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リーンカーネーション・サーガ:極点物理の支配者 〜亡国の王子はルールスペースで世界の理を再構築する〜  作者: 八咫烏


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エルウィン港、硝煙の海

エルウィン港へ向かう道中、一行は進軍を止め、戦車の最終調整に入っていた。リンネが展開した「ルールスペース」の内部では、物理法則が彼の意のままに書き換えられ、作業効率を極限まで高めている。


「いいか、僕のルールスペースは魔法じゃない。空間内(半径20メートル)では物理現象を操作できるが、そこから撃ち出した弾丸は、空間外に出た瞬間にただのタングステンの塊に戻る。だから――」


リンネは作業の手を止め、仲間に鋭い視線を向けた。


「敵の重装甲艦隊を沈めるには、みんなの魔法が必要だ。アハトアハトの貫通力に、理を外れた破壊力を上乗せする」


「了解よ。風を限界まで圧縮して、障壁に風穴を開けてあげるわ!」

ティファとエルザが杖を掲げ、特殊徹甲弾の核となる魔法結晶に、何重もの重層的な風魔法を圧縮・封入していく。


「仕上げは俺の番だな。光魔法による超高熱……着弾と同時に『太陽』を顕現させてやるよ」

キースが掌から強烈な光熱魔法を放ち、結晶の密度を臨界点まで高めた。


こうして完成したのは、物理の速度、風の穿孔、そして光熱の消失を一つに纏めた、禁忌の「極地消失弾」だった。


◇◇◇◇◇


エルウィン港に到着した一行の前に、絶望的な光景が広がっていた。港を埋め尽くすのは、帝国の技術の粋を集めた重装甲艦隊。各艦は魔法を減衰させる多層障壁を展開し、数多の魔導砲を備えた巨大な海上の城塞だ。


「本隊はまだ動かない……。完全に僕たちを使い潰す気だな、兄上は」


リオン遊撃隊長が王都の方向を睨むが、増援の気配はない。アルベールの思惑通り、リーンたちは孤立無援のまま、巨大な艦隊と対峙することになった。


◇◇◇◇◇


「……構わない。一人も死なせないと言ったはずだ。全弾装填、目標――旗艦の魔導障壁基部!」


リンネが戦車のハッチを閉め、ルールスペースを展開。空間内の摩擦と重力を極限まで操作し、アハトアハトの砲身を励起させる。


ドォォォォォォォン!!


物理の極致まで加速されたタングステン弾が放たれた。空間外へ出た瞬間、加速の効力は失われるが、既に弾丸は回避不能な速度で帝国の障壁へ突き刺さる。


「今よ、連鎖起動!」

ティファとエルザの風魔法が爆発し、障壁を内側から強引に食い破る。そこへ、遅延起動するように設定されたキースの光熱魔法が牙を剥いた。


カァァァァァッ!!


着弾点に、一瞬だけ「極地的な高熱の光の玉」が顕現した。爆発ではない。それは、範囲内にある重装甲も、魔導障壁も、海水分らも、分子レベルで根こそぎ「消失」させる光の審判だった。


◇◇◇◇◇


「な……何が起きた!? 旗艦の半分が、消えたぞ……!?」

帝国艦隊の悲鳴が海風に乗って聞こえてくる。


アハトアハトの連続咆哮。リンネの物理計算と仲間たちの圧縮魔法が噛み合い、一発ごとに帝国の巨艦が、まるでそこから存在しなかったかのように削り取られていく。


その圧倒的な破壊の中、ユーリは戦車内のモニター越しに、無表情に照準を合わせ続けるリンネの横顔を見ていた。彼は、自分たちを守るために「将軍」という修羅の道を選んだのだ。


(リンネ……。あなたがどれだけ遠くへ行こうとしても、私は離れないわ。この光の向こう側まで)


炎上する港。消失していく艦隊。

その地獄絵図のような勝利の先に、王都エルウィンの奪還、そして兄アルベールとの血塗られた対峙が待ち受けていた。


【読者の皆様へ、重要なお知らせと感謝】


ここまで『リーンカーネーション・サーガ』をお読みいただき、本当にありがとうございました!


40話(約7万字)まで書き進めていく中で、作者の中で「主人公のキャラクター性」や「物語の見せ方」について、現代のWEBトレンドに合わせた【さらに面白く、圧倒的に爽快な大人のチート無双戦記】へと進化させられる確信が生まれました。


そこで、今作のプロットや1話からの構成を大幅にブラッシュアップした**【完全改稿リメイク版(タイトル等も超パワーアップします!)】**を、この秋に完全新作として再スタートさせることを決定いたしました!


それに伴い、設定や文章を裏で一から磨き直すため、予約投稿が完了してから数週間後(7月中旬頃)に、本作は一度引き下げ(削除)させていただきます。


現在公開中の『現代陰陽師異世界の魔を祓う』の後日談を更新しつつ、秋に向けて最高の「大人の極点物理無双」を準備いたしますので、ぜひ作者マイページをフォローしてお待ちいただけますと幸いです。


生まれ変わるリーン(リンネ)の新しい覇道を、どうぞお楽しみに!

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