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テーブルを挟んで男VS女討論してると無言で私の手を握るのはニーチェ。
いつもは笑顔だけと少し心配そうな顔
どうやらサーシャちゃんの中でニーチェは『男』と判断されなかったらしい
「大丈夫よ、ニーチェ」
「エヘヘ」
笑顔で声を掛けるといつもの笑顔になるニーチェに心が段々落ち着いて来た
そうだよ……あんなの事故だと思えば良いのよ
良く言うじゃない、自分が初めてと思えばそれが初めてだって!
要は気持ちの問題だって
私はいつか王子様と初めての口付けを…
「…………」
クソっ!
アイツも肩書きは王子じゃないか!
王子は王子でも私はシンデレラの王子様が良い
でもさ?
シンデレラの王子様もアイツみたいな奴だったら?
童話だけじゃ性格まで判らないし。
物語だけなら優しそうに見えた白雪姫の王子様もあんなんだし
ここで言い合ってる皆も……
「僕達をあの王子と一括りにしないで欲しい……乱暴なナナセと手の早いシークは別に構わないけど」
「おい!イルーナ!」
「何?自分は棚に上げて」
「ちょっといい加減にしなさいよ!男なんてねぇ…」
私が原因だけど、こんな朝まで生テレビみたいな討論をする子達とは想像してなくてよ
皆を見ながら頭の中で『王子様とは?』と考えてると扉が乱暴にノックされた
「誰だろう?」
「この流れだと確率高いのはアイツだろう?」
ナナセが開けようとするロックを止める
サーシャちゃんが撤去したアイツか……まだ近くに居たんだ
誰も扉を開けようとしないとノックの音はドンドン大きくなってきたし
「おい!開けろよ!命令だ!」
随分上からな目線な声が扉の向こうから聞こえてくる
「開ける必要無いわよ。でも煩いわね……ロック、もっと遠くに棄てて来ましょう?」
『目障りだわ』と小さな声で言うサーシャちゃん
扉の向こうの王子の命令はガン無視して、サーシャちゃんの命令に皆が頷く
ロックが扉を開けるとやっぱりアイツがいた
「お前らよくも俺を……おいっ!何するんだっ!」
「ロック、ゴメス引きずって行きましょ」
「大人の姿なら片手で担げるのになぁ」
「ねぇ~子供の姿って不便だよね」
3人がまた撤去作業を開始すると王子は叫んだ
子供に引きずられる少年……コイツ力無いのか?
「ちょっと待て!さっき白雪姫の件を街の人間に聞いた!お前ら何か知ってるのか?」




