↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
383/539

佑くんの誕生日(六月二十日) 



 さくらんぼを渡しに行こうとしたんだけど、奏子(かなこ)ちゃんにお呼ばれされてしまった。誕生日なのに、お邪魔して良いの? って思ったら、理由があった。



「毎年、佑(たすく)くんと誕生日に出掛けいるんだけど、それ用事あって日曜日になったの。優希(ゆうき)がバイト初めて、初めての誕生日プレゼントがケーキって、泣けてこない?」

「それじゃあ、やっぱり、三人で食べなよ」

「それは、嬉しいんだけど、困ってることもあってさ。めちゃくちゃ、大きくて何号買ったのよって」

「じゃあ、お母さんとかお父さんは?」

「まさか、優希が用意してると思わなくて、被った」



 あー、納得した。まぁ、さくらんぼを渡すだけ渡して、はい、さよならも味気ないかな。私と嘉(よし)くんは顔を見合わせて頷き合った。優希くんは一人っ子だ。三人には確かに大きすぎだろう。



「遥くんも呼んだ」

「ああ、もってこいだね」



 でも、晃(あきら)くんには断られたようだ。もうすぐ、聖良(せいら)ちゃんの誕生日なのでその時にケーキを食べるかららしい。毎日ではないけど、さほど日を空けないでケーキは地味に辛い年齢だ。なんか、この年になって、友達とケーキ食べるのって不思議だよね。



「去年だっけ、晃の誕生日パーティーしたのって」

「ああ、あったね。あれ、ネタなのかと」

「うん、ネタだった」



 まぁ、楽しかったけどね。私も誕生日プレゼントは渡すだけで、流石に誕生日会はしないかな。プレゼントに贈ったさくらんぼは喜んでもらえた。『佐藤錦』が有名だけど、他にもあって、『紅さやか』にした。今年、さくらんぼが豊作なようで、良かったね。



「ありがとう。無くなるものって、良いよね。気を使わなくて良いし。あ、去年はごめんね」

「ううん、気にしないで。アレルギーあっちゃしょうがないよ」



 唯一、着けているのは、プラチナの結婚指輪だけだった。それを知らなくて、去年はアクセサリーを渡しちゃったんだよね。それは、リビングのクマのぬいぐるみが着けてくれている。そんな、飾り方もあるんだね。


 結局、中山家も合流して、楽しい誕生日になったようだ。シンガーだらけのハッピーバースデーに大ウケされた。



 2026/06/20 活動報告掲載

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。