そろそろボス戦に行こう
提督と司令官のコンビと戦うついでにラストドラゴンを倒す
さて、忘れているかもしれないが、またしても謎解きである。このゲームの困ったところは戦闘をいくら効率的にこなしても、謎が解けなければ意味がないと言うことである。オリンピックともなれば火力を減じてでも数学の専門家を二人も投入するチームが存在するくらいには謎解きに時間がかかる。さらに、高度な暗号ともなれば召喚士が機械式の計算機をリストに加えるくらい難しい。正に、文武両道のゲームと言える。
「さっき、指令が本物のキーアイテム持っている言っていませんでしたか?」
「たぶん、十中八九私たちを引き付けるためのブラフよ」
しかし、レナは食い下がる。
「もし、もしですよ。裏切り者がいたとしたらどうでしょう?」
一同がアリスを見る。
「えっ、私スパイじゃないよ! 本業ではスパイだけど。スパイじゃないよ!」
これに、結論を出すのはミラナであった。
「そいつはスパイじゃないと思います。そもそも、もともと司令と知り合いだったようにも見えませんし。私なら彼女をスパイに選びませんから」
「どうして選ばないって言いきれるんですか!」
「だって、見るからに頭悪そうじゃない!」
アリスは心にちょっと傷がついた。レナもこれ以上追及すると空気が悪くなると悟った。
「じゃ、とりあえず本物だと考えて行動しましょう」
「異議ありません」
さっきからアリスはキーアイテムをくるくると回している。八面体の結晶の中に文字が記録されているようだが、結晶と空気層の内側に何か刻印されているようだった。これをどうやって読めばよいかという命題である。簡単そうであるが、
「う~ん、読めない…」
なぜ、読めないかと言えば結晶のちょうど真ん中で光が反射する。結晶の面からこの文字を見ようとしても、見えるのは向こうの景色だけである。業を煮やしたアリスは暴挙に出る。
「これ、石で割ってみよう」
「やめて、絶対壊れるから。あんたはそういうことする子だから」
このやり取りで何かを思いついたのはレナであった。
「光で照らしてみませんか? ファンタジー世界らしく何か浮かび上がってくるかもしれませんよ」
ソラリスとフィオナが光を差し出し、アリスがいろんな方向にキーアイテムを回す。
「光量が足らないのかな? もっと絞ってみたら?」
「こう?」
そして、光はレーザーのように先鋭化する。その光がちょうど、金属の装飾部分に当たりアリスの目に向かって反射した。
「あぁ、目がぁー! 目がぁー!」
この世界は物理法則が成り立っている。魔法はそれに介入する手段の一つ。ミラナはそう考えた。全反射する理由は屈折率の問題。なら…
「ちょっと、水に潜ってくれませんか?」
実行するのはアリスであった。適当な川を見つけて水に潜って十数秒。
「すごい、ちょっとだけ読めたよ! こんな感じの内容だった」
どうやら、どこか渓谷の地図らしい。しかし、アリスは
「真ん中のところがちょうど見えなくてさ」
と言う。
「ふむ」
空気中では見えず、水に浸けて見えたと言うことは、水よりも屈折率の高い液体なら見えない部分も見えるようになるはず。そこで登場したのは。消毒や燃料としておなじみ、
「はい、エタノール」
アリスは、樽一杯のエタノールに屈みこむ。
「押さないでよ。絶対だからね」
アリスは悪ふざけのつもりだったが、ミラナに
(そんな子供じみた真似を…)
という感じの目線を向けられたので、ちょっと気恥ずかしくなった。結局、黙って実行する。そして、十数秒後。
「終末を司る黒きドラゴン、この地に現れる…ゼットラント渓谷」
と書かれていた。フィオナが地図で確認する。
「あった、場所が分かったわね」
ミラナは可愛らしくアリスに微笑みかける。参謀が見せる初めての笑顔にようやくこの場の雰囲気も和んできたとアリスは思う。
「いやー、頑張った甲斐が…」
と、思っていた。だが、アリスは自分の異変に気付く。自分の背中に火がついていたのである。エタノールまみれのアリスはあっという間に青い焔に包まれる。
「あー、消して消して。やばい!」
それを楽しそうに見つめるミラナ。その表情はサイコパス以外の何物でもない。アリスは川に飛び込み消火する。
「ひどい目に合った。おい、お前!」
「良いじゃない。回復できるでしょ」
「手術で治るなら人刺しても良いって論理ですか! 頭おかしいですよ。サイコパス!」
アホキャラのわりに、理の通る反撃をするアリスにミラナは少しだけイラつく。そんな細かいことに集中しそうになったとき、ソラリスが本筋の思考に引き戻す。
「それで、次はどうするの?」
「そうですね、第三艦隊と合流することになるでしょう」
「そうね、それしかないわね」
そして、すかさずレナは不穏なフラグを挟む。
「スピットフレイム准将はまともだと良いですね」
ミラナはちょっと心配になってくるが、
「ここは一旦信用しましょう」
「でもパーティを組んでないと連絡は難しいよね。世界も広いし、ドラゴンの候補地も多いから探すのも難しいと思う」
「いや、方法はある」
ミラナ曰く、スピットフレイムは堅物だが実行力はあるのでおそらく、仲間と敵対していなければ順調に謎を解いて最後の地に向かっていることだろう。そこへ向かえばいずれ彼らに合流できるはずである。
「大丈夫だって信じるんですね」
「う、うん」
やや運頼りな作戦。ミラナは追い詰められている。実戦を含めて彼女は一番ひっ迫しているともいえる。そして、ミラナの心境で最も気がかりなのは、
(せめてスピットフレイム提督はまともでありますように)
という願いであった。戦争は神様の力がなくても信用できる仲間がいれば勝てた。しかし、この戦いの運命は神に祈るしかなかった。
「それで、我々に合流しようというのだな」
相変わらず威圧的な雰囲気のスピットフレイム准将である。だがしかし、ミラナは安心していた。なぜなら、いつも通りのスピットフレイムだったからである。
「ちなみに、第二艦隊については何か聞いているか?」
「いいえ」ミラナは首を振る。
「そうか、開始早々に消滅したと聞いたのだが」
ミラナはやたらとハイテンションな将軍の様子を思い出す。次に、先の核爆発を思い出す。どうやったのかはさておき、瓦解した理由はあいつらのせいだろう。
「迅速にドラゴン討伐に取り掛からなければ、このゲームのクリアも難しくなります」
「ミラナ、これは私の経験則なのだがな」
「はい?」
「あの二人は、我々の思惑通り動かないぞ」
ミラナは口をつぐむ。さっきの子供のようなはしゃぎ方を見ると、何も言えなかった。反撃の余地などない。
「だからあえてお前に聞こう。どうしたらあの二人の裏をかけるか」
さて、先ほどまで炎のドラゴンがいた火山島は真っ赤に赤熱したガラスの湖となっている。押し寄せる海水が降りかかっては激しく蒸発してしまう。熱はまた新たな上昇気流を作り、積乱雲の周りを守るようにいくつも竜巻ができている状態だった。まるで、ファンタジー世界のクライマックスシーンである。この中でカレン提督とザッハーヴォルト司令官との激闘が始まる。
「将軍。お久しぶりですね」
「ははは、シュトゥルムヴィントか! マジカル提督の相手は良いのか」
「あら、お構いなく」
「そうか、疾風の騎士よ、骨のある戦いを期待しているぞ」
「望むところよ!」
カレンは詠唱を始める。
「風の精霊よ、私に加護を付し給え。翼を授け給え。顕現せよ、風の翼」
カレンを纏う透明な加護。それは、風でできた翼である。ここに、カレンとザッハーヴォルトの壮大な決戦が始まる。
「司令、ここは剣の腕を競いませんか!」
「ははは、腕を上げたようだなシュトゥルムヴィント! いいだろうかかってこい」
「誰かさんの鍛え方が良いからじゃないかしら」
ヒリア帝国軍は見ての通りとても仲が良かった。
お互いに体力が減ってきた頃合い。この気さくな会話の中でカレンは必殺技の簡易詠唱を仕込む。
「私のシミュレーションではそろそろ殉職していただくつもりだったのだけど」
「ほう、ならばこの私に留目を刺してみるが良い」
「フフフ、そうね、そうさせてもらうわ。貴方ここをどこだと思っているの? ここは爆心地。上昇気流が勝手に湧いてくる風の聖地。対して、他の精霊は全て放射能にやられたわ!」
「はっ、まさか鎧と剣技はフェイク。戦う振りをして近隣の空域に陣を作っていたのか!?」
「もう遅いわ、顕現せよファイヤーインプロ―ジョン!」
一見すると不規則に見える気流。これらの波動の周期を絶妙にずらすことで波動のうなりを作る。複数の波が重なればそれだけ風も強くなる。そしてこの周辺の強力な高温上昇気流全てを一点に収束させればどうなるか。塵埃の摩擦で稲妻まで生じ、その中心付近の大気はプラズマ状に分解されるのである。生き残れるものなどいない。真っ白な閃光がその証拠である。
「さぁ、次は裕子提督ね」
カレンが背を向けたその時である。視界にチラリと怪しい影を捉えた。
「はっ、しまっ…た」
カレンの風の翼が砕け散る。
「疾風の准将、説明は死亡フラグだ、覚えておけ」
宙を舞うように見えたカレンの体が垂直に落下していく。ほんの一瞬である。マッハコーンが発生し、妙に甲高い風切り音が辺りに響き渡る。
「ぐはっ」
まだ、熱の残るガラスの湖が砕け、ひび割れる。空には、声の笑いが響き渡る。
モロコフスキーの細目が開眼する。光る剣が縦横無尽に伸び提督を捉える。
「腕を上げたな大佐」
彼らの相手は東十条だった。
「これで、終わりにしましょう。雷光誘導斬撃剣!」
「ぐわー」
東十条の体は上半身と下半身に分断される。
「やったか!」
「いえ、まだよ! 手を抜かないで」
徐艦長は分裂した提督の体を更に炎の魔法で焼き払う。最高責任者に対する容赦なく、かつ執拗な攻撃。
「裕子さんは細胞レベルで破壊しなければ永久に増殖するわ!」
「プラナリアですか…」
ヴァイスシュタインのツッコッに対して、ローエングリン提督は過去の思い出話をする。
「いや、この前の懇親会では五百分裂したからな。今思い出しただけでも地獄絵図だった」
「…」
「二人とも、ここはもういいわ先にラスボス攻略を手伝ってきてあげて」
「了解です」
ローエングリン提督とヴァイスシュタインが本体の救援に向かうことになる。一方で、モロコフスキーと徐艦長は順調に残された細胞を焼き尽くしていく。
「今度こそは同じ轍を踏まないわ」
「あぁ…」
しかし、
「ご苦労だったね、二人とも。君たちがこれまで相手しているのは、残像だよ」
「このスキル聞いたことがある。自分の分身を遠隔で操る新しい魔術」
「ご名答、傀儡回しだ!」
そろそろ、夜というタイムリミットが近づいている。
「スピットフレイム准将閣下、魔導反応が高速接近中です」
「来たか!」
「いえ、識別反応、青。友軍です。発砲中止! フレンドリー!」
「ヴァイスシュタイン大佐!」
アリスが真っ先に声を上げる。
「ローエングリン提督もご無事でしたか。モロコフスキー大佐や徐艦長は?」
「残党退治中だ。あとで合流する」
この、やり取りにたいして、普段から潜伏スキルよりもステルス性の高いノーマルレナが急に姿を現した。
「ローエングリン提督、ご質問よろしいですか?」
「なんだい、レイアミラン中尉」
「司令官の亡骸は確認いたしましたか?」
「いや、見ていない」
「彼は、本当に死んだのですか? 確認しましたか?」
「…」
タイミングが悪く、空に炸裂音が響く。ちょうどローエングリン提督とヴァイスシュタイン大佐がやってきた方角に巨大な積乱雲が立ち込め、消えることのない稲妻が放たれていた。
「バカな! 仕留めたはずだ」
レナはにやりと笑う。テンプレ的なフラグ成立に対して彼女はちょっと満足し。また存在を消した。
「もう一つ魔導反応! 識別、青。フレンドリー」
それは放物線を描いてやってくる。
「カレンさん!」
ボロボロになった彼女が地面に転がる。アリスが駆け寄って陣地に引きずり込む。
息絶え絶えの彼女はこんな時でも周囲の心配をしている。
「私の代わりに、必ずドラゴンを倒して…」
「カレンさん。そういう演出は良いので、状況をご教示願いますか」
「はい、目標甲は健在よ」
「ありがとうございます」
「やはり、止められなかったか」
塹壕の向こう側からスピットフレイム准将も現れる。
光線のような軌跡を残し東十条提督が現れる。そして、彼女が止まっても周囲の空気はその慣性で衝撃波を放ち続ける。
「衝撃波来ます!」
登場しただけで砂塵を巻き上げ、辺りを爆撃したような地獄に作り替える。濃厚な砂塵がようやく収まったころ、彼女は口を開いた。
「これは、ボックス要塞か?」
空から見た景色では、荒野に五つの石造りの拠点が見える。大きな中央陣地と四方の付属陣地。これら拠点にはバリスタなどのファンタジックな対空兵器が備えられていた。ザッハーヴォルトにとって、点在する陣地が従来の城壁や戦線と呼ばれるような連なった塹壕陣地ではなく、どの方向からも攻撃が可能に見えた。このような陣地をボックス陣地と呼ぶが、更にそれらを強固な岩盤で覆い城のように強化していた。この手の陣地は補給が失われてもある程度の時間戦い続けるだけの抵抗力がある。
「小賢しい。スピットフレイムらしくないな」
「そりゃ、私の作戦ではないからな」
「そうすると、新人参謀の仕業か! 出てこいミラナ・ロジェストヴェントスカヤ少佐」
「はい!」
上官の命令に呼ばれて慌てて飛び出すミラナ。
「よせ、行くな!」
それを待っていたかのように、火炎のビームがミラナを貫く。跡形もなく消し飛ぶミラナ。空気がプラズマ化するまで火魔法を圧縮した提督の仕業である。提督は無言で、死にかけているモロコフ大佐と徐艦長を中央陣地に向かって投げ飛ばす。
「遠くからちまちまとか、楽しいのかしら? あなたの作戦には失望したわ」
普段、勇ましくも優しい提督は、ゲームの中では気に入らない部下を次々と粛清するのである。
「レイアミラン中尉、カレンが終わったら、あの大佐二人も回復しろ。ここでしばらく籠城する」
「了解です」
「フランクミュラー中尉、お前は彼女の作戦通り規定の行動をはじめろ」
「イエス、サー」
「各員、立案者ロジェストヴェントスカヤ少佐は死んでしまったが、彼女の残した作戦は健在だ。各員既定の行動を開始しろ。今回こそ、気高き奴らに十万億土を踏ませてやろう」
「おぉー!」
「総員、行動開始」
水力で動く独特のバリスタに、水魔法を放水。五秒に一回のペースで三連装のバリスタが矢を放つ。この矢には防御貫通属性が付与され、前線陣地の観測員が弾体の誘導を担う、有視界セミアクティブ誘導方式を採用している。
「小賢しい。目視照準か、ならば…」
提督は爆炎により視界を遮ろうと試みる。有視界であれば目くらましで防げるが、
「させません!」
初登場であるが、第三艦隊の航空魔導隊のトーネード隊である。彼女らは、誘導ビーコンのような術式を二人に仕掛ける。
「よくやった!」
しかし、司令官がひと凪ぎ刀を振りかざし、二人の隊員の首が飛ぶ。提督そばをパスした二人も傀儡回しを応用した魔法で変顔にされていた。まもなくトーネード小隊は全滅した。
「なるほど、エアカバーなしで戦うための陣地か。流石は私の部下だ。考えているな」
連発されるバリスタが次々に弾着する。じわじわとダメージを与えることに成功している。そして、本拠地に近づけないように行っているノックバック攻撃も現状では機能していた。この状況を見て、レナは声に出す。
「やった、押してる。これなら勝てる!」
ここでも死亡フラグを忘れないレナであった。
「なるほど、考えられた作戦だな」
提督は素直に感動する。ミラナの作戦に。しかし、
「これが、そこいらの雑魚モンスター相手なら勝てたであろうな。しかし、所詮は陣地。射程距離を外れれば攻撃できまい。まずは、この忌々しい陣地を全て吹き飛ばしてやろう! 司令! あれ行きましょう!」
「おう、あれをやるか! 乗ったぞ提督」
提督と将軍。二人が共に超高高度まで飛び上がる。白い一筋の雲は昇り龍のようであった。
「きれいな雲」
レナが空を見上げているが、そんな場合ではない。
「総員、陣地を放棄して退避。直ちに退避しろ! 最速離脱だ!」
将軍のチャクラと提督の魔力を合わせた混合奥義。エネルギーの高さを表すように空は光輝き、辺り一面が真っ白になっていく。
「レナ中尉、早く」
急かすのは、ローエングリン大佐であった。しかし、レナは
「ごめん、私はもう戦えない。もうほとんど残存魔力がありません」
「いや、まだ魔力あるよね?」
レナはローエングリン提督に無理やりテレポーテーションの魔法をかけて遠くへ飛ばす。
「私の分まで、ご武運を」
戦友へ祈りを捧げる。ようやく訪れた死に際である。レナはこだわって死にたかった。
(神様どうか彼らに武運を与えてください)
白い景色。光の届かぬ場所はない。光はどんな物質をも貫通し、世界が終わりを告げる。
(さよなら…みんな)
レナは、白の世界に消えてしまう。そして誰もいなくなる。ドラゴンを倒す前に、お邪魔役以外のすべての参加者がスタート地点に戻ったとき、このゲームは終了となる。
「こちら、フランクミュラー中尉。作戦通り生き残りました。遠くからでもわかります。すごい爆発ですね」
「各員、作戦は成功した! 繰り返す、作戦は成功した!」
リスポーンゾーンでは歓声が立ち込めた。フィールドの将軍と提督はポカンとする。二人の目の前に表示されたクエストクリアの文字。クリアできないように妨害していた身としては、意味の分からない状況であった。
「トリックをご説明いたしましょう!」
戦いの後のロビーでミラナは二人に説明する。
構築した陣地は実は囮である。二人を倒してからドラゴンを倒すのではなく、先にスピットフレイム部隊はラストドラゴンをおびき出し拘束。その上に陣地を構築して二人を待ち構えていたのである。地形を変えるほどの火力を持つ二人にとどめを刺させるという作戦であった。部隊には馬鹿みたいに高い耐久力のドラゴンを相手にしているほどの時間はなかったが、バカみたいな火力を持った二人の攻撃をドラゴンにぶつければ、一撃で破壊できると踏んだうえでの作戦であった。この際、部隊メンバーに誰か一人でも生き残りが必用だったため、潜伏スキルのあるアリスを退避させていたのである。
「やったわ、ミラナちゃん。久しぶりの勝利よ!」
歓声はしばらく止むことはなかった。




