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Along with the killing  作者: キャラメル伯爵
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Chapter 3-2 Wreak Havoc


「おい、あいつ見ろよ」


 見回り2人組の男のうち、背の高いほうが大げさに猫背で目を細めながら近づくシルエット――隠す様子も無しにライフルバッグを提げて歩み寄ってくるジェイク・アーチャーを指さした。

 持ち物と風体に反して彼の全く皺が見当たらない顔は無警戒な観光客の様な印象を与えた。


「なんだお前」


 2人の前に立ったジェイクに背の小さい男は頭から足までを鋭い目で観察しながら不躾に聞く。


「電話を、電話を掛けろ。ボス、サンチョ・メンドーサに」


 ぎこちない発音でジェイクは口だけを安い合成のようにピンポイントで動かして言い放った。


「てめぇイカれてんのか?」


 背の高い男がGlock19を無造作に引き上げジェイクの顔面に突き付ける。彼は一切顔色を変えないまま胸ポケットから白い名刺を取り出し何も言わずに差し出した。

 銃を突きつけた男はそれを顎で指すと、もう一人がジェイクの表情と名刺を警戒して交互に見ながらそれをひったくる。


「電話を、掛けろ。会う予定になってる」


 2人は一瞬顔を見合わせると小さい男が名刺を持った手で、ジェイクに指を突きつけながら携帯を取り出してコールし始めた。


「こいつちゃんと見張ってろよ、俺が確認する」


 そう言うと小さな男は背を向け携帯を耳に当てる、だが一向にボスが出る様子は無かった。

 その時アパートメント中にハッキリと分かる銃声が数度響き渡たり、2人はサンチョがいるであろう5階へと視線を向ける。それに続いてジェイクはゆっくりと首を傾けて連動すような動きの眼球がサンチョの部屋を見据えた。


「今の――」


 背の小さな男が携帯を持ち上げたままももう一人のいる方向へ振り返ろうとするがその動きは叶わなかった。

 すぐ後ろに立ったジェイクが両手を男の脇の下から通し右手が後頭部を、左手が顔面を捉え両手が螺旋を形作ると一瞬の動きで両手が半円を描き小さな男の頭部が回転し頸椎が断絶され即死した。足元に首の皮膚が不気味に伸びた死体が人形の様に地面に叩き付けられる、そしてジェイクの背後には目を見開き喉を抉り取られた男が、血のあぶくを吹きながらのたうち回っていた。



――



 階段の中間踊り場で2人にトドメを刺したアレクセイは、すぐさまP290を右手で握り直しCARのExtended positionによる斜めったアイアンサイトで影から4階の通りの様子を伺う。何もいないことを確認すると一旦身を引きP290をホルスターに戻し。VP9を取り出すと手首のスナップでマガジンを抜き捨て、ジャケットを翻し腰9時の位置にある2連マグポーチから新しいマガジンを掴み出し、差し込んでスライドを引いた。続いて手早くVP9のサプレッサーを取り外しポケットへ仕舞い込む、真下からはルフィノが早足で階段を下りる足音が響いてきた。

 

「El individuo con un arma de fuego se acerca! Ustedes detenerlo el chico!(銃を持ったヤツが来る! お前らあいつを止めろッ!)」


 さらにルフィノがアパート中の手下をアレクセイの元に向かわせ始めていた。


 ――このままだとあの男に逃げられる――


 額に汗が滲み僅かな唇の隙間からは食いしばる白い歯が覗く、アレクセイは意を決して陰から身を晒して階段を素早く降りる。飛び出す寸前には壁沿いに照準を巡らせていき、やがて壁に身を寄せながら左右へと延びる通りに近づいて行く――その次の瞬間に照準の先、左側の通りから銃を握った手とその持ち主の頭が覗いた。


 腹部に響く低い激発音が通りに轟く。アレクセイは瞬時に両腕を適度に伸ばしたApogee positionで敵の頭に向かって一発だけ発砲し弾丸が顔面を穿った。さらに彼の真横の曲がり角斜め上からも敵の銃を持った腕が伸びる、彼は敏捷にその右手首を下から掴むと自分の銃を握った右手の甲を表にするようVP9を引き下ろして脛を撃ち抜いた。

 弾丸は脛骨を撃砕しギザギザと鮫の牙のような亀裂を射入孔中心に広げ、ふくらはぎから飛び出して地面に突き刺さる。

 足を撃ち抜いて直ぐにアレクセイは手首を掴んだまま敵の右腕の下を潜るようにあざやかな動きで左回転して敵と向き合う、その敵の背後には3人もの男達が銃を握り、構えていた。

 アレクセイはスーツの裾を軽やかにはためかせ無駄の無い動きで機敏に腕を動かし、彼から見て左側に立っていた男の大腿を拘束した敵の脇腹辺りから真っ先に撃ち抜き、掴んだ右腕を下げ拘束した敵の胴体を露わにすると瞬時に3発――鳩尾辺りに一発撃ちこみすかさず続けて腹に2発撃ちこんだ。その2発は腸を引き裂き破壊しながら背中を飛び出し、背後に立っていた男の体に突入。貫通した弾を受けた男はアレクセイが拘束した敵の背中に倒れ込む。

 彼は弾丸三発を体に受けた敵の右腕を引き込み退かすと、一秒足らずの間に倒れる死体の肩越しに背後へ右腕を突き出し。4人目の男の顔面に向けて撃ち放つと右の眼球が消失、そしてその照準を左へ素早く正確に移動させると大腿を撃たれ足を庇う姿勢で怯んだ男の額を撃ち抜いた。


 今度は彼の背後数メートル先で玄関ドアが開いた。彼はそれを横目で見ながら体を90度回転させて前髪を乱雑に振り回しつつ、右腕を真っ直ぐと扉に向けて突き出し発砲。弾丸は扉を易々と貫通しその背後に立っていた敵の胸に着弾した。敵は被弾した反動から体勢を崩して通りの壁に倒れ込み耳と顔の側面を擦りつける、アレクセイはさらに右腕のみを突き出して片手で構え直す。ドアと壁の隙間から覗いた敵の頭部に向け発砲し、その顔面に弾丸が着弾すると隙間から覗き見えていた驚嘆の顔が消える。


 アレクセイは両手を顔の傍に近づけ構えながら振り返って向き直す――その瞬間刃渡り30センチ弱はあるであろうサバイバルナイフが首目掛けて振るわれた。彼は微かに目を見開いて驚嘆した様子で機敏に上半身を後方に逸らせて両手を曲げナイフを避けると、コンパクトなExtended positionの構えでナイフを持った男とは別の、背後に立つ新たな敵の顔を撃つ。敵は頭部だけを激しく揺らし粘っこく赤黒い脳片を後頭部から噴出してて膝から崩れ落ちた。

 そして息をつく間もなく下から上に向けたナイフによる切り上げも繰り出される、男のナイフを持つ右腕を斜め下へ向けた左の手刀で外へと逸らせ男に向き合うが、片手で突き出した右腕で背後に立つまた別に表れた3人目の敵の顔を撃ち払い射殺する。

 至近距離の甲高い射撃音。噴き出した火薬の細かい粉末が皮膚を焼き、煙を上げてナイフを持った男は左目を咄嗟に瞑った、だがそれでも止まることなく振りかぶり再び斬りかかる。

 アレクセイは右腕を素早く引っ込めナイフを持った男とは反対側へ銃口を向けたHigh positionを胸骨の前に両手で構え直す、男のナイフを振るった前腕を右肘で受け止めて一瞬離した左手で男の右手首を掴むと斬りかかった勢いを利用して斜め下へ押し込みナイフを下腹部へ叩き込んだ。大きな刃は束となっていた小腸と太い大腸をまとめて引き裂き断絶、腹の中には無数の血管から解放された血液に乗せられて深い緑色の胆汁が広がった。傷口からは赤黒い血液が溢れ出し腹筋によって長い刃は締め付けられて固定されてしまう、男は刺されたショックから一瞬の間に呆然となり立ち尽くす。


 アレクセイは咄嗟のカウンターを決めてナイフを突き刺したがVP9を両手に改めて構え、次は反対側で先程撃ち抜き開いたままだった扉の方へ顔の向きを変える。そして扉を退かしながら現れた新たな敵の胸を撃つ。サイトを使わないHigh positionは主に1.5メートル程の距離で接敵した場合に使われるが、今回の距離は明らかにオーバーし頭に当てることは叶わなかった。だが敵は着弾の衝撃から大きく体を揺らして服をはためかせながら扉の裏へ消えていった。さらに下の階に繋がる階段の陰から頭部と銃を握った両手がさりげなく覗き込む、彼はやや腰を回しつつ体の向きから右110度程の方向にExtended positionで構え、手より先に飛び出さざる負えない頭に向けて引き金を引いた。左目に弾丸が飛び込みその衝撃で左眼球は破裂し、弾丸は前頭葉を突破してから側頭葉の後方を抜けだした。左寄りの頭部への着弾により体を大きく振り階段を転げ落ちていく。


 そして彼はすかさず機敏な動きでナイフを刺された男に向き直しその勢いをも乗せた掌底を首に叩き込む、男は咳き込むことも叶わず腹から苦し気な唸り声を出した。そのまま掌底を繰り出した左手を引かず襟を掴む、すると斜め下へ向けて思いっきり右足の靴底で男の右膝関節の側面を踏み抜き破壊、男の右足は正面から見ればくの字に曲がっている状態になった。

 そこからさらにアレクセイは自分の左足裏を男の踵に押し込んで地面から引きはがす小内刈りで完全に体勢を崩させ、襟を掴んだ左手を手前に引っ張り男を引き摺り下ろして床に突っ伏させると腹に膝を押し付ける。

 その時彼の左側に位置する上の階へと繋がる階段から新たな敵が姿を現す、先程の敵とは違い即座に飛び出し発砲するつもりの様であった。

 アレクセイは肩越しに瞳孔を目尻に引き寄せた鋭い目でその敵を見ると、VP9を自分の左腕の上で構えて軽々と撃つ。後退したスライドがストップし微かに煙を吐く銃口とバレルが大きく晒される。弾丸は敵の腹に飛び込み真っ先に肋骨の端にある肋骨弓を粉砕し、敵は短く叫ぶと階段を転げ落ちていった。敵を撃ってすぐに手首のスナップでVP9のマガジンを抜き捨て、腰10時の位置に付けていたマガジンクリップから素早く新しい弾倉を引き抜いて再装填しスライド後部を引く。それから即座にExtended positionの構えで階段から倒れ込み苦悶の表情を浮かべる敵の顔面を撃つ。弾丸を叩き付けられた頭部は衝撃により首の筋肉では不可能であろうスピードであらぬ方向へ向いた。そして足元で呻く男の鼻先に照準を振り下ろし、撃ちこむと乾いた低い銃声が響き男は静かになった。

 口腔から呼吸音を漏らしながら肩で大きく息をする彼は、立ち上がって通りの左右を確認し銃を右手で握ったExtended positionで警戒しながら階段を降りていく。そして2階に降りそこから一階へと続く階段に差し掛かると、階段の外にアパートメントの建物から走り出るルフィノの姿があった。彼はアレクセイの存在に気が付くことも無く周囲に喚きたてながら曲がり角へと消えていく。


 ――あの先には駐車場がッ! ――


 それを見た彼はその場から端まで後退すると勢いよく走り出し、階段から飛び出して中間踊踊り場を囲む壁に足を掛けさらに前へと自分の体を押し上げる。足元には違法駐車であろう青いバンが止まっておりその天井に車体後部から着地するつもりだった。

 すると階段から飛び出し足元の感覚を失ってスローモーションの様に映っていた視界に突然、3人の武装した男達が現れた。彼に気が付いてはいなかったがバンの前方に現れ車から離れる様に三角の並びで歩いていた。

 そして彼はバンの運転席上部にフロントガラス一杯のヒビを生じさせながら着地すると、とそのまま前転しフロントガラスからボンネットへと転がり三人組の間に飛び込んだ。男達は一斉に着地の騒音で振り返る。

 アレクセイは3人のうち2人の間に転げ出るとすぐさま立ち上がり右側で振り返った男が持つAK12のハンドガードを掴み反対側に向けつつ引っ張る、男は反射的に引き金を引き左手の男に弾丸が浴びせられた。5.45mm弾が次々と腿やふくらはぎに吸い込まれていき足を徹底的に穴だらけにし数発は骨盤の一部を粉砕する。

 さらに彼はハンドガードを掴むと同時にVP9を握った腕をライフルの下から突き出し先頭を歩いていた男の背中に撃ち込んでいた、弾は肩甲骨に着弾すると射入孔から蜘蛛の巣状にヒビを広げ骨片を肺にばら撒き、男は倒れ込んだ。

 そして引き込んだAKを持った男に対して右の肘鉄を喉に叩き込むとまるでその反動が如くVP9を左へと突き出し、Extended positionで血塗れの下半身を引きずる男の側頭部を撃ち抜き9mm弾が脳味噌を粉砕した。彼は正面へと向き直し両腕を軽く伸ばしたApogee positionにより背中を撃たれた男の頭部目掛けて発砲、9mm弾が頬骨を軽々と破砕し側頭葉を巻き添えに脳幹を果汁豊富な野菜ジュースの様に変える。

 2人に止めを差し両腕を伸ばした構えのまま右へと向きを変え最後の1人に向き直そうとする――。

 だが喉を強打された男は左手で彼の右腕を掴んで押し返しVP9の射線を逸らすと、AKを片手で持ち上げて銃口を彼の腹に近づけていく。彼は敏速な動きで左手の手刀を振り下げAKを退かせると外された銃口から短い稲妻の様な銃声が打ち鳴らされた。掴まれた右手もCを描く様に振り下げると逆さのVP9で腿を撃ち抜く。

 男は短い獣の様な叫び声を上げて両手を開いてしまい彼は解放された両手で銃を胸まで上げてHigh positionの構えを取ると男の目を瞑り眉間に皺を寄せた顔面を撃った、一瞬で叫び声は途絶え男は真後ろに倒れ込む。


 彼はすぐさま正面へ構え直し曲がり角に照準を向けるとその方向へと走り出す。上半身から覗き込んでから角を曲がるとその先では丁度ルフィノが車のドアを開けて乗り込んだタイミングだった。

 アレクセイは歩きながら若干猫背で両親指を突き上げたApogee positionによる構えで狙いをつけ、運転席に見えるルフィノのシルエットをサイトに乗せる。

 

「あぁ……くそ……」


 キーを捻りエンジンを始動させて視線を上げたルフィノは彼に気が付き小さく毒づくと両腿に挟んでいたUSPに手を伸ばす――。

 屋外に銃声が響き渡ってフロントガラスに干からびた大地の様な白いヒビが走った。その奥でルフィノは左胸に受けた弾丸の衝撃によりシートの上で上半身を揺らす、彼は苦悶の表情で目を微かに開く――2発目が運転席に飛び込み右胸へと突っ込んでは胸骨を破砕し心臓に襲い掛かった。分厚い筋肉の塊である心臓に肋骨の破片が降り注ぎ針山然とさせ、弾丸が大きく歪み直径が広がった弾頭を心臓に叩き付けそれを強引に引き裂いた。そして3発目が頬に対して向かい着弾の衝撃で唇と頬肉がギザギザに引き裂かれ小さな爆発を起こして血液が車内に撒き散る。弾丸は右に並ぶ歯へも叩き付けられその衝撃が右並びの歯を奥歯まで粉砕し、まるで破片手榴弾の如く白い歯片を爆散させてから上顎骨と顎の付け根の下顎骨から突き抜けた。



 ――



 ルフィノが被弾により座上でのたうち回る寸前。その部下が一人彼の車に近づいていた、だがそれと同時にジェイクがPOF製G3A3のチャージングレバーを引き絞りながら姿を現し男に銃口を向けた――。

 小型転圧機が地面を凄まじい速さで打ち鳴らす様な銃声が響き渡り10発以上の7.62mm弾が男の体に浴びせかけられる。男が持っていたサブマシンガンは撃ち砕け弾かれ、男自身も左半身をグチャグチャに破壊されて左腕は何処かへと千切り飛ぶ。ボロボロの体は着弾の激しい衝撃を受けて車の後部に打ち付けられ、トランクカバーに乗り上げてからズルズルと狼の食べ残しの有様で滑り落ちた。

 ジェイクは弾が切れる前に撃つのを止め銃口を上げて、散乱した金色の薬莢を足元から払いつつ古いマガジンを取り外して新しい20連マガジンを慎重に装填し始めた。



 ――


 

 3度体をシート上でバウンドさせたルフィノはハンドルにもたれかかって右半分が消失した口腔から血と粘液を垂れ流し、その中で腐り落ちた果実の様にU型の歯根が釣られて落ちていた。

 アレクセイはVP9がルフィノの顎を半壊させると前進を続けて建物の陰から身を晒す。

 と同時に銃口から硝煙を吐くG3を再装填し終えた眠たげな目つきをしたジェイクの視界に入った――。


 左手の視界が開けたアレクセイの目にもライフルを掲げたジェイクの姿を捉える。素性も知らず面識が無くとも明らかな溢れ出る危険な存在感が彼の神経を震わし、緊張から瞳孔がやや散大、驚愕した表情を目だけで色濃く表しアレクセイは咄嗟にルフィノの車の傍に飛び込むとフロントフェンダーと前輪の陰に小さな体を押し込んだ。

 連続的な低く短い轟音が響き渡りG3の銃口から途切れ途切れで黄色い発砲炎が噴出しザラザラと7.62mm弾の大きな薬莢が薬室から蹴り出される。

 ジェイクはハンドガードをしっかりと握りしめフロントフェンダー越しにアレクセイをG3で撃ち放ち続ける、一瞬車体の前部から後部へなぞる様に撃つも手応えが無いと改めてフロントフェンダーへ苛烈であろう反動を押し込めながらフルオートで銃撃し続ける。

 前輪がパンクし音を立てながら空気を放出し車高が下がり、7.62mmという大口径の弾丸は車体の左側面へ多数のクレーターの様なアバタを激しい金属摩擦音を響かせながら描き出した。

 ドアを易々と弾丸が貫通すると静止していたルフィノを激しく辛辣に揺さぶり、体中が引きちぎられ腹が裂け腹圧で押し出された艶やかな色の腸が彼の大腿と足元に暖かい湯気を立てながらとぐろを巻いた。

 だがその弾丸をもってしても頑強なエンジンブロックを破壊どころか貫通すら叶わずアレクセイは必死に身を隠しつつも被弾しなかった。


 不意に銃声が鳴り止むとアレクセイは顔とVP9を上げ車の陰、ボンネットから相手を覗き狙おうとする――だがその瞬間重い金属が地面に叩き付けられる音が鳴り響き彼の頭部が激しく揺らされ視界がブレる。


 ジェイクは弾が切れたG3を素早く投げ捨てると飛ぶような勢いで走り出し、スライディングでボンネット上を滑りアレクセイの頬と両手を蹴り抜いてVP9を弾き飛ばしていた。

 アレクセイは蹴られた反動で右回転するがその勢いを乗せた裏拳を真正面に突然現れたジェイクの顔面に放った――しかしジェイクは右前腕で彼の裏拳を繰り出した右前腕を受け止める、そして左手で叩き潰す勢いで彼の後頭部を押し込みフロントフェンダーとボンネットの繋ぎ目である角に打ち付けた。

 余りの衝撃に叩きつけられた彼の頭部が車体から跳ね返り折れた鼻から鮮血を噴き出しながら短く呻くように叫ぶ、次の瞬間アレクセイは左手で腰からSOCPスピアポイントナイフを人差し指で引き抜き逆手で構えるとジェイクの掴まんとする両手に斬りかかり右腕と頭部を離す。

 そしてジェイクの右ストレートが彼の顔面に飛び込むがそれを右手と右前腕で流す様に上方へと逸らし、ジェイクの右前腕をスピアナイフで斬り上げる。それでも怯まないジェイクは左肘を上げ逆手にアレクセイの切り上げたスピアナイフを持つ左手首を掴むと彼自身からCを描く様に回して捻る、手首を掴まれたアレクセイは右フックを鋭くジェイクの顔面に打つ――だが彼は小さく頭部を揺らすのみに留まり表情も変えなかった。

 今度はジェイクが打ち抜くような勢いで右ストレートをアレクセイの顔面に突き刺すと彼は激しく上体を反らせて頭部も振り、頬の裏を自分の歯で引き裂き血を吐き出す。堅牢な拳が頬に叩き付けられた瞬間小さな血の滴が飛び散り黒いスーツ下の白いシャツに赤い斑点が微かに浮かんだ。

 さらにジェイクは体を90度左へ向きを変えアレクセイの左腕を引き込むと近くに寄った彼の横腹に横蹴りを叩き込み吹き飛ばした。だが彼は後転してすぐに立ち上がり鼻と口周りの血を拭いながら顔を上げ、眼前に歩み寄ってきたジェイクと向き直す。

 アレクセイは素早く左手のナイフを引き右手を軽く前に出した構えを取りスピアナイフで横へと切り払う、ジェイクは彼の左手を掴んでスピアナイフを斜め下へ逸らすとアレクセイが右ストレートを顔面に放った――今度は顎を狙う。だがそれをジェイクの左手が捌くが今度は逸らされた右腕で肘鉄を胸目掛けて打つ。

 しかしジェイクの右手が肘鉄を受け止め大きく外へと逸らすと今度がジェイクの左ブローが脇腹に打ち込まれ続いて左の拳を振り上げてダンベルを持ち上げる様な動きで顔面へパンチする、アレクセイは顔を殴られながも咄嗟に左手でスピアナイフを繰り出すがジェイクの左手がそれを捉え、右の掌底が彼の頭部右側面に叩き付けられた。

 アレクセイは大きくよろめき後退し驚嘆した表情で手を耳に当てる――右耳の鼓膜が破裂していた。


 耳鳴りとめまいにふらつく彼にジェイクが近づきワンツーとパンチを打ち込む、アレクセイは右手を振る様に動かしそれを弾くとスピアナイフを半回転させエクステンデッド・グリップ、人差し指のみでナイフを保持する順手で構え脇や内腿を集中的に狙う突きを繰り出し続ける。だがジェイクは正確無比かつ俊敏な動きですべての刺突を退けた。


 アレクセイは一気に距離を詰めて懐へと攻め込むと手品の様な動きで逆手に構え直し心臓目掛けてスピアポイントナイフの刃先を突き出し右手で押し込む、だがジェイクはそのナイフを持った左手首を彼の右手首で捉えるとアレクセイの左腕が外へ開く様に勢いよく逸らしトランクカバーに刃先を深々と打ち付けさせた。

 ジェイクは一瞬腕の自由を奪われ動きが止まった彼の顎を左手で掴むとそこ目掛けて右肘を横一線で振るう、だがアレクセイは右手で疾くCBKプッシュナイフを掴み抜きフックの様な肘打ちをプッシュナイフを持った右前腕で受け止めると勢いよく引き下ろしジェイクの右前腕を引き裂く、深く引き裂かれると常に張った状態の皮膚は切り口が大きく開かれた。ジェイクは眉間に皺を寄せて押し込む様な前蹴りを繰り出し彼から距離を取る。

 アレクセイはチャンスとばかりに両拳を上げたファイティングポーズで距離を詰める――。

 プッシュナイフを握りしめた拳から刃が生えたアレクセイは左手でジェイクの打撃を捌きつつ素早く2、3発の刃を突き出すパンチを打ち込み、それがまた逸らされ防がれるとジェイクの腕を蛇が這いまわる様な動きで斬りつけようとする。

 アレクセイの鋭い突きは喉仏、頸動脈、上腕動脈、肋骨を避けた胴体、大腿動脈など確実な急所を狙うが、ジェイクは前腕や胸が浅く切り裂かれようと致命傷に及ぶ攻撃は全て防ぎきった。

 

 彼の刃がジェイクのはらわたへ目掛けて飛び込む――体を逸らしたジェイクは左腕で突き出された彼の右腕をロックすると右手で体重を掛けながらこじ開けナイフを奪おうとする、だが彼は必死に抵抗しつつ左腕でジェイクの腹に対してパンチを繰り出し続けた。しかし彼はじわじわと力押しされ不意に一瞬指から力が抜けてしまう――。

 その瞬間「コキッ」という嫌な音が小さく鳴る。


 ジェイクはタイミングを逃さず勢いよく肩から重みを掛けて彼の中指をへし折っていた、その指は手の甲から垂直方向へと延びている。

 脂汗を額ににじませながらも歯を食いしばり痛みへの動揺を抑えたアレクセイ、彼は右足をジェイクの背後で曲げて膝をジェイクの膝裏へぶつけて体勢を崩させる。ロックされていた右手を思いっきり引きつつも右肘を突き上げて彼の顎を打ち、続けて左手で右腕を押し込むような肘鉄をジェイクの左脇腹に叩き付ける。肘鉄を繰り出したと同時にも左手で中指を強引に元の位置へと捻じ込んだ。


「――――ッつ!」


 ジェイクはロックしていた右腕を逃がし脇腹を強打されるも固定されたように青い虹彩を彼に向け続け、体で隠しながら腰裏からキンバー製1911クローンのGrand RaptorⅡを引き抜いて腹の前に沿わせつつ銃口を陰から覗かせて彼に向ける。 

 距離を一瞬とったアレクセイは激痛が滲む指に向けていた視線を上げるとジェイクの拳銃を握る右手が視界に入り目を見開き始めた。

 彼は素早く踏み込み銃身とスライドを掴んで発砲を封じると右フックを放つ、しかしジェイクは素早く曲げた左腕でブロックしそのまま左手で銃を掴んでいた彼の右手首を掴み捻り上げて強引に銃を彼の懐に突っ込み引き金を引いた。

 低い銃声が鳴りアレクセイは目尻に皺を寄せて目を瞑る苦悶の表情で突き飛ばされた様に上体を振った。.45ACP弾が秒速約260メートルで彼の腹部に突き刺さりジャケットとシャツを焦がしながら貫通するとダイマーニで編まれたベストに激突、若干弾頭は歪んだもののその衝撃が彼の腹部内に伝わり皮膚と筋肉を著しく損傷させ内出血が起きる。大腸内の圧力が激しく上昇し表面が稲妻の様に裂けて糞便と大腸液や血液が漏れ始めると不快な生暖かさが広がる。軽くめり込んだ弾頭が腹部から離れた足元へと静かに落ちた。

 その時アレクセイが目を見開く。彼は下腹部の鈍痛を感覚から嚙み切るが如く歯を食いしばりながら再び踏み込むと、瞬きする間もない速度で卒然と鉄槌をジェイクの右手首に振り下ろし拳銃を叩き落した。

 そのまま握りしめた裏拳をジェイクの股間目掛けて振り上げるが右手で防がれる、だが素早く腕を動かし力コブを作る様に腕を振り上げて曲げると右前腕でジェイクの左腕を押し付け強引に伸ばさせる。そして掴まれていた左手首を捻り返して振りほどき今度は右前腕でジェイクの左腕を押し下げて逸らす、その瞬間左足を踏み込んで左掌底を打ち上げる様な勢いで突き上げ彼の顎を強打すると続けて右腕による横なぎの肘打ちを放つ――。 

 しかし肘がジェイクの顎に触れる寸前に彼はほぼ予備動作無しの右膝蹴りを繰り出しアレクセイの下腹部、弾の着弾した部分目掛けて打ちこんでいた。

 余りの激痛に前かがみで下腹部を庇うアレクセイの腹から喉まで抑えようのない吐き気が駆け上がる。

 だが間を置かずにお返しと言わんばかりにジェイクの右肘打ちが下から上へと斜めに打ち払われ側頭部に直撃、彼はその軽い体を微かに浮かせて車のドアに叩き付けられた。車から滑り落ちて膝をつこうとする彼の顔面を狙ってジェイクが素早く右足で蹴り上げる、彼はなんとか両手で防ぎその反動で立ち上がった。

 疾く歩み寄ったジェイクの絶え間無く空気を切り裂くようなパンチの連続が顔面目掛けて飛び込み、彼はギリギリの所で反応して巧みに捌いては逸らし直撃を免れる。そしてジェイクの右ストレートが飛び込んでくると左前腕で逸らしその右手首を左手で掴んだ。

 ――しかしジェイクは即座にアレクセイの手首を掴み返して踏み込むとアレクセイの肩近くの上腕を掴み背を向けて右腕を引き込むと彼自身を背負う一本背負い――によって大きく全身が持ち上げた。だが地面へと投げつける瞬間にジェイクは両手を離し駆け出す。

 アレクセイは持ち上げられると夙に左手でP290を引き抜いていた、彼は宙に浮かんで地面に転がり落ちると受け身を取り一回転して地面の上で仰向けの胸の前でHigh positionの構えでP290を握る。

 2度の発砲音が響き渡るが弾は空を切った、ジェイクはコンクリート製であろう建物の陰に飛び込む。

 アレクセイは銃口を陰へと向けたまま立ち上がり最後の2発を撃ちながら後ろ歩きで近寄り、

 弾き飛ばされたVP9を拾い構えるとP290のスライドをリリースしてホルスターに戻した。 

 

 建物の陰に身を隠したジェイクはアレクセイの牽制射撃により動きが取れなかった。

 その時不意に彼の背後、建物の壁沿いの奥から物音が聞こえる。

 レサマの部下がショートバレル仕様のレミントンM11-87セミオートショットガンを構えて姿を現した。

 曲がり角で待ち伏せていたジェイクはM11-87のグリップ上部を右手で掴み相手が反応するより早く銃の側面――バレル近くを掌底で押し込み反動で相手の手からグリップを引きはがした。そして掴んだ銃のストックで相手の顎を右から左へと打ち付けると、倒れ込む前にM11-87の銃身で首を拘束し顎を押し上げ勢いよく斜め右上へ捻って頸椎を断絶し即死させる。

 ジェイクは奪ったM11-87のチャージングレバーを軽く引き薬室内の赤いショットシェルを確認した。


 アレクセイはVP9をApogee positionで4発、適度なタイミングでジェイクが頭を出せないよう制圧射撃を続けながら距離を取り1台の車を間に挟んで遮蔽物とした。


 ――管腔内臓を揺さぶる轟音。

 12ゲージダブルオーバックのペレット群が銃口から吐き出されると銃声を置き去りに空気を切り裂き、車のフロントディフェンダーやバンパーを突き抜けてエンジンブロックを舐め、ハンマーで鉄板を叩いたような音が響いた。


 トラックに撥ねられたかの如くアレクセイの体が後方へ勢いよく吹き飛び車の側面に叩きつけられ、サイドウィンドウが粉々に砕けて水色のガラス片が地面に散乱した。

 激しい胸への衝撃により目をカッと見開いたアレクセイの牙覗く口腔から僅かに血を含んだ肺一杯の空気が吐き出される。被弾した時彼は反射的にVP9を手放すまいと手に力を入れ引き金を引いていた、それを最後にスライドは後退し微かに紫煙のように煙を吐く薬室から空のマガジンの一部が晒された。熱を帯びた空薬莢が車体で跳ねながら地面に落ちる。

 何発かのペレットが彼の胸に着弾した瞬間に肋骨間動脈は損傷し出血、その衝撃は肺胞にも亀裂を走らせ胸の中で血が広がる。

 アレクセイは体を叩きつけられて崩れ落ちると地面に手を付きながらもすぐさまVP9の銃口を前方へ向けサイトを焦点に合わせた。左手は心臓を掴み出すかのように激痛を帯びた胸に5本の指を突き立て、息を吸い吐くごとに突き刺さるような痛みと謎のギシギシという骨が擦れるような違和感を感じる。胸を見るとジャケットには幾つか穴が開き白いYシャツに開いた穴は焦げてその下の黒い防弾ベストが小さく覗いていた。

 彼は突き出した右手首をやや傾けてVP9のスライドを見て弾切れに気がつく。そこで焦点からサイトが外された前方の視界に建物の陰からM11-87の銃身、頭部と体のごく一部を覗かせていたジェイクの姿が映る。彼は無表情なままでも絶対にアレクセイを逃がさぬという意思を感じさせるようなブレの無い構えで銃口を向けたまま陰から歩き出し始めていた。

 アレクセイは咄嗟にVP9を握る右手で頭部を庇い車を遮蔽物にしつつ走り出すと、彼の背後で散弾が車体に幾つものアバタの様なくぼみの弾痕を作った。

 彼は歯を食いしばりながら空になったマガジンを急いで抜き捨てると、最後の一本をマグポーチから引き抜き差し込んでスライドをリリースする。あまりの痛みで胸が苦しく細かく浅い呼吸を必死に繰り返しながら中腰で車の間を縫うように進んでいく。

 ジェイクはM11-87を構えた上半身を滑らす様に落ち着き払った態度と動きで足早に彼との距離を詰めてく、アレクセイの姿を一瞬の一片でも視界に入れるとM11-87の長い銃身を振って瞬きをすることも無く発砲した。

 アレクセイは何とか体を奮い立たせ車に手をつき足を動かして歩きながらVP9を肩越しに撃ち込み、ジェイクを抑え込んで距離を取ろうとする。だがうまく狙えずジェイクの発砲に何度も反射的に首を縮めつつただ車の陰から陰へと移動をしていく。


 やがて駐車場の端へと突き当りそのすぐ外には閑散とした道路が……その時偶然にも目の前の信号でピックアップトラックが停車した、乗っている運転手はたった今この辺りに来たのかアパートメントの騒ぎには気が付いていなかった。


 下腹部を手で押さえながら苦悶の表情のアレクセイは道路へと飛び出しトラックの後部になんとか体を押し上げて乗り込んだ。


 追ってジェイクも姿を現しアレクセイがトラックへと乗り込んだのを見るや否やすぐさま不気味に見開いた碧眼でM11-87をトラックに向けて発砲した、散弾が車体に浴びせられテールランプが砕け散る。運転手は銃声に体を飛び上がらせ自分の車が撃たれていることに素早く気が付くとアクセルを踏み込んだ、タイヤがアスファルト上でスリップしゴム臭い煙を上げながら急発進し一番近い曲がり角の先へと消えていった。


 銃声が鳴りやんだ通り、片手に長い銃身のM11-87を提げたジェイクが道路脇にポツンと取り残されていた。それでも彼の顔、表情には一切考えが読めるような動きは無くも冷徹な印象も受けず、それはまるで何が起きているのか全く理解できていない無垢な幼児の様でもあった。


――


「くそ……なんなんだよ……」


 突然の銃撃に見舞われアパートメントから急いで離れたトラックの運転手は小さくぼやきながらハンドルを切って帰路へとつく。

 すると彼の背後から「コツン」という音が聞こえ、振り返るとそこにはVP9の銃口をバックウィンドウに押し付けている憔悴したアレクセイの顔があった、彼は口の動きで「止めて」と伝える。運転手は怯えた表情でゆっくりと前方へ顔を向けるとトラックを道路脇に寄せて停車した。

 彼は体を奮い起こし荷台から降りると背をトラックの車体側面に預けて肩で息をする、車を降りた運転手が恐る恐る近づいていった。

 アレクセイは薄目で運転手に気が付くとトラックから体を離し姿勢を正した。


「ご迷惑をおかけしました……」


 彼は擦れた声でそれだけを喉から絞り出すと右足を引きずりながら路地裏へと去っていった――。


 彼はおぼつかない足取りで時折壁に手を付きながら薄暗い路地裏を進みなんとか胸のポケットからスマートフォンを取り出そうとする、だが突然の吐き気が腹からせり上がってくると我慢できずに壁際へ吐瀉物を撒き散らした。意思に反して溢れ出すそれらが喉をこじ開け口からほとばしる毎に胸が引き裂かれるような痛みが伴った。

 なんとか少しだけ彼は落ち着くと壁に背を預けてやっとのことでスマートフォンを取り出し連絡先のリストからコールを掛ける。


「終わり、ました。ヘレナ、さん……」


 その一瞬アレクセイの足から力が抜け壁から背が滑り落ちマートフォンをも手から取り落とし壁際に座り込んでしまう、彼は慌ててスマートフォンを拾った。


「あ、すみません、落としてしまいました……」


「アリョーシャ大丈夫なの? アリョーシャ……?」


 アレクセイは頭を垂らしたまま気を失い答えられなかった。


――ヘレナのオフィス――


 応答の無いスマートフォンを耳に当てていたヘレナは突然駆け出すと扉を勢いよく押し開け、オフィスを飛び出して無数のPCとデスクが置かれた大きな部屋に出ると一人のスタッフに自分のスマートフォンを渡した。


「彼が使う機器のデータはここに入ってる、今すぐ居場所を調べて」


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