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166『【完全解読】愛宕百韻九十九句の謎』

○推定・信長の一句が意味するもの


詠み人知らずの、――いや本作品で信長の句と推定した、

『引きすてられし横雲の空』の前の句である、〈三折裏〉の十三句目は、


77 朝霞 薄きがうへに 重なりて     光秀


そう明智光秀の詠んだ句である。


つまり、逆にいうと、

ある写しでは存在しない〈三折裏〉十四句目、

二つの写しでは詠み人の名前が違う十四句目の前の句が、

『本能寺の変』の実行者である光秀なのである。


……これは偶然の出来事なのだろうか?


ということである。


何故なら、この『愛宕百韻』は、

従来説の本能寺の変は明智光秀の謀反により起こされたものとする場合、この連歌興行は、光秀が「あめが下しる……」と決意表明したとする――

謀反の重要な証拠にもなっているくらいである。


つまり、従来説.つまり通説で重要な証拠の一つの文献となっている『百韻連歌』である。


それが、本能寺襲撃の最重要人物の句を受けての次の句となる十四句目が――

存在しない、あるいは詠み人が定まっていないというのは、あまりにも不自然ではないか?


そう、つまり逆にいうと――

本能寺の変の謎を解明する上で最重要文献といってもいいくらいに重要な存在の文献が、たまたま光秀の句の次の一句だけ偶然存在しないなんてあり得ない!

といっても過言ではないのである。


ということで、謎の十四句目は、意図的に謎の存在にされたことだと推定されるのである。


ではそれは何故、意図的にされたのか……?


それは、連歌であるので、

当然、光秀の句と信長の句と推定される句を理解すれば解ることなのである。


77 朝霞 薄きがうへに 重なりて     光秀


朝方、山々に霞が重なっている情景を表している句であろう。


しかし、実はこの「重なりて」が、謎を解く重要なヒントとなっているのだ、


何故なら、推定信長の句と合わせて一首とすると――


 朝霞 薄きがうへに 重なりて     光秀

    引きすてられし 横雲の空    信長?


「薄きが」を一句足らずで百句より句が“少ない”状態ととり、

その“上に”謎の一句が《重なって》、“朝方”の一首となる。


そう、「重なりて」は、謎の一句が光秀の句と重なって、

《一首》となることを――《暗示》しているのであった。


そうすると重なって一首となった歌の解釈はこうなる!


〈解釈〉

この私(光秀)が、詠んだ句の後には実は信長様の一句が隠されている。


その内容は――


十字架を背負い“引き捨てられし”イエスの故事を元に、信長様とその忠実なる使徒である私とによる『福音書』計画によって――

朝方、私の本能寺襲撃によって、信長様は命を捨てられる。

となる。


解りやすく光秀一人称で解釈してみましたが――

結論として謎の十四句目である推定信長の句を、光秀の前句と合わせると完全に『福音書計画』の内容を詠った内容の一首となることが、読者様にも感じて頂けたと思います。


次回、謎の解明はまた新たなる謎を生み出す!

何故、そもそも信長の一句は、秘匿されたのであろうか?

その《真相》に迫ります!

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