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くるみの日(九月三十日)



 9月30日は『くるみの日』で、くるみの名産地である長野県東御市などのくるみ愛好家が、くるみの魅力や多様な用途をアピールする目的で制定したそうだ。

『く(9)るみ(3)はまるい(0)』という語呂合わせから、9月30日に設定されているって、また、9~10月はくるみの収穫時期でもある。まるい、ってなんだろう。九月三日じゃだめだったんだろうか。



「山に拾いにいくんだよね」

「くるみ食べるの?」

「うん、お正月にね」

「ああ、くるみ餅か」

「それでしか、食べないかもしれない」

「くるみ割り人形って、どこの人形だっけ」



 ああ、バレエだっけ。チャイコフスキーじゃなかった? クリスマス・イヴにくるみ割り人形を贈られた少女が、人形と共に夢の世界を旅するという物語だそうだ。分からないので調べた。



「あれ、ビジュアルみんな一緒だよね」

「確かに、出てくるのみんな一緒だ」



 バレエは見たことないから、くるみ割り人形のお話は知らなかったけど、よく見るビジュアルはどれも一緒だ。スマホで調べた画像もどれも同じような人形だった。これ、口にくるみを入れて押すんだっけ。そして、くるみが割れる。



「うち、お父さんの仕事なんだけど、金づちで割っているよ」

「麻衣、たまに言い方が昭和だよね」

「え?」

「それ、ハンマーとか言わない?」



 自覚が無かった。「他にも、『レインコート』のことを『かっぱ』って言ってたよね」と前に言ったことを覚えていたようだ。そう言えばそうだね。



「でも、『メイク』は『お化粧』って呼ばないよね」

「それは、普段から使うからじゃないかな」

「そっかー」



 周りもそう呼ぶからだけど、『レインコート』や『ハンマー』は普段は使わない言葉だからか。で、話がそれちゃった。くるみの話に戻すね。



「じっと、お父さんがくるみをハンマーで叩くの見てるんだ。すると、食べたいと思ったようで、私の口に、母さんには内緒な、って言って食べさせてくれたんだよ」

「それはもしかして」

「食べたいって思っていたのかは自分でも分からない。ハンマーで叩くのを見るのが面白かったんだよね」

「あはは、麻衣らしいな」



 まぁ、でもくるみは美味しかった。一度、くるみを送って寄越されそうになったけど、ハンマー無いから、って断ったんだよね。何年もくるみ餅食べていないな。実家に行くと色んなお餅が出てくるからくるみまで辿り着かないのだ。



「来年は、他のを一つ減らして頼んでみたら?」



 それいいね、今度はくるみ割るのやらせてもらおうかな。そして。何を減らすかもう少し考えようと思う。



 2026/09/30 活動報告掲載

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