全国こけし祭り(九月五日)
全国こけし祭りコンクール受賞作品の展示や一部販売、各産地の伝統こけしの製作実演や展示販売、こけしの絵付け体験、フェスティバルパレードなどをするイベントだそうだ。フェスティバルパレードって何をするか謎だけど。それが、鳴子温泉で開催される。
こけしは宮城で有名な伝統工芸品の一つだ。うちにもいくつかあって、茶の間に茶箪笥に飾ってある。これは、年に一度温泉に行ったときに買ってきたもので、行くたびに父が買ってくるので、並んでいる。鳴子こけし、遠刈田こけしなどが置いてある。
前日には、こけしの供養祭もあるようだ。家に眠っているこけし、確かに捨てづらいよね。こうして、供養してもらえるのはありがたい。
七十一回目って、昭和二十三年からやっているようだ、すごいな。他にも何箇所かコンクールをやっているみたいだ。
「そう言えば、麻衣も一度絵付け体験しているんだよね」
「ああ、やったことあるね」
「お義母さんが、これ麻衣が絵付け体験したものって教えてくれた」
あは、自慢することじゃないんだけど、母は色々と嘉くんに教えているようだ。それを嬉しそうに聞く嘉くんだけど、きっと私も同じなんだろうな。こけしの頭の後ろにウサギの耳があるんだよね。これは、自分でも可愛く描けたと思っている。でも、描くのは難しかった。だって、頭が球体なんだもの。筆で描くのでどうしても滑って描きにくいんだ。
「前からは見えないわけだ」
「うん、それがちょっと残念だね」
「こけしって、どこの温泉にもあるんじゃないんだね」
「あ、そっか。秋保に行ったけど、そこには無かったね。遠刈田温泉とか、鳴子温泉にはあるんだけどね」
こけしって、冬が厳しい土地の人たちが冬の間することがないから作る工芸品じゃなかったかな。だから、雪深い地方に多い。秋保は雪は少ないわけじゃないけど、それでももっと多いところはある。
「嘉くんも作りに行く?」
「それ、わざと言っているよね。難しそうだから、俺はいいかな」
あ、バレた。嘉くんの絵付け、結構楽しみだったんだけどな。もしかしたら、時間は掛かるけどお手本があれば、遥くんの方が上手かもしれないね。
「こけしって、群馬などにもあるんだね。東北だけだと思っていた」
「そうなんだ」
こけしに興味があるわけじゃないんだけど、調べると楽しいね。こけしって子供玩具だったようだ。最近は鑑賞洋としてお土産で売られていることが多いね。
今度、行く機会があったら、広島のお義母さんのお土産にしようかな。やっぱり、首を捻るとキュッキュッと音がする鳴子こけしがいいかな。
「三大こけしが、鳴子、遠刈田、土湯だって」
「それも、三大があるんだ」
実は、突っ込むところもう一つあって三大の二つが宮城だったりするんだけどね。
2026/09/05 活動報告掲載




