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ナミダ

でも今日は 何時もと少し様子が 違っていた


ミルクティーを 一口も飲まないで ただ空を


ボンヤリと眺めていたのです





もうミルクティー冷めてるだろうな


僕はそう思い 新たに紅茶を入れると 彼女の


テーブルに 持って行った


相変わらず 彼女はボンヤリと空を眺めている


僕は彼女に気付かれない様に そっと冷めた


ミルクティーをトレーに下げて 新たに入れた


紅茶を置いて 戻ろうとした時だった




香りに気付いた彼女が こちらを振り向いた


こちらを向いた 彼女の瞳からは 涙が零れ落


ちていた その彼女の涙を見て僕の胸はトクン


と高鳴った そして何を言っていいか分らず


呆然と立ち尽くしていると 彼女が涙を拭いな


がら 僕に言った




「す すいません 何でもないです」


「そ そうですか」これが精一杯だった・・・


そして新たに入れた紅茶を見ながら言った


「あ あの これは?」


「冷めたのは 美味しくないので こちらを」


「いえ でも私が悪いので 申し訳ないです」


「じゃあ今度は 温かい内に飲んで下さいね」




「有難う御座います」笑顔で彼女は言った


その笑顔に僕の胸は 再びトクンと高鳴った


「いえ ど どどう致しまして」


げっ 思いっきり か 噛んだよ 恥かしい・・・


チラッと目を動かして彼女を見ると 口に手を


当てて 笑っていた


「そ それじゃあ」


恥ずかしくて 少しでも早く この場から去り


たかった僕は そう言ってカウンターの中に


退散したのでした・・・




















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