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買った洋服を入れたバスケットを開くとシークが覗く
勿論、下着類のは開けない……当たり前だけど
「うわっ本当だ……ちゃんと休ませて貰えた?」
「…………っ!」
私に近付いて手招きをされ少し背を屈むと耳元で話される
その瞬間、顔が紅くなった……に違いない
何動揺してるのよ、私
サーシャちゃんに聞こえない様にする為にシークは近付いてるのに…
「ちょっと聞こえてるわよ?シークこそちゃんと皆の買い物出来たの?」
「お使い出来たの?みたいに言うなよ。ちゃんと買えた……かなり重いけど」
シークが離れると私は息を吐く
おいおい、自分息して無かったのかよっ!
と言うか……私って免疫無さすぎ
何を急に意識してるんだ……イルーナ君やシークに。
他の皆にも変な反応しないようにしないと!
あっ……ナナセは大丈夫か……ニーチェもね。
帰り道は不思議な感じだった
行きは長く感じたのに帰りはそんなに倒れそうなほど辛くは無かった
行きは長く感じて帰りはその長さや時間を知ってるから短く感じるって本当だったのかも
まぁ、確かにキツいのはキツいんだけど……
2人がずっと話をしてくれたのも大きいな
荷物だってシークが 一番重い筈なのに
『女の子に持たせる事は出来ない』って私の荷物も持ってくれて
サーシャちゃんは自分で持つと頑なに拒否してたけど、きっとシークの事を考えてだと思う
私も持つと言ったけど聞いて貰えなくて
そりゃそうだよね……一番体力無い奴に荷物なんて持たれたらそれこそペースが落ちて野宿だ
私は一番に軽い荷物だけで……大人なのに。
もうごめんなさい……2人共
私、これからもっと体力つけます!!
見慣れた家が見えてホッとした
野宿を免れた安堵感もあるけど、なんて言うか『家に帰って来た』って感じがする
「ただいま~」
「だからっ!俺は王子だって言ってるだろ?」
「こっちも何度も言ってるだろ?姫なんていねーって!」
せめて扉だけでも開けたくて2人より先に扉を開けると怒鳴り声が響く
何?
ナナセが勝手に怒ってるのかと思ったけど、ナナセみたいな口振りだけど違う声も聞こえた
「2人とも……いい加減に落ち着いて下さい。コイお姉さんお帰りなさい」
「ただいま……えっと……誰?」
イルーナ君の声に私は改めて部屋の中の人物を見つめた
身長は私と同じくらいで現代で言うと高校生くらい?
15~16歳くらいの男の子で凄く綺麗な顔してるけど……。
凄く怒ってる?




