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ケッシン

その言葉を聞き終えると同時に 目が覚めた


そして眠っている白木さんの寝顔を見ながら


もう少しの我慢だから 必ず 僕が助けるから


そうココロで呟いたのでした






そして 店に戻り横になって ぼんやりと


天井を見上げながら思い出していた




必ず 僕が助けるから・・・か




明日 僕の命は尽きるのだろうか?


でも それと引き換えに白木さんが助かるなら


それでいいじゃないか・・・そう それで


そのまま 目蓋は重くなり 僕は眠りに就いた






翌朝 目覚まし時計の音で 目が覚めた僕は


ぼんやりする頭のまま 上半身を起こして


開店の準備を始めた


最期の日になるかもしれないのに 仕事とはな


息を吐き気合をいれると 仕込みを始めた




その日の仕事を終えると 看板を中に入れて


店の中を目に焼きつける様に ジッと見た


もうここには 帰って来れないかもしれない


名残惜しさは残ったが タクシーに電話をして


僕は病院へと 向った




そして病院の入口で太樹達とバッタリ会った


「白木さんの様子はどうだった?」


すると太樹は首を横に降り 阿部さんは俯いた


「白木さんは助かるから大丈夫だよ」


僕がそう言うと 二人共何を根拠にそんな事を


言ってるんだ そんな顔でこちらを見ながら




「そ そうだよな 大丈夫だよな」


「うん きっと大丈夫よね!」


二人が今言える 精一杯の言葉なんだろうな


僕はそう思った そして太樹の肩に手を置いて


「お前が 親友でよかった 元気でな」


そう言うと太樹は慌てた口調で


「な 何言ってるんだ 今生の別れみたいじゃ


ないか 止めろよ」






「ハハハ 悪りぃ 悪りぃ じゃあな」


僕は右手を上げ 太樹達と別れ病室に向い


さぁ 行くか 自分に気合いを入れた


病室に親の姿は無く 白木さんに近づいた時


例の声が 響き意識が遠退いた





「まさか本当に 来るとは思わなかったわ」


「覚悟は出来てますから」


「どうしてこの子の為に そこまでできるの?


貴方 死ぬわよ?」


「う〜ん それでも白木さんに生きて欲しい


そして笑顔でいて欲しいからかな?」




「でも 貴方はその笑顔を見られないのよ?


それでもいいの?」


「いいですよ それで」


「決心は揺るがないみたいね」


「はい もう決めてますから それと最後に


お願いがあるんですけど」


「お願い?」


僕は息を大きく吸い 話しを始めた





































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