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解放

すこし残酷描写注意です(結構死にまつわる言葉つかってます)

 「な…何を……」

 混乱する3人を見て、竜精霊はため息を吐くと凛とした眼差しでもう一度告げる


 《 私の衝動は今、ギリギリのところで理性で抑えているのです。早く、私の精神がこの衝動に覆われる前に殺して頂戴。そうでないと、あなた達も殺してしまいそうなの 》


 そう言うと、竜精霊はヒトの形をとりガスティンの剣の切っ先を自身へと向けた。驚いたガスティンが大声で反対する

 「何故ですか!?あなたは自分も俺達も助かる方法を何故考えないのですか!?ほんの少しでも可能性があるはずです!」

 ガスティンは剣を竜精霊の腹から遠ざけると睨みつける。ラスティークは目を吊り上げて声を荒らげながら言う

 「その通りですわ!!確かにあなたはここまでの間に多くの生き物を殺してしまったのかも知れません。けれど…けれど、それは《 仕方のなかったことだから? 》…っ!」

 そう自嘲しながら今度はラスティークへと視線を移す竜精霊は先程よりも冷たい目をしていた。そして、竜精霊は哂いながら3人の目を見てこう言いながら廻る


 《 えぇ、たしかにあなた達の言うことにも一理あるわ。けれど、それじゃあダメなのよ。良い?私も助かる方法?そんなものはないわ。もしも生きることが出来ればその罪を償う機会があるとでも?笑わせないで頂戴。そんなもの、ある訳ないわ。……分かった?さぁ、それなら早くガスティン(あなた)の剣で私の身体を突き刺して頂戴 》


 そして、もう一度ガスティンの剣を手に取ると腹へとその切っ先を誘導する

 ガスティンは目を少し潤ませながら首を振る。何も出来ないクリュッセルとラスティークは呆然とその様子を見るばかり

 身体を突き刺されないことに痺れを切らした竜精霊は告げる


 《 ……実を言うともう、時間が無いの。私は衝動を抑える代償に身体には激痛が走るし、理性もほとんど機能しなくなってるの。この魔法が解けてしまったら、あなた達は私を止められない。もし、この姿(ヒトの形)のせいで、刺し殺すことに抵抗を感じるなら、酷いことをしてしまっている自覚はわ。ごめんなさい。私がエゴを押し付けている事は分かってるけど、救いをあなた達に求めさせて 》


 もう、頭がろくに回らない中で、竜精霊は懇願した


 ガスティンは覚悟を決めて、竜精霊(カノジョ)の身体を魔力を込めた剣で突き刺した


 竜精霊は一瞬苦痛に歪む顔をすると、すぐに微笑んで力が抜けるかのように倒れた


 ラスティークとクリュッセルは竜精霊の元へと近付くとその亡骸にそっと触れた

 3人は涙を流しながらその亡骸に術式も、呪文も使わないで魔力を注ぎ込んだ

 精霊の弔い方の中で最も丁寧な弔い方だった


 竜精霊の亡骸はクリュッセルの星の魔力で身体の傷は癒え、ラスティークの月の魔力でその肉体を留める。そして、ガスティンの樹の魔力によって暖かな光に包まれた



 弔いが一通り終わると先程まで案内していた少年と獣の精霊が3人を竜精霊の亡骸から突き放して、その亡骸に触れた

 少年は自身の肉体が崩れることも厭わずに魔力を注ぎ込む。止めようと3人が近付くが、獣に阻まれ、どうすることも出来ない


 そして、魔力を注ぎ込み続けた少年の肉体が崩れると同時に獣の肉体も崩れ去った


 「そんな……」

 唖然とその様子を眺めていたクリュッセルは竜精霊の側へと駆け寄り、崩れた肉体に触れる。ラスティークとガスティンも後に続くと涙を流した

 もう一度、今度は案内をしてくれた精霊達に感謝の意を込めて弔いをしようとすると、竜精霊の指先がぴくりと動いた


 3人が驚くと同時に、竜精霊は閉じられていた瞼を上げた

怒涛の時間の移り変わりでした。はい。今度はちゃんと丁寧に描写できるように頑張ります


↓↓↓少年と獣の精霊について

補足説明ですが、彼らは生きてます。はい

今後出てくるかは展開次第ですが、今のところは登場予定です

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