半夏生、うどんの日(七月二日)
『半夏生』は、『雑節』の一つで、『半夏』という生薬のもとになるサトイモ科のカラスビシャクが生える頃だそうだ。
名前は聞いたことのある植物だった。そこから来ているんだね。他にもあって、そっちは、見たこともある。
『カタシログサ』とも呼ばれるドクダミ科のハンゲショウという草の葉が名前の通り半分白くなって化粧しているように見える頃ともされる。
湿地や低地に生えるようで、野山を駆け回る子供時代を過ごしたし、祖母と一緒に散歩しているときに、色々と植物を教えてもらった。なので、これも知っている。
七十二候の一つ『半夏生』から作られた暦日で、かつては『夏至』から数えて11日目としていたが、現行暦では定気法で太陽黄経が100度のときで、7月1日または7月2日となるそうだ。
この頃に降る雨を『半夏雨』と言い、大雨になることが多い。農家にとっては大切な節目の日で、この日までに『畑仕事を終える』『水稲の田植えを終える』目安で、この日から7月7日の『七夕』頃までの5日間は休みとする地方もあるそうだ。うちは、どうなのかな、流石に雨の日は、ビニールハウスでの作業くらいかな。
雨の日でも畑仕事するんだ、って驚かれた。いや、野菜は収穫を待ってくれないからね。
「農家なんで、『雑節』はやっぱり、大事なんだよね」
「そうだね、俺も覚えた」
「あは、ありがとう?」
「なんで、疑問系なの。俺だって、麻衣と一緒に、野菜育てるつもりでいるんだけどな」
「それは、本当にありがとうです」
まぁ、私が知っていれば、困らないことではあるんだけどね。覚えてくれるのは、嬉しいけど、結構大変だよ。だって、七十二候あるんだよ?
今夜は、絵美が送ってくれたたこを食べようかな。これは、関西地方の風習のようで、私は知らなかった行事だ。最近では、全国的に行われるようになったようだ。
「稲の根がたこの足のようにしっかり張るように、って言う願掛けで食べるみたいだよ」
「それで、たこなのか」
「やっぱり、酢の物にする?」
「それは、定番だね」
「じゃあ、たこめしがいい?」
「麻衣、たこそんなに好きだっけ」
「嫌いではない」
「海産物だから?」
絵美から、もらったから、食べるんだよ。でも、たこってどうやったら美味しく食べれるのか分からない。いつも、わかめやきゅうりと一緒に酢の物のなることが多い。
ここは、晃だね、そう言った嘉くん。あは、うん、晃くんに聞くのもありだね。
「それと、うどん食べようか」
「え、なして?」
「今日は、うどんの日でもあるようだよ」
「それ、香川?」
「うん、当たり」
そっか、その年採れた小麦で打ったうどんを振る舞う風習があるようです。うどんとたこって不思議な組み合わせだな。
「あは、晃、うどんも食べるならって、天ぷらを推してきた」
「お、うどんにも合いそうだね!」
今夜は、うどんと天ぷらになりました。野菜があるから、色々と、揚げようかな。
2026/07/02 活動報告掲載




