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帰路につく 1


 契約の影響からか、姿が変わったのは瞳だけでは無かった。長くウェーブを持っていた長髪は短く切りそろえられ、女性的なフォルムをしていた肉体は中性的な姿へと変化していた

 柔らかく微笑み、エトワール=ラ=グラスは人の姿で契約者(クリュッセル)の手の甲へと唇を落とすと毒を秘めた甘い声で囁く

 「これから、よろしくお願いしますね」

 その声色と、中性的で見る者を惹き付ける美しき容貌で囁かれたクリュッセルは顔を若干赤くしながら囁かれた方の耳を抑えながら離れる

 「…っな、な……!なんでいきなり口調がそんなに変わってるのよ!?」

 エトワールはパチパチと瞬きをすると少し考え込む素振りを見せた

 「……ん〜。多分、契約の影響だと思うわ。精霊によって異なるんだけれど、私のような新参者の精霊だとより契約者の記憶や性格に引っ張られて口調が大きく変わるのよ。まぁ、性格は変わらないのだけれどね。ちなみになんだけど、基本的に精霊は契約者や契約者の大切な人には親しくするし、結構軽い感じの対応をするわ」

 そう言うともう一度クリュッセルに近付くと思いっきり抱き締めようとする。しかし、ロゼールがパッとクリュッセルの腕を引くとエトワールから引き離す

 「い、いくらクリュッセル様の契約精霊とは言えども、近すぎますわ!私たち、基本的には、ほ、抱擁をしたり、手の甲にキ、キスをする事はありませんの!!」

 キュッとクリュッセルの腕を掴んでエトワールをジッと見つめ返すロゼールを見ると、エトワールは笑いだした

 「はははっ、そうなのね。それは失礼したわ。……えっと、貴女の名前は何?」

 「わ、私ですか!?えっと、あの、その、ロゼール・ハワードと申します!よろしくお願いします…?」

 「エトワール。彼女(ロゼール)は私の初めての親友なの。だから仲良くしてくれると嬉しいわ」

 そう告げると、エトワールは笑顔で『勿論よ』と言い、ロゼールは心底嬉しそうに涙を流しながら笑った

 「えっ!ロ、ロゼール!?大丈夫!?目にゴミでも入った!?」

 「……あの、これは、そういうのでは無くて、ラスティーク様に親友と言って貰えたのが嬉しくて……」

 「……そっか」

 涙を拭うロゼールを優しく抱きしめて頭を撫でる。エトワールもクリュッセルのマネをして彼女を抱き締めて1つ、涙を笑顔に変える(まじな)いとして氷で小鳥を作り空へと飛ばした

 その鳥は、高く飛び、美しく溶けていった。鳥がそうして姿を消してしまうまでには、ロゼールから涙は止まり、初めて読んだ絵本に夢を見る幼子のように微笑んでいた

 シャラナーダ達はその様子を優しく見守ると、声をかける

 「さぁ、そろそろ王都へと戻ろう」

 その声がけに頷き、馬車へと乗り込む。ラパンレシの森へ向かう時と変わらない席順と、人の姿では乗り込めなかった(乗る際にダリア様が譲ろうとしたが断った)エトワールは猫の姿で馬車へと乗っている

 カタコト、カタンコト、聴きなれた馬車の音と揺れに揺られて段々と眠くなっていく

 視界は狭まり、(エトワール)を撫でる手はゆっくりになっていく

 やがて、すぅすぅと寝息を立てて眠りにつくと、ラスティークは『本当に軟弱ですこと』と嗤いながら言い、ロゼールは『きっと、契約の時にも魔力を使ったから疲れが一気に来たんですわ』と微笑んだ

 しかし、ダリアはクリュッセルの顔をジッと見つめるとやがて慌て出した

 「どうしましょう……!お2人共、聞いてください。クリュッセル様は現在、魔力枯渇気味になられております」

 【魔力枯渇気味】その言葉に2人はサッと顔を青ざめると慌てふためき始める

 「ど、どうしましょう……!!」

 「ふ、ふん、ど、どうせ、この女(クリュッセル)の事ですわ!ほ、放っておいても問題な、ないでしょう?」

 その言葉は互いに反対のことを言ってはいるが、その表情には焦りが見えていた

 「と、とりあえずは魔力供給をしなければなりませんわ」

 ダリアは席を立つとクリュッセルを横にする。そして、魔力供給について軽く説明を始めた

 「魔力供給には2種類あります。1つ目は相手に触れて同魔力を流し入れる方法。もう1つはキスから近系統の魔力を流し入れる方法。ただし、同魔力や近系統の魔力でも種族が異なったり、血が近い、契約関係にある精霊からは供給してはいけないの。なぜならお互いに魔力枯渇を起こし、死に至るから。彼女(クリュッセル)は私と同じ星の魔力保持者。星の魔力は太陽、月の魔力と近系統の関係にあります」

 そう言うと、ラスティークはハッとしたような表情を見せると即座に目を逸らした

 (月の魔力は私が持っているけれど、太陽の魔力を持つシャラナーダ様がいますわ。癪なのだけれど、私がこの女(クリュッセル)に口付けをするよりは断然いいですわ)

 そう思考を巡らせ、口を開きかけると、ダリアはラスティークをジッと見つめて告げた

 「……ラスティーク様。どうか、彼女をお救い頂けないでしょうか?」

 こんばんは!今回はロゼールちゃんをちゃんと出したかったので結構出しました!満足です!

 さあ、ラスティーク様はどうするのでしょうか……?それは、来週の私にしか分かりません

↓↓↓作者の一コマにっき

 最近暑くなりましたね。私は暑すぎてめちゃくちゃ酸っぱい物を食べようとしましたが、そもそも酸っぱいものが苦手だったので、〇っちゃんイカで済ませました

 暑いので、脱水症状に気をつけて下さいね!あれは本当に危ないです!頭ろくに回らなくなります

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