馬車の数日間
大して馬車の内容出ません
朝早くにルメットの街を出てから4人は一言も発さず、景色を呆然と眺めていた
外の景色に見飽きたクリュッセルがふとラスティークへと視線を移してみるとラスティークも飽きていたのかこちらをじっと見つめていたが、目線が合うと即座に窓の外を流れる景色を見る。そんなラスティークの行動を見たクリュッセルは
(えっ?えっ?今、ラスティーク様、私の事見てたよね!?えっ!?可愛すぎる。……それにしてもなんで?あ、私への次の嫌がらせでも考えてたのかしら?あぁ!それなら何でもいいのに……!ラスティーク様からされる事なら死ぬ事以外なら何でもご褒美ですわぁぁぁ!)
と、また派手に脳内妄想と推しへの愛が爆発&暴走していた
──ラスティークside──
『またやってしまいましたわ……』心の中でそう呟くのはルメットの街を出てから数日間の旅をしている間のことである
ルメットの街で自身の感情の可能性を1つ否定してはいるものの、馬車移動中についクリュッセルを追うことがルメットの街を出てからよくあるという現状が事実である
幸いなことに、ルメットの街を出てからはクリュッセルと2人きりという時間が無かった為、あの時の様な行動をとったことは1度たりともなかった
「はぁ……私は、シャラナーダ様との婚約を何としても手に入れなければなりませんのに……」
王都を経ってからもう4日ほど経つ。この辺りはもう既に肌寒く、ラパンレシの森が近いことを表しているのだろう。休憩の時間である今、馬車へと寄りかかり、渡されたホットミルクを“こくり”と1口飲む。温かく、シュガーとミルクの甘い味が口に広がり、喉を通って身体へと入ることが分かった。『今日中にはラパンレシの森付近の街へ着くのかしら?』
そんな風に考えながら休憩をとり終えると、馬車へと戻る
北風が“ぴゅうぴゅう”と音をたてて吹き、銀色の髪の毛が光り輝き、月白色に見える髪がなびいた
──クリュッセルside──
『最近、ラスティーク様がデレ期で可愛すぎる』クリュッセルは心の中でそう呟き、頭を抱えながら崇めていた
ルメットの街を出てからというもの、ラスティークのクリュッセルへ対する態度というものが大きく変わり、急によそよそしくなった。クリュッセルは自身が寝ている間になにかラスティークへ無礼を働いたのかと心配になったが、もしそうであったとしたら嫌がらせが他人には分からない程度でするであろうという予測からそれは無いと悟った
『では何故?』そんな疑問がクリュッセルをよぎる。だが、クリュッセル自身と言うよりも中身である小鳥遊梨華の性格が強く出るため、すぐに考えることよりも、ラスティークの可愛すぎる行動を脳内のメモリーに残すことを優先したのであった
しかしその後、2人きりになることが出来ず、うたた寝したラスティークや2人きりで話した時の表情を見ることが出来ず、嘆いていた
そして、王都を経ってから約4日目。現在休憩をとっているこの辺りは肌寒く、リャイナから渡されたマフラーを首に巻き、渡されたホットミルクを“こくん”と1口飲むと、ミルクならではの香りと蜂蜜の甘さをほんのりと感じた。身体を通り、内側から温まる感覚がする
『もうじきラパンレシの森付近の街に着くでしょ』
そんな風に思いながらロゼールと『雪が見れるでしょうか?』『見れたら、きっと綺麗でしょうね』なんて、こんな季節には到底ありえない話をしながらホットミルクをゆっくりと飲み、馬車に寄りかかっているラスティークをチラリと見る。『彼女は何を思っているのだろうか』『もし将来的に付き合えたなら、此処に来るのが良いな』なんてことを思いながら手元のミルクを飲む
ホットミルクを飲み終えると、身体が冷えきる前に馬車へと2人で戻っていく
休憩が終わってから数時間、馬車を走らせて着いたのはラパンレシの森に最も近い国内最北端の街、ノースフィールへと着いたのであった
どうも、こんばんは。花弁阿奈羽です
久しぶりのside分け(?)ストーリーです
次回はノースフィールの話とラパンレシの森へと向かう話の予定です
↓↓↓作者の一言 (ではない)
最近ゆっくり眠ってる筈なのに疲れが取れてないんですよね……どうしてでしょうか?昼間は欠伸ばかりしてるのに……
まあ、それはいずれ治ると思いたいですが、今はとりあえず脚に刺さったトゲを抜きたいです。無理して抜こうとして指でぎゅうぎゅうしてたら脚から血がいっぱい出ました。ピンセットとか用具って大事だなぁ。と思った今日この頃です。皆さんもトゲや怪我には気を付けましょう!




