6
「ただいま~あら誰?」
「お客さん?」
サーシャちゃんとシークが家に入ってくる
「なんだ、居るんじゃん」
「え?」
「違う!そいつは関係ねーよ!姫じゃない!」
姫?
男の子は私の前とは歩いてくるとナナセに振り向いてそう言うと私の腰に手を回す
「予言だと眠ってる筈なのに……まぁ良いか」
「ちょっとっ!」
腰に手を回された途端に引き寄せられて綺麗な顔が目の前にある
こんなに綺麗な顔なのになんて口と態度が悪いんだろう
「とりあえずしとかないと……」
「……っ!!」
こっちもとりあえず離れなきゃと思い両手で胸を押してもビクともしないどころかそのまま後頭部に手を回され……キスされた
頬やオデコとかじゃない……唇に
「姫、俺はノクターン国の第二王子のカイン。運命の予言で迎えにきた」
「……王子?」
「そう、姫の運命の王子」
運命?
そうよ、私はずっと夢見てた
『…ただ王子様との出逢いを待ってるの!』
向こうで言ってた事は本気だった……おとぎ話の王子様と結ばれたいって。
目の前の男の子は王子様?
もしかして私を白雪姫と思ってるの?
今は『私は白雪姫じゃない』って大きな声で言えない状況だから……もしかしたら本当に私の王子様なのかも知れない
知れないけどっ……私はシンデレラの王子様と結ばれたいし
この男の子顔も綺麗だけどっ!
何?
この態度?
しかもいきなりキスって!
「……けんな」
「ん?なんか言った?」
キスをして礼儀なのか方膝を着いた姿勢から立ち上がりその綺麗な顔が近付いて来てスイッチが入った
「ふざけんなよ!いきなりっ……初めてなのにぃぃ!!」
「ぐほっ!!」
目の前の綺麗な顔を思いっきり殴った
物語で白雪姫は自分を目覚めさせた人を人目で運命だと受け入れるけど
私は意識あるし!
王子様らしい人は態度と口悪いしっ……!
いきなりのキスを受け入れられるわけないじゃん!!
しかも初めてだったのに
もう殴るしか選択肢が無かった
「気絶してるの?」
「お前……凄い怪力なんだな」
「体力は無いのに腕力は有るって事?」
ゴメスが倒れてる男の子の頬をツンツン触ってるけど目覚める気配はない
ナナセとロックは私を見つめてくるけど……今はそれ所じゃないでしょ?
この男の子に私は……
「こんな最低な男は外に出しちゃいましょうよ!」




