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父の日(六月二十一日)



 誕生日などのイベントでは、男性には、食品や飲み物などの無くなるものが多い。なので、今回は日本酒の好きなお義父さんには、宮城の日本酒を、うちのお父さんには、広島の日本酒にした。誕生日と父の日の二回、ちょっと奮発して良い日本酒を選んだ。うちの父は、質よりも量が良いって言われるけれど、飲みすぎてお母さんに叱られているので、その方が良いだろう。



「なんか、お義父さんに対して、結構、雑じゃない?」

「そうかな、いつも通りだと思う」

「いやいや、結構雑だよ」



 それは、嘉(よし)くんに言われても、説得力ないよ。私と一緒で、結構雑なところがある。だって、お土産はいつも同じものだからね。味が違うよ、はただの言い訳です。



「最近は、GWでも、帰ること出来ないんだけど、前はGW合わせて何日か実家に帰っていたんだよね。その時に、母には母の日のプレゼント渡せるんだけど、父の日って、帰る理由が無いのよね」

「うん、父の日って、母の日に比べると地味だよね」

「一緒に渡す時もあったし、後から送ることもあった」

「忙しくなってからは、送るだけになっちゃったね」

「うん、そうなんだよね。それも、毎年、お酒になっちゃってるし」

「それは、否めないね」



 お酒以外には、思い浮かばないんだよね。父は甘いものを食べないんだよね。そう言ったら、麻衣が甘いものそれほど取らないのって、お義父さんの影響なんだね、と言われた。



「そうかもね、小さい頃さ、酒のつまみに父が食べていたものが、すごく美味しそうで、もらったことあるんだよ」

「うわ、珍しい。それって、牡蠣だけだと思っていたよ」

「牡蠣もそうだよ。甘いものは食べていかなったので、私も食べなかった。まぁ、それほど、甘いものを食べるうちじゃ無かったからなんだけどね」



 つぶ貝、海老とか、お刺身とか海産物が多かった。父がそれをつまみにお酒を飲むのだ。それを、じっと見ていて、餌付けしてくれるんでしょ、って言われた。ああ、確かに、ちょうだいとは言わなかったかもしれない。食うか、って父に聞かれたような気もする。



「生物は無理だけど、なんか、お酒のつまみなるものも良いかもね」

「お、それいいね。一緒に探そう」

「あはは、嬉しいな。麻衣が決めること、苦手なのが理由だとしても」



 それは、言わないでー!



 2026/06/21 活動報告掲載

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