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ドラゴン退治 第 伍 幕


 (ふふふふふ……はーはっはっはっは!!遂に、遂にラスティーク様に物理的に近付けたわ!!ここまで長い道のりだったわね……でも、それも今日までよ!今日、事故とは言えども押し倒すことが出来たんですもの!!この調子でラスティーク様へもっともっと近付ければこちらのもの……!こうなったら明日から始まる訓練でロゼールと仲良くしながらラスティーク様へもっと物理的に近付く方法を考えなければ!こうしちゃいられないわ!今すぐ寮へ戻らなきゃ!)

小走りで寮へと戻ると、クリュッセルは夕食を摂り、リャイナに身の回りの世話をしてもらうとベッドへと横になった。そして、ゆっくりと意識を手放した










 一方その頃、王国の西に位置するラパンレシの森、その奥に存在するとされていた碧の洞窟内には年若い竜種が自身の破壊衝動を押さえつけていた。

──精霊は大まかに分けて4段階。ドラゴン型の精霊は2種類にわけられる。1つ目は胴が蛇のような力の強い龍種、2つ目は身体自体は大きくはないが保有魔力量の多い竜種である──

 竜は自身の破壊衝動を抑える代償として余りの息苦しさと脳が焼ききれる様な痛みに呻き、咆哮したのであった








 翌日、クリュッセルは昨日の最高に幸せなイベントの効果により、今日から始まる訓練に対する不安など全くなく、ニコニコと朝食を摂って訓練の準備を進めていた

 「……クリュッセル様、昨日なにか良いことでもあったのですか?」

 訓練の準備を手伝いながらリャイナが問いかけた

 「えぇ!もちろんよ!…でも、リャイナには秘密よ!」

 優しく明るい表情でクリュッセルは微笑んだ。リャイナは『そうなのですね』と若干戸惑いを見せながらも微笑み返し、準備を黙々と進めた



 「本日より、選出メンバーの基礎体力向上を目指して午前は走り込みを行う。担当はこの私、ナルキッス・スティークが入れる時間には入るぞっ!掛け持ちの授業があるから入れない時はライル先生に頼んであるっ!さぁ、まずは中庭を女子は5周、男子は10周からだっ!」

 中庭には今まであった人の中で最もキャラの濃いナルキッス先生が待っており、メニューの簡単な説明をしてくれた。とはいえ、中庭は相当広く、短く見積っても1周は約500メートルはゆうに超えるだろう

 (中庭を5週…ね、なんでこんなに広いところをそんなに走らなきゃならないのかしら……嫌だわ…そもそも体育評定5段階中基本は2の人なのに……)

 半ば諦めモードに入っていると

 「もし、無理だと感じたら一度休んでも構わないっ!でも、走る距離は変わらないからあまりゆっくりし過ぎないようにっ!まずは身体を軽くほぐしてから走ると怪我も少ないから身体を軽くほぐしてから走るようにっ!」

 と、先生から言われクリュッセルは仕方なしにラジオ体操を始めた

 「クリュッセル様、その動きは一体なんなのですか?」

 ロゼールがこちらを覗き込むようにしてクリュッセルの体操を見ていると、そこへシャラナーダやガスティン、イメリードもやってきて

 「おや、その動きは何だい?見たことの無い体操?のようだが……」

 「クリュッセル嬢、その動きは一体…?騎士団の者たちが行っている動きとも異なるようだが……」

 「先輩、その動きって何?もしかして先輩が考えた体操?」

 と、聞いてくる。その様子をラスティークとフィリオス、ラヴォユム、シュヴァランが遠目に見ながら各々でウォーミングアップを終え、走り始めた

 「えっと、これは………確か私の記憶だと、どこかで本の内容として書かれてたんです。とある国では夏の風物詩として老若男女がしていると。もう随分と前の事なのでどこの本なのかは忘れてしまったのですけれど……」

 (危なかった…!咄嗟にそれっぽい言い訳ができて良かった……っていうか何!?今度は聴いてきたみんなが動きを真似してきたんだけど!?)

 クリュッセルが混乱している中、ロゼール、シャラナーダ、ガスティン、イメリードは見よう見まねでクリュッセルの動きを真似し、ウォーミングアップを行っていた

 「ふむ、これは確かにウォーミングアップには良いかもしれない」

 「ですね、騎士団の訓練前に義務化させるのも良いかも知れません」

 「少し疲れるけど、これ、確かに身体を解すのに最適だなぁ」

 「クリュッセル様!見て下さい、私、ここまで身体が柔らかくなったの初めてですわ!」

 4人もウォーミングアップを終えると各々感想を言い始め、少し考える素振りを見せたり、さらに動くとシャラナーダとガスティンは同時に走り出し、イメリードもワンテンポ遅れて走り出した。その様子を見てロゼールが『クリュッセル様も御一緒に!』と、手を伸ばし、2人で走り出した

























1時間後……



 肩で息をしながらロゼールとクリュッセルは2セット目の5周を終え、3セット目に入る前に休憩を入れていた

 「……まさか…ここまで……走り…込む…とは……ね……ロゼール……大…丈夫?」

 「わ……私……もう……息が……」

 2人は中庭の端の木陰で息も絶え絶えになりながら『午後はこの疲れた身体に鞭打って、勉強しなきゃいけないのね……』などと絶望に浸っていた。その横ではラスティークが無言で息を整えながら『この後の授業、どうなるのかしら』と考えていた

 どうもこんばんは。本日、やっと訓練にまでストーリーが進みましたね。随分遅れてしまいました。すみません。

さて、来週ですが、とりあえず午後の訓練(という名の勉強)にしたいと考えております。



また、前よりも多くの方々にこの作品を読んでいただき、ブックマーク、評価の方を頂きました。ありがとうございました!


↓↓↓ココ最近お馴染みの季節に関して

最近、更に冷え込んできましたね。毎朝起きてから気温を見るのですが朝4時が-1℃なのに朝6時が-2℃。これは一体なんなんでしょう?それはともかく、私のいるところはもう雪がふって少しだけ積もりました。まだ雪だるまは作れないかな。

昼間も寒く、暖かくして過ごさないと風邪を引いてしまいそうな時期です。読者の皆さま、身体を冷やしたり体調を崩さないようにお気をつけください。

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