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りんご飴。

神様が何やら話しているようです。

 あ、目覚めた?


 いやー、すごかったねー。さすが、というか何というか……。


 あれ、覚えてない? 君は世界を丸ごと一個破壊するという偉業を成し遂げたんだよ。おめでとう。


 ん、おめでたくない? まぁ、そんなこと言わずに。


 ……そうそう。段々思い出してきたみたいだね。


 君は有り余るほどの魔力を持って生まれた。それも魔法を禁じられた世界に。相当なストレスだったと思うよ。でも、すごい精神力で耐え抜いた。えらいえらい。


 棒読み? 気のせいだよ。


 だけど、やっと行くことを許された魔法界で、いざ魔法を使ってみたら、ドカーン、と。あの一発の魔法だけで世界を一つ滅ぼすなんて。君の力は俺達にまで匹敵するよ。


 あ、ちなみに俺達、神。ね。


 まぁ無駄口はこれくらいにしといて、転生の準備しとく?


 いや、したくないって言われても規則だから。諦めて。


 まず性別だけど、女でいいよね。うん、変えるのめんどくさいし。


 外見だけど、どうする?


 ……え、何それ。普通って。


 そこは「可愛くして!」って言うとこじゃないの? 少なくとも今までの子は皆そう言ってたけど。


 んでその分俺がブスにしてやったんだけど……。


 変わり者だなぁ。


 よし、気に入った! 可愛くしてやるよ。いや、照れなくていいよ。


 え、照れてないって? でも人ってやつは皆可愛い方が喜ぶんだろ? じゃあなんで嫌がるんだよ。やっぱり照れてるんだ。


 まぁ、俺のセンスを信じなって。ちゃんと可愛くしとくから。


 で、次は生まれ。


 何、また普通がいいの? 欲がないなぁ。うん、やっぱりこれも高めにしとくよ。


 え、何で怒ってるの? また照れてるとか?


 ま、いいや。で、次は魔力ね。どれくらいがいい……って聞きたいところなんだけど、君の場合はちょっと魔力が強すぎで調節が難しいんだ。


 ということで、魔力はそのまま維持。せいぜい使うのを控えることだね。じゃないと世界がまた滅ぶよ。いや、冗談抜きで。



 あぁ、君が世界一つ壊したせいで仕事が山積みなんだ。転生待ちの人が列をなしてるよ。


 ってことで、このくらいで準備は終わり。ホントに時間がないんだ。ごめんね。


 あ、送り込まれる世界はこっちも決められないんだ。まぁ臨機応変に頼むよ。


 じゃ、幸運を祈る!

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