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108『運命の類似100%』

神の子イエスは、自らの尊い命を犠牲にして十字架にかけられることによって――


――《キリスト》に成った。


イエス・キリストが、キリストと呼ばれる理由がここにある!


イエスは、もし十字架にかけられなくとも、つまりあの時死ななくとも、多くの人々を救えたであろう。

――その奇跡を起こせる能力で。


しかし、人一人が起こせる奇跡など限界がある。

……当たり前だが、イエスの周りにいる者しか救えないからである。


――だから、イエスは命を捨てたのである。


預言者イザヤの預言書『イザヤの書』で預言されし救世主の姿――


『自ら懲らしめを受けて、我々に平安を与え、

――その打たれた傷によって、我々は癒される』


その救世主伝説を叶えるためにーー

自らが、十字架の刑に処せられることを選んだのである。

それが大きな奇跡、多くの人々を救う道だと信じて――


そしてそれから約1550年後!

織田信長の前には、世界の西の果てから、千五百年から続くその素晴らしい教えを、幾千幾万の荒波を船で越えて来た、そう布教の為に数々の危険を乗り越えて宣教師たちがやって来たのだ。


それを知った織田信長は、驚いたであろう。

――そのイエスの生んだ奇跡の大きさを!


その宗教は、宣教師をいまだに世界中へ布教に走らせ――

西洋の暦は、その教祖イエスの生誕の年から何年と数えられており、

そしてその教えは世界中に広がり、つまりは世界中の人々を癒し続けているのである。


そうこれがイエスが、己の命を捨てて得た――


――《大いなる奇跡》である。


そう神の子イエスが、人々のために命を捧げる。


――そう、そのために織田信長は神に成ったのである。


神と成った信長、唯一絶対神に最も近い男信長が、

その己の命を人々のために捨てる時――

この日本においても大いなる奇跡を起こせるのではないか?

と考えたのである。


そうそして、織田信長は、自らと運命が類似するイエス、

そして己と同じように民衆のために救世主として生きたイエスを知り、

そのイエスが、キリストと成ったのは――

人々のために命を捨てたからこそである。



そしてそのことを知っている、

神に最も近い存在となった信長は、ついに決意した――



……ようやく、この余の命を捨てる時が来たのである。



そう、その自己犠牲によって世界を救おうとする信長の、


――この《覚悟》こそが――


織田信長を、

イエスとの運命の類似100%に到達させたのであった!




次回、新章突入!


つ、ついに時は来たれり。

『織田信長による福音書』、


そう、《エヴァンゲリオン計画》が今ここに始まる。


乞う、ご期待!

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