献血の日2026(八月二十一日)
昭和39年8月21日に日本政府が『輸血用血液を献血により確保する体制を確立』すると閣議決定したことから、毎年8月21日は『献血の日』となっている。
今日は、『献血の日』なので、献血してきたと言ったのは、遥くんだ。遥くんは、何度も献血に行っている。でも、私と嘉くんは行ったことはない。高校の頃に献血車が来ることもあったけど、私はやっていない。献血したら倒れそうだからだ。
「麻衣ちゃんは、血抜いたら倒れそうだし、嘉は血を見て倒れそうだ」
「そんな、うまいこと言ってるとこ悪いんだけど、俺別に血を見る分には平気だよ。注射するのが痛そうなのと、怪我が痛そうだからだよ」
「似たようなものじゃねぇか」
そうだよね、確かに血を見て倒れそうなイメージがある。でも、指を切った私に痛そうだと顔を顰めたけど、別に血がダメっていうわけではなさそうだったね。
「遥くん、偉い」
「なんで、上から目線なんだよ」
「私の分も献血して」
「なんでだよ」
珍しく私が食い下がっているって笑われた。私は、献血は出来ないけど、他のことで貢献するよ。そう言ってタブレットを開いた。覗き込んだ遥くんには、笑ってもらった。
「献血に行くオオカミ遥くん」
「隣りのは?」
「ウサギ先生?」
献血するのは、遥くんなんだけど、献血を受け付ける側のお医者さん? はウサギにした。私じゃ無い方がいい? じゃあ、白いウサギにしてこれは莉子さんにしておこう。誰も知らないと思うけど。
「なんで、黒いウサギじゃないの」
「私じゃないから?」
「これ、莉子さんとか?」
あれ、なんで、バレたんだろう。莉子さんは、医療関係者っていうわけじゃないんだけどな。
でも、みんなには流石にバレなかったよ。
2026/08/21 活動報告掲載




