三十
やっとDランクに上がった。筋肉痛にも慣れたから痛みを気にしなくても戦えるようになった。剣も使い慣れてきたからか重くなくなってきている。今のところ神器も使っていない。ちょっと攻撃に魔法が多いからできるだけ減らして戦わないといけない。考え事をしていたら
「クオン、そろそろ部屋を二人部屋に変えないか?」
とナダレが話しかけてきた。いい提案かもしれない。流石に負け続きでずっととかで寝るよりも分けていたほうがナダレの心にも優しいと思う。宿代のほうも一回の依頼で一週間泊まってもおつりが出てくるくらいになったし。私はナダレの提案をのむことにした。
「いいよ。そっちのほうが便利だし。私もベッドで眠れるようになるし」
二人部屋に変えることに決定した。これで本当にベッドで眠れる。二人部屋だから広くなるし。
「あと、もうちょっと金がたまったら防具を買うぞ。さすがにこの装備でずっとやってたら依頼中とかに狙われるしな。」
「それもそうだね。今のところそんな人とか来てないけどいざってこともあるし。ランクが上がるとそういうのも増えるって聞くし。」
Dランクからよくあることだが山賊とかが冒険者を狙う事件がたくさんあるらしい。こっちは少数で山賊側は大人数で来る。上がりたての人なら犠牲になるだろう。私たちはどう見ても子供にしか見えないのでいいカモになるかもしれない。私は死なないから大丈夫だけどナダレは死ぬから襲われたら危ないかもしれない。でも私たちの実力なら山賊程度はどうにかなりそうだけど賞金首とか相手だったらきついかもしれない。
「ナダレ、明日からでもいいからCランクの依頼だけじゃなくてBランクの依頼とか受けれない?さすがにこのペースだと半月かかりそうな気がするし。」
「できないこともないが離れてるところが多くての。Bランクからは長期クエストや重役の護衛任務とか多いからおすすめはしないぞ。やるならAランクの危険種の討伐系じゃな。今はないが数日待てばそれの類の依頼が来るじゃろう。酒場とかで危険種のモンスターが確認されたらしいしの。」
「了解。もうちょっとのんびりしていくかな。危険種ならこの剣が使えるかもしれないし。しかも楽しそうだ。」
「そうじゃの。どうしても無理ならその剣を使えばよい。ただ、最初から使うなよ。反則的なものじゃからな。」
Aランクの依頼が出るまではできるだけ多くのモンスターを倒すようにしようかな。魔法をできるだけ使わないよう倒せるようになればきっと一人前の剣士だ。




