早川さん、たかぴー誕生日とピアノの日(七月六日)
特定のスポーツチームと選手が出て来ますので苦手な方はご注意下さいませ。
1823年(文政6年)のこの日、オランダ商館医となるドイツの医師シーボルトが日本に初めてピアノを持ち込んだとされる。シーボルトって、お医者さんだよね。なぜ、ピアノ? って思ってしまったわけだ。
「山口県萩市の熊谷美術館に所蔵されているみたいだね」
「音楽にも精通していたんだね」
ピアノは習っていたけれど、ピアノが日本に伝わった由来などは知らなかったようだ。うん、私も知らない。でも、そのピアノがどこにあるのかは、知っていたようだ。
「山口はお隣りだもんね」
「そうだね」
美術館か、ちょっと気になるかな。そんなことを考えていると、突然、絵美から写真が送られてきた。
「絵美なんだって?」
「推しの誕生日。ほら、前に貴水さんの誕生日をお祝いしていた時に、次はたかぴーの誕生日だって言ってたよね」
「たかぴーって?」
「あれ、その話はしていなかったっけ」
「忘れた」
「あー、忘れたかー」
嘉くんは、相変わらずだ。たかぴーは、絵美も推しの楽天の早川投手のことだ。貴水さんでも、嘉くんでもない。
「早川投手の誕生日だって」
「ああ、なる」
「なので、今日もケーキ食べるよ」
「あはは、絵美らしいね」
そう言えば、今度、文香の誕生日には、オンラインで飲み会するって言ってたね。その時もケーキ食べるのだろうか。私は、文香のところに行く予定でいるけどね。
「麻衣」
「何?」
「作業部屋行こう」
「うん、良いけど、たかぴーのお祝いするの?」
「ピアノの日でもあるから何か弾くよ」
そう言った、うちの、『たかぴー』はご機嫌で、ピアノを弾いてくれた。絵美に聞いたら、『Can't take my eyes off you』をリクエストされたようだ。
「これって、ああ、なるほど」
「知ってるの?」
「麻衣は、よく聞く洋楽はビートルズだけだものね」
「いや、スタンド・バイ・ミーも歌えるよ」
フランキー・ヴァリの『Can't take my eyes off you』って曲なんだけど、絵美はカバーしているボーイズ・タウン・ギャングの方をリクエストしてきたようだ。なんか、ややこしいな。
「まぁ、早川投手の登場曲なら、それしかないよね」
「そっか、そうなんだね」
この曲は早川投手に登場曲だということだ。まぁ、それなら仕方が無いね。オリジナル曲じゃ無くて、カバー曲の方なんだね。
『えへへ、よっちゃん、ありがとー』
「うん、麻衣のために歌おうと思っていた歌だしね」
ちょっと待って。どう言うこと? って聞かなければ良かった。この曲の日本語訳は『君の瞳に恋してる』あああ、それは、恥ずかしすぎる。絵美も笑ってないで、注意して。
2026/07/06 活動報告掲載




