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精霊について


 竜精霊は少し間を置いてから起き上がり、辺りを見回し、身体に触れるとと困惑した表情を浮かべた

 《どう…して……?私は、確かに……それに、衝動も無くなってる……》

 クリュッセルとラスティークは竜精霊へと抱きつくと大声で泣き出し、ガスティンは上を向いて涙を流した

 「うっ……あぁぁぁぁ!……っどうして、いくら、苦しくても、助かる術があったでしょう!!」

 「うぁぁぁぁぁぁぁん!あなたは、もうすこし、自分を、大切にしてくださいよぉぉぉぉぉ!!」

 「…………良かった。本当に、良かった」

 竜精霊は抱きつかれたことにより少しバランスを崩したが持ち直すと、どうすれば良いのかあたふたしながら行き場の無い手をバタバタさせていた






 やがて3人が泣き止むと竜精霊と向き合ってその場に座った

 《 ……えっと、とりあえず落ち着いたところで私が剣を刺させた後に何が起こったのか教えてくれるかしら? 》

 3人は顔を見合わせて頷く

 「ええ、分かりましたわ。その説明は私からさせていただきます。あなたが剣で胸を貫いた後、私たちは肉体を再生させてから弔おうと魔力を注ぎ込 みましたわ。傷を癒して、肉体を留め、また巡り会うことができるようにという意味を込めましたの。そうしたら、私たちをここまで連れてきてくれた精霊たちがあなたの亡骸に近付き、自身の魔力を注ぎ始めましたの。彼らは魔力を注ぎ終えると体が崩れて光の粒として飛んでいってしまったのですわ。残らなかった彼らも弔うために近付いたらあなたが目を覚ましたのですわ」

 竜精霊はその説明に少し悩むような動作を見せると、口を開いた

 《 ……もしかすると、私の身体を癒し、留まらせてくれた貴方達と核を治してくれた彼ら?のおかげかもしれないわ 》

 【核】という聞き慣れない言葉に頭を傾げる3人に竜精霊は続けて説明する

 《 核というものは私たち精霊の心臓であり、脳のような物。これが壊れてしまうとじきに肉体は消えるから私たちの死が訪れるの。基本的にはこっちの死が多いけれど、稀に魔力枯渇によって肉体が留まらずに消える場合もあるのよ。……きっと私を救ってくれた彼らは後者だったということでしょう…… 》

 「……あの、核を壊したら死んでしまうということですが、竜精霊様はあの時確かにガスティン様の魔法剣に貫かれていましたよね?その時に核が破壊されなかったのですか?」

 クリュッセルが疑問をぶつけると、竜精霊は首を振る

 《 いいや、あの時に私の核は砕いた筈ね 》

 「……?では、何故……?」

 《 ……これはあくまで私の推理なんだけれど、私を救ってくれた彼らが魔力を使って核を治したのかもしれないわ 》

 クリュッセルが納得し、礼を告げると、ラスティークが問いかけた

 「それでは、彼らと竜精霊様の魔力の性質が似ていた……ということでよろしいでしょうか?」

 《 えぇ、そういうことになるわね。ラパンレシの森(この森)は氷属性が多いから 》

 頷きながらそう返すと、竜精霊は立ち上がった

 《 ……さぁ、いつまでもここにいる訳にはいかないわ。未だ質問はあるだろうけれど、ここを離れましょう?もうじきここ(足場)も溶けてしまうわ。開けたところまで連れていくから私の背に乗りなさい 》

 そう告げて姿を変えると3人を咥えて後ろに乗せると吹き抜けから外へと飛びたった

どうも、花弁です。今回は遂に記念すべき第50話ということです (特に何もしません)

次回は、竜精霊さんのするお話をもうすこし書きたいと思います


↓↓↓作者からお礼のコメント

ということで、先程も言いましたが、今回、遂に第50話に達成しました(*´꒳`ノノ゛☆パチパチ

これも読者の皆様からのコメントやブックマーク、評価のおかげです!

これからもゆっくりですが、この世界を綴りたいと思います

それでは、今後ともよろしくお願いします!

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