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「じゃあこの女が姫の可能性も無いわけじゃねーじゃん」
イルーナ君の話を最後まで聞いた王子は『やっぱり』と私を指差す
くそぅ…バカの癖に同じ様な事考えやがって!
「だから言いましたよね?強引に予言の姫にしないと」
「まぁ、偽物の可能性もあるしな……痛っ!」
「無神経」
「本当の事だろ!いきなり足を蹴るな」
「当たっちゃっただけだろ?今は小さいけど足は長くて」
「今のが当たっただけなわけねーだろ!」
「ゴチャゴチャ煩い、男の癖に」
今度はシークと喧嘩を始めるけど、皆相手は王子なのにタメ口だ
小人さんって王子をかなり崇めてた印象有ったけど、あれは大切な白雪姫を助けてくれたからってだけ?
今の所ただの迷惑な王子って肩書きだけだもんね
でも……迷惑な人間なら私も負けてないや
それから王子は家の倉庫と使ってる所で寝泊まりする事になった
この決定に至るまでかなり揉めまくった
だってイルーナ君以外…違ったイルーナ君とニーチェ以外は家に入れたくない派だった
確かにいくら王子でもいきなり来た奴を家に住まわせるのは厳しいもん…私が言える立場じゃないけどさ。
「イルーナ!嫁入り前の女の子が要るのよ?どこの馬の骨がわからない奴を…」
「おい!俺は王子だ!!」
最終的には女子の意見を尊重してイルーナ君が言葉を選んで納得させてくれた
『それに家も広く無いので王子には広い綺麗な場所の方が良いと思います』
そんな言葉に王子は直ぐに頷く
イルーナ君が敬語なのも有るけどやっぱりコイツって馬鹿だ
綺麗かも知れないけど『倉庫』なのに…辛うじてご飯は家の中で一緒に食べる事になったけど、今日はもうサーシャちゃんが夕飯は終わったとサッサと寝てしまった。
王子もイルーナ君に案内されて倉庫に言っちゃったけど
「コイお姉さん?」
私もそろそろ寝ようかと思ってると廊下で毛布を持ったイルーナ君に会う
「イルーナ君…それ、もしかして…」
「王子に渡しに行こうと思って。さっき渡した物が少し寒そうだったので厚手の物を」
イルーナ君…なんて親切なんだ
他の皆の対応が間違ってるとは言わないけどイルーナ君はずっと敬語だ
「優しいね」
「……そう思いますか?」
「え……思うよ?いきなり来たのに優しくしてくれて……あぁ、これは私の事も含まれるけど」
皆性格はともかく親切にし てくれてさ…
私もアイツに親切にしないといけないかもだけど……第一印象と接触が悪かった




