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101『祝!連載100回突破記念特別寄稿』~読者の大反論~

織田信長が『三職推任』を断った理由――

その二つ目は、


結局、どの職に就いても天皇に任命されるからである。

任命されるということは――

朝廷の方が信長より上位の存在になるからです。


織田信長は、勤皇家である。ただし、天皇より下に成るつもりは全くない。何故なら、天皇の下なら、せっかくどのような神になっても、それは……

八百万の神の一人になってしまうからだ。

それでは戦乱は終わらない。

いや、戦乱が終わるだけではだめなのだ、

千年王国エデンの到来――

そう《恒久平和》が達成されなければ。


ここで歴史に詳しい《読者の正当な反論》――

確かに天皇制の役職である関白・太閤となった豊臣秀吉の場合は、この作者の言う通りかも知れません。

――秀吉は、天下統一を果たした。

これ自体は日本史上の快挙ですが、しかしすぐ豊臣政権は崩壊し、また『関ヶ原の戦い』『大坂の陣』と大戦が続いたわけですから、関白に任命された秀吉は恒久平和は実現できなかった。


しかし、もう一人の天下人――徳川家康はどうなのか?

――徳川家康は征夷大将軍に天皇から任命された。

それによって江戸幕府を開いた。

これは形式的であっても天皇から任命されたことになる。

いくら徳川家康が天皇に対抗して『東照大権現』という神に成ったとしても、これは結局八百万の神の一人に成ったに過ぎない。


何故なら、徳川家の権力の源泉、つまり幕府を主宰する権力の源は、天皇から征夷大将軍の任命されたという事実から生まれるものですから。


つまり長くなりましたが、

天皇に任命された、つまり形式的にではあっても天皇の下に成った徳川家康は、江戸時代という世界史上類例のない、約三百年に及ぶ戦乱の無い平和な世を創出させた。


――つまり天皇の下に成ったとしても、平和な世にする事が出来るということです。


……確かに江戸幕府は三百年なので、千年ではないから、

天皇の下に成ったから、恒久平和には至らなかったというなら……

話は別ですが。


でも、三百年も平和な世が続いたのに、これを失敗例とはとてもいえませんよね!?


――それともやっぱり……

――千年続かないと、ダメなんですか?


「……み、見事な反論です」

拙者は唸った。何故なら、あまりにも理路整然とした反論だったからである。


だって今まで100話もかけて――

織田信長の天皇を超える『天皇制補完計画』と、あとに詳しく論じる『エヴァンゲリオン』計画を盛り上げるために、ほぼ毎日頑張って執筆してきたのに……


「こ、このままては……」

ただですら荒唐無稽に見える《エヴァンゲリオン》計画が、

いえ本作自体の存在自体が、消し飛んでしまう……


――しかし拙者はくじけない!


何故なら、この反論を乗り越えた先に――


永遠のエデンが到来するのですから!



次回予告

織田信長は、天下泰平のために、

そう恒久平和のために、ついに宣言する――


――余はキリストであると!


その時、全ての時は……

エヴァンゲリオン計画に向けて動きだす!


お、お待たせしました、

次回『運命の類似100%』(仮題)


乞う、ご期待!

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