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夏季休暇 4

カフェのマスターは私の趣味です。(どーでもいいこと)


 こじんまりとした外観とは打って変わって、2階まで広がる店舗と本屋や雑貨屋のように所狭しと並べられた品物は大きいものはロッキングチェア、小さいものはネイル瓶サイズ、素材は花や草木から魔晶石を加工したものまで。色とりどり、形もバラバラな魔道具は見ているだけでも面白いものだった。


 「綺麗……」


 まるでひとつの硝子細工を見ているようにも思えるその魔道具と動力部は精巧に作られていながらメカメカしくなかった。

 窓から差し込む日の僅かな光が、舞いながらキラキラと輝くホコリがその魔道具をより魅力的に魅せる為に用意された舞台にも思えるほどに美しかった。


 「ねぇちょっと、貴女たち少しこちらに来なさい。少し面白いものがあるの」


 不意に聞こえたラスティークの声にクリュッセルがハッとしてその場から声の方向へと向かう。ランタンはその場に取り残されたままキラキラと輝いていた。


 クリュッセルがやや遅れてラスティークの元へ向かうとロゼールがラスティークと会話をしており、残るはウィーナだけだった。


 「珍しいわね、ロゼールがラスティーク様と会話しているなんて」

 「べ、別に私はラスティーク様のことを赦した訳ではありませんの。ですからクリュッセル様に危害を与えないように見張るためにもすぐ近くで待機していた方がよろしいでしょう?」

 「あぁ、だから視界の端にちらちら映り込んでいたのね。少し鬱陶しかったのだけれど」

 「なっ……!!」


 ラスティークにロゼールが思わず言葉を詰まらせていると、ウィーナが魔道具を壊さないよう気を付けながら小走りで向かってきた。


 「す、すみません!お待たせしました!」

 「あら、どこにいたの?」

 「少し2階で家具類の魔道具を見てました」


 『へぇ、そうなのね』とクリュッセルが返すとラスティークはサロンメンバーが全員集まったということで目の前の棚に置いていた魔道具を指さして提案した。


 「ねぇ、こちらの棚に置いてあるこの箱型の魔道具なんだけれど、マジックバッグに近いらしいの。私達は表向きは私に従うことなっているけれど中まで従う必要なんてないわ。それに、噂でしかないけれど貴女たちは本が好きなようだしこの魔道具ならピッタリでしょう?」


 ラスティークが自信満々にそういうと3人は顔を見合せて笑い、ロゼールも意地を張るのがバカバカしく思えていた。


 「というかラスティーク様は御屋敷のメイドさんを連れているようですが大丈夫なのですか?」

 「……まぁ、あまり大きな声では言えないのだけれど、今日のメイドは万が一の為に買収しているから話ができるわ。だから大丈夫だし、そもそも数少ない私の味方ですもの」


 そう悪戯っぽく笑うとラスティークは『これでいいわよね?』と問いかけて空の箱を持つ。見た目に反して軽いその箱を運ぶラスティークを追いかけてウィーナが手助けをし、ロゼールはメイドたちを呼びに向かった。1人になったクリュッセルは先程のランタンが置かれていた棚へと戻り、そのランタンから1つ選ぶとミオの元へと持って行った。






 数分後、ミオの説明を受けて小さくなった魔道具を各々で持ちながら比較的人通りの少ない道を歩いていた。手にはサロンで使う魔道具と、個人が気になって購入した魔道具がある。


 「この状況じゃあ食べ歩きなんかは難しいでしょうからカフェにでも行きましょう」

 「そうですわね。さすがに暑いですわ」

 「この時期に食べ歩きなんてしたら絶対ひいおじい様の元へ旅立ちますわよ……」

 「……それじゃあ、ぼ……私のおすすめのカフェを紹介します。ここからだいたい5分程のところにある静かなカフェなのでゆっくり出来るかと」

 「良さそうね。案内、よろしくお願いするわ」


 ウィーナの案内の元、7人は燦々と照りつける太陽の下を歩き、人の影が少ないカフェに入る。マスターと思わしきナイスミドルが黒と白を基調とした服に身を包んでコーヒーのブレンドを行っていた。

そういえばパーティー編に加筆修正また加えました。あと、もう年末ですね。明日はクリスマスイブですね。ホームアローンでも見ましょう。

来週は簡単にカフェでの話を書いて終わりかサロン設立でもさせようかと思ってます。


↓↓↓作者の近況

ちょうど今日の昼の話なんですけど、次のバスが2時間後なので家まで歩って帰りました。足裏痛い。ちなみに家まで6km強です。少し吹雪いてて寒かったし身体も痛かったので良い子はマネしないようにしましょう。体調崩すかもしれません。唯一の救いは外気温が1桁だった事です。

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