さい…通勤ラッシュで足を踏まれるくらい朝飯前だわ
「ったく…お前今までどんな暮らししてたんだよ?馬に乗れないなんて貴族の娘かよ…ほら」
乱暴に言いながらもカインは私に向かって両腕を広げた
「何?」
その『俺の胸に飛び込んで来い!』状態のポーズは
「降りられないんだろ?」
「えっ……きゃ!」
馬から引き剥がす様にカインは私の両脇に手を入れて降ろした
「いつまでも乗ってたらリュウが飲めないだろ?それにしても…」
「何よ…」
カインも密着した状態でパニックの私の顔をジッと見てくる姿になんとか声を返す
何?
この状態?
森の湖で(顔だけ良い)王子となんて…メルヘンな構図!
「いや、思ったより軽いなって」
「思ったよりって!」
「あっ!そうか胸が無いからか…痛っ!」
いつもの失礼な発言に条件反射の様にカインの頭を叩くと自然と距離が出来てホッとする
「アンタ口悪すぎ!」
「お前は暴力過ぎる…本当の事言っただけだろ?」
「それが良くないって言ってるのよ!無いって言うけど私だってBカップくらい…」
そりゃ明らかにサーシャちゃんよりは無い…それは自覚してるけど…貧乳とまではいかないと思いたい
「B?何?それ?」
「…何でも…カイン!あそこ!女の子が居る!」
カインに言っても通じない現代用語だと思えば自分から胸のサイズをばらした恥ずかしさも無い。
そんなカインの馬が美味しそうに湖の水を飲んでる反対岸に1人の女の子が居て指を指す
此処まで来るまでに鎧を着た人とか老人とかは見てるけど(お尻の痛さで鮮明では無いけど…)
女の子は初めてだ…しかも…凄く綺麗な子
少し離れてるのにその姿から目を離せなくて…カインも同じくらい凝視してるのに気付かなかった。
それくらい見とれてしまった…でも直ぐに私の腕をカインが引っ張る
『何で』なんて疑問は無かった。
女の子が湖から離れてく姿に私も慌てて歩くカインに着いていく




