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勉強会 3

 「…………もうやってられませんわ!!!」

 動かしていたペンを止め、椅子からガタリと音を立てて立ち上がるとクリュッセルが叫ぶ。ロゼールとエトワールはびっくりして顔をあげ視線をクリュッセルへと向けると彼女は頭を掻きむしりながら『もう燃やしてしまいましょうか……』などと呟き始めた

 異様な光景にロゼールは困惑して口を大きく開け、エトワールはクリュッセルが解いていたと思われる数術の問題を見て顔を顰めた。一方でリャイナは読んでいた本を閉じてクリュッセルの後ろに回ると椅子を元に戻してクリュッセルを半強制的に座らせる

 「邪魔しないでちょうだい、リャイナ!これは私と数術の問題よ!何とかしてあの邪悪な存在をこの世から……いいえ、私の目の前から問題として、テストとして立ち塞がるのを阻止しなくてはならn」

 「お嬢様?」

 クリュッセルが邪魔をしてきたリャイナに物申そうかと顔をリャイナへと向けると般若のようなものをバックに背負いながらいつもの笑顔を向けるリャイナがそこにいた。あまりの恐ろしさに思わず小さな声で返事をする

 「ひゃい……」

 「お嬢様が数術が嫌いな事は私も存じております。しかし、これに関しては魔法で燃やそうが、禁忌を使い記憶から抹消しようが避けられない現実です。ですから無駄な抵抗はやめて素直に参考書を開きながらお勉強いたしましょう。分からないところがあった時の為の勉強会なのですよね?」

 リャイナは背後の般若のようなものを消しながら妹を優しく見守る姉のように笑うと問題の前に座らせてもう一度勉強をさせる。涙目になりながら頬を膨らませて小さく頷くとクリュッセルはロゼールとエトワールに謝る

 「……私のせいで集中が途切れてしまったわね。ごめんなさい、ロゼール。そしてエトワールも」

 「いいえ、気になさらないでください。正直に言ってしまえば私もこの問題を水浸しにしたくなっていましたもの」

 「私も気にしてないからいいよ。ちょうど目が疲れてきた所だったし。というか、契約者はなんであんな訳わかんない記号見て解けるのか疑問なんだよね」

 2人の話を聞いて安心したクリュッセルはペンをとる

 「……それじゃあ、もう一度だけ頑張って見ますわ。……早速で悪いのだけれどロゼール、この問題ってどうすれば解くことが出来るのか教えて下さる?」

 「えぇ、もちろんですわ。それでは、そちらの問題が解き終わったら私の方も教えて下さいまし」

 ロゼールが微笑みながらこたえると、クリュッセルの方へと椅子を動かして参考書と問題を覗き込みながら言う

 「当たり前よ!だって勉強会なんですもの!」

 クリュッセルは花のような笑顔を咲かせて問題に向き合いながらロゼールと共に各々で数術と社会科の課題を進ませていった








 4日後……

 「遂に……遂に終わらせる事が出来ましたわ!!」

 「やりましたわね!クリュッセル様!これで4時間連続の勉強会も終わりですわ!」

 全ての回答が終わり、よれ始めた問題冊子をクリュッセルは閉じながら涙を流し、ロゼールと抱き締め合いながら楽しいけれど地獄の勉強会が終わった事に歓喜した

 心做しか目元に隈ができ、若干やつれたように見える2人は幸せそうな笑顔で職員室へ課題の提出をしに向かった

 職員室の前まで来たところでちょうど出くわしたライル先生に課題を預ける──もとい提出すると、2人は疲れきった心身を癒すべく庭園のガゼボへと向かった

 次回!特待生ちゃんの登場!!!勉強の内容……??ナンデスカネソレハ

 時間の経過がとんでもなく長いのはご愛嬌ということで



↓↓↓作者の感謝

 早いもので私がこの作品を書き始めて……というか、創作を始めて明日で1年が経ちます

 正直、ここまでたくさんの人に読んで貰うことができるとは思っていなくて、とっても嬉しくて嬉しくて泣いちゃいそうです……。°(°´∀`°)°。

 これからもこの作品の世界は広がり続けるので、明日で1歳を迎えるこの作品をこれからもよろしくお願いします

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