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キスの日2026(五月二十三日)



 五月二十三日のキスの日とは、日本初の本格的なキスシーンを含む映画『はたちの青春』が公開されたことを記念した日で、この日をきっかけに日本でのキス表現が一般化したとされているらしい。


 分かってる、頭では分かってるんだ。でも、いきなりそう言われると恥ずかしい。ああ、もう、可愛い表情したって、ダメです。だめなのー!



 私は、口元を手で覆って、全力で拒否した。ぷるぷると首を左右に振っていやいやする。まるで、子供のようだが、どっちが子供なんだ。無言で、抗議する、だって、口元を手で覆っているから喋れない。



「あはは! ごめん、ごめん、冗談だよ」

「……」

「じゃあ、こっちで我慢する」

「!」



 そう言って、嘉(よし)くんは、私の手が空いていないことをよいことに、私の手は口元を覆っていて出来ないので、目元に口付けた。おでこはダメだよと言ったのは、守ってくれているのは分かる。でも、突然キスするのはやめて。



「やっぱ、しときたいでしょ」

「むー」



 キスの日にキスはしなくても問題無いのでは、と思ったけれど。面白くないな。私は、腕を伸ばすと嘉(よし)くんの頬に触れた。そして、いつものファンの子が喜ぶきらきらの笑みを浮かべたのだった。

 知ってる、また、これじゃ無いって言われるのは分かっているからこそだ。にっこりと嬉しそうみ笑うと嘉くんはキスを返してきた。



 2026/05/23 活動報告掲載

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