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「皆、私の話……」
信じてくれるの?
私のせいで魔法掛けられたかも知れないのに……
「大丈夫ですよ?ちゃんと信じてます……だって家族じゃないですか」
「イルーナ君」
「コイお姉さんだって僕達の魔法を信じてくれてるじゃないですか……それに今はお互い何がどうなってるか分からない状態なので僕達の魔法の事で責任感じないで下さい」
「…………」
「お前って分かりやすい顔してるよな」
ナナセの言葉にイルーナ君を見ると頷いてくれる
私ってそんなに顔に出るタイプだったっけ?
それに…こんなに泣き虫だったかな……?
「いきなり現れて何か有るとは思ってたけど…そんな理由があったんだな」
シークの言葉に胸が熱くなり椅子から立ち上がる
「何か有るかも知れないのに置いてくれてありがとう…あのっ……迷惑だと思うんだけど……」
「勿論ここに居てね?」
「いるー!」
サーチャちゃんの優しい笑顔と私のスカートを引っ張るニーチェ周りを見ると皆頷いてくれた
「仕方ねーだろ?それにお前が俺達に掛けられた魔法の手掛かりになるかも知れないなら側に置いといた方が良いしな」
「ナナセ……」
「うん……ありがとう」
いつもの私なら感謝の言葉なんて言わないけどナナセ的の優しさだと今は思える
「コイお姉さん、気にしないで下さいね?」
「うん、大丈夫だよ。ありがとうイルーナ君」
「コイお姉さんも魔法掛けられてるかも知れないよね……世界を移動する魔法とか」
「そうだね!俺達みたいなちっさくなる魔法みたいに……でも世界を移動する魔法なんて凄いなぁ」
「こら!コイお姉さんには大変な魔法なんだから」
「そうだった!ごめんね、コイお姉さん」
ロックとゴメスが話してて話を振られて首を振る
魔法か……私も魔法なのかな?
そう言えば皆は本当は大人だって言うけど……どれくらい大人なんだろう?
物語通りお爺さんの少し前くらい?
「ねぇ、皆は本当は大人なのよね?幾つくらいなの?」
女性に年齢を聞くのは失礼だけどサーチャちゃんしか居ないし、目線はイルーナ君を向いて話した
「そうですね…今が8歳くらいなら……18歳でしょうか?」
「そうねぇ……8歳くらいかしら?考えた事もなかったわ」
「18歳!?」
イルーナ君とサーチャちゃんから言われた年齢に思わず声が大きくなっちゃった!