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瞳に映るAiの色  作者: 穂水美奈
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10/24

Episode 09:「Entropy」~徐々に僕等はそれぞれの道へ~

 正月を迎えた隆太たち水泳部4人組。 元日の今日は、涼子も誘っての初詣を計画していた。









 待ち合わせをしているA駅には、隆太と愛莉が先行していた。 あきらと友加里は、家のお年始回りなどがあるため、電車を一本遅らせて集合すると伝えていたのだった。








 「ごめーんww 待ったぁ??」








 待ち合わせの時間に現れた友加里。 走って来たので息が荒くなっていた。 その反面、あきらはゆっくりと歩いて、いや、正確には友加里のあまりの足の速さについていけなくて、先に行かせてしまったのだが…。








 「いやーーーwww 夕べ年越しライブ見てたっしょww そしたら朝起きられないのなんのって…、あはは…」








 隆太は少し表情を崩しながら…








 「まったく友加里ってそういうTV好きだよなーww 僕だったら紅白見てたけど、途中で寝ちゃったよ。」








 「んもーww 隆太ってばダメだねー。 そんなことじゃ人生の美味しいところ損しちゃってるよwww」








 「な、、、なんだよーーーww 関係ねーじゃんかーww」








 愛莉は、そんな二人をよそに、あきらが改札から出て来るのを出迎えた。








 「愛莉、あけおめ!!」








 「うん。あけおめ。」








 「着物着て来たんだ。…に、、、似合ってるね♪」








 「そう? うふっ♪ ありがと。」








 愛莉とあきらの間に、妙なムードが漂っていたものの、隆太と友加里は気づく由もなかった。 ちなみに、和服なのは愛莉だけ。 他の面々は、少しお洒落な普段着で訪れていた。








 そのうち、隆太が駅の外を指さして…








 「あ!! 涼子さんの車が来た!! みんな早く!!」








 …神社までの道のりは長いので、涼子は駅まで車で迎えに来てくれることになっていた。 ちなみに、涼子も和服姿であり、どこかその姿には、つい先日だった成人式での輝きが見え隠れしていたが、当然のことながら、隆太たちにはわからない。 男子たちは少しだけ見とれていたが、そそくさと座席に乗せられて、神社へと向かうことになった。


 神社はそれなりの人出だ。 はぐれては大変だということで、涼子はこう言った。









 「ねぇ、人混みの中で迷子になっちゃうと大変だから、二人ずつで手を繋いで一緒に歩いて行きましょうね。 私は、後ろから一人でついていくから、心配しないでね♪」








 愛莉とあきらは、先ほどの改札口でのやりとりがあったため、妙に意識してしまっていた。








 「あああ、、、愛莉、、、手だって。。。 つ、つ、つ、、、繋ぐ??」








 「ええっ…、、、あきら、、、そんなこと…、、、 あ、隆太と手繋げばいいじゃんww」








 「おいおい!!男同士で手繋ぐとか冗談だろー!? そんなこと言うなら、友加里と愛莉で手繋げるかよーww」








 「うう、、、ムリ…」








 友加里「ウチだってムリだっつーの!!!! ってか、こんな状況で手繋ぐってなれば、隆太以外に誰がいるっていうのよ!?」








 強がりな声を張り上げる友加里だったが、隆太の心は「繋がろうと」していなかった。








 「ああ、、、あの、、、涼子さん!! ぼ、僕、涼子さんと手を繋ぎたいです!!!!」








 涼子は少し焦ったが…








 「ええっ…!?え、、、あ、、、あの、、、んっとー…、私が隆太くんと手を繋いじゃうと、友加里ちゃんが独りぼっちってことになっちゃうよ? それはちょっと可哀想じゃないの? じゃあ、私と友加里ちゃんの間に隆太くんが入って、それぞれが手を繋げば、何とかなりそうじゃない?」








 「ちょ…ww 涼子さん…。。。 それじゃ隆太とウチ、どんな関係なんだよって目線で見られちゃいますよー!!」








 恥ずかしがる友加里を後目に、隆太はそっと左手を差し出した。 「ほら…。早く行こうよ。」








 友加里は顔を赤らめながら、雑踏に包まれた神社の境内を歩いた。もちろん、愛莉とあきらも手を繋いでいるが、その二人はカチコチな表情であった。








 「涼子さんの手…、あったかいなぁ…。」








 隆太は、思い余って、涼子と繋いでいる右手を「恋人つなぎ」にしてしまった。








 (なな…!!隆太くん!!!!)








 友加里からは隆太と涼子の手の繋ぎ方は見えていない。 隆太は必死に「どうかお願いします!」ということを、目で合図を送っていた。 涼子もまた、それに呼応するかのように、隆太の手を握り返し、小声で「ちょっとだけだぞww」と囁いた。











 賽銭箱に小銭を放り投げ、鈴を鳴らして参拝した5人。 掛けた願いは様々だったが、皆それぞれに想い人がいる。 まずはその恋愛成就、そして、友加里は作曲家になれますように…と、愛莉は、水泳選手になれますように…と、神様にグイっとにじり寄るかのような思いで願掛けした。











 無事に初詣が済んだところで、隆太たちはそのまま涼子の車で、彼女の自宅兼旅館へと案内された。 ここで、ちょっとしたお正月パーティーのようなことをしようという提案だった。








 夏休みに訪れた旅館の雰囲気はそのままで、時折吹雪で窓の外は真っ白になってしまうが、和やかなムードのパーティーは盛り上がり、色々な話に花が咲いて、和気藹々としたお正月を過ごすことができた。








 ちなみに、涼子は4人に「お年玉」をプレゼントしていた。 中身は少額の図書カードであったが、思わぬ贈り物に全員が歓喜した。 涼子もまた、大人の立場として、お年玉をあげてみたかったのだという。 予算の都合上、ポチっとした額で収めてしまったのだが…。











 夕方近くになり、満腹になってテレビを見ていたら、眠気も催してきた。 友加里、愛莉、あきらは、広間でそのまま眠ってしまったが、隆太は、食器を調理場へ持って行ったり、テーブルなどの片づけをしたりと、積極的に涼子の手伝いをしていた。








 「隆太くん。大丈夫だよ。そんなに気を遣わなくったって。」








 「あ、いえ。。。 お世話になっているんですから、これくらいお手伝いさせてください!」











 それを見ていた涼子の両親が…








 母「感心だねぇ~。 うちにもこんな働き者の旦那様がいてくれるとありがたいんだけどねぇ~」





 父「んだんだ。(そうだそうだ) 若いうちからたいぎがらねんで、とっとど動いでけるんだば、娘の婿さピッタリだどもな~」 (訳:若いうちから面倒がらず積極的に動いてくれるのであれば、娘の婿にはピッタリだなー)











 隆太は、軽く会釈して、さりげなく両親に自分をアピールしているかのようだった。 もちろん、当初の目的は、大好きな涼子と一緒に片付け物をしながら、何か会話を交わしたいということだったのだが、思わぬ相乗効果(?)が発揮されたようだった。











 やがて片付け物も一段落し、涼子は隆太とロビーのソファーに腰を下ろしていた。








 「りょ…、涼子さん!! あの、、、僕、、、嬉しかったです!! 涼子さんと一緒に、お手伝いできて♪」








 「うん。ありがとね♪ …ところで、、、正月早々、こんなこと聞くのもなんだけど、、、友加里ちゃんとの仲は、どうなったのかな??」








 「は、、、はい…っ…!! 友加里は、、、とっても大切な友達ということで…」








 「ふぅ~ん。 でも、友加里ちゃんは、キミのことをまだ、恋愛的な目線で見てるって感じだったけどな~」








 「い、、、え、、、あの、、、僕は…。」











 …誕生日プレゼントのことも思い出し、それを涼子に話すと、こんな言葉が返って来た。











 「友加里ちゃん。。。 やっぱり、何だかんだ言っても、隆太くんのこと、あきらめきれないんじゃないかな? だって、もう熱の覚めちゃった恋愛意識だったとすれば、そこまでプレゼントに手間暇かけないし、ずっと手元に残しておいてもらいたいって思ってこその、肉声入りのCDとか、私じゃ考え付かないし、その、、、中学出て離れ離れになっても、自分のことを忘れてほしくないって意味だと思うね。」








 「はい…。 僕は、、、でも、、、涼子さんのことが好きで…。。。 でも、、、友加里のことも、、、時に、愛莉のことまで…、、、あああ…!!!! 我ながら気が多すぎますよねww」











 涼子に怒られるかと思った隆太だったが、涼子は優しく、隆太が掻き毟った頭をそっと撫でながら…











 「心配しすぎないで。 まだ年齢的に若い隆太くんも、その周りにいるみんなも、恋愛の対象を一人に絞ることなんてできないと思うよ。 春になれば進級して2年生でしょう? そうなってくれば、学校での環境も変わって来るし、進路や相手に対する考え方も、どんどん変化していくものだよ。」








 「そうですよね…。 僕も正直、2年生になるとどうなっちゃうのか、全然、見通しとかわかんないです…。」








 「私だって中学の時、クラス替えで仲良かった友達と離れたら、それっきりになっちゃったし、卒業後の進路のことも、ある程度イメージを固める必要も出て来て、親しかった相手とも、それが原因で何だかすれ違うようになったこともあったなぁ…」








 「僕達の学校って、生徒が少ないからクラス替えはないんですけど、勉強も難しくなったり、部活も忙しくなったりしそうで、いまから不安が…」








 「そうだねぇ…。 まぁ、私はエラソーにアドバイスとかできる人間じゃないけど、暫くは、少し漠然と時間を過ごしても仕方ないから、適宜、自分に必要なことを見つけて、実践していくのが一番じゃないかな? 恋愛もそう。 その…、、、わ、私を好きって言ってくれて、将来、結婚したいってまで宣言してくれる隆太くんには、感謝の言葉をかけてあげたいけど、、、でも、、、」











 「…でも、、、な、、、何ですか…??」 (もしかして、遠回しに僕との将来を拒んでいるのかなぁ…?)











 「青春真っ只中な隆太くんには、自分の年齢や、立場に相応しい相手っていうのがいっぱいいるだろうし、これからもそんな人たちに出会っていくと思うよ。 中学校だけじゃなく、高校とか、大学とか。。。 もちろん、恋愛的に好きになったりなられたりする例だって、ないとは言えないじゃん。 私は、隆太くんが私との未来を望んでいることは嬉しいんだけど、それのために青春時代を、恋の一つもしないで私のために過ごせっていうのは、ちょっと酷だと思ったんだよね。 だから、私は、隆太くんにはのびのびと恋をしてほしいんだよ!! 私はぶっちゃけ、こういう仕事してるから、カレシとかに出会える可能性ないんで、隆太くんが結婚できる年齢になるまで、独身でいてあげるから。 それまでに私以上に好きになった相手が現れればそれでいいし、私は私で、そうなったら婚活始めるからさ…♪」








 「そ、そんな…。 それじゃ、僕の方が悪いみたいですよ。。。」








 「ううん…悪くないよ。」








 「で、で、でも…!! 僕は、涼子さんのことが本当に好きなんです!!!! とっても優しくしてくれるし、お姉さん的に色々と僕のことも、みんなのことも見てくれますし…。 それにさっきも、涼子さんのご両親も、僕みたいな旦那様だったら理想的だって…」








 「うん。 そうだね。 だけど、もし本当に結婚なんてことになったら、隆太くんのご家族は、私達のこと、許してくれるかなぁ??」








 「うっ…!! そ、れ、は、、、」








 「うふふっ♪ まぁまぁ、そんな未来のことを今からモヤモヤと考えていてもしょうがないよ。 二度とは来ない青春時代なんだから、進路から恋愛まで、自分らしく生きていかないとね♪」











 「は、、、はい…」











 …たどたどしさを残したまま、日もとっぷりと暮れてきて、隆太たちはお帰りの準備をすることになった。 居眠りしていたあきら達も、涼子にゆすり起こされ、目を擦りながら帰り支度をした。








 


 玄関では、ひと足先に隆太がみんなを待っていた。 帰りは電車で戻る。 涼子はまだ、冬道、しかも、夜中の運転に自信がないため、4人に電車で帰ってもらうことにしたのだった。

















 隆太は、玄関に佇んで、考え込んでいた。 隆太は、どうしても涼子との将来を確たるものにしたいという意識が先走ってしまうので、涼子の気遣いが、勝手に自分の中で、自分を遠ざけようとしているかのように解釈してしまうのであった。








 どこかがさつで、わがままな友加里は、正直今の気持ちとしては、尻に敷かれそうなので結婚したいとまでは思わない。 だが、隆太のことを想ってくれる一番の異性でもあるので、心のどこかでは、彼女への「好き」という気持ちが渦巻いている。








 愛莉もまた、隆太に好意を示してくれる。 しかし、友加里ほどの親密さには及ばないので、彼女に対しては、あくまで「親友」という位置付けで安定している。 だが隆太は、昨年のプレゼントをもらったあたりから、友加里に対して、少し特別な感情を抱き始めていたが、まだ本人もそれにピンと来ていない様子だった。











 「じゃ~ね~みんな~♪ 気をつけて帰ってね~♪」








 涼子に見送られて、電車に乗った4人。 車内で彼らは、2年生に進級した先、どういった道を進むかで、議論を交わしていた。











 「友加里…、僕、、、わかんないよ…。。。 2年になったら、水泳部でも杏奈さんが部長になるらしいじゃん。 ってことは、副部長は友加里にってことになるかもしれないし…」








 「えーっ!? ウチそういうの無理なんだけどーww だってさ、ウチ、作曲家目指すってみんなに言ってあるじゃん。 まだ決まったわけじゃないけど、2年の夏休みには、音楽系の学校目指すために必要な勉強するために、地元を長いこと離れるかもしれないんだよー。」








 「うっそ…!?マジ!? ああ、、、でも俺は副部長とかそういう”長”ってつくのは無理ムリwww そうだ!愛莉なら意外に務まるかもな!? 将来はオリンピック選手志願だしww」








 「あきら…、、、アンタwww 選手にもなれないアタシがどうすれば副部長なんか務まるっていうのさ!?アンタからかってんの!? アンタだって、将来は声優になりたいとか言ってなかったっけ??」








 


 少し気まずいムードが立ち込めて来た。 思い余って隆太が、彼らの前に立って…











 「ちょっとみんな、やめろよ!! 大事なことじゃんか!! 僕だって、高校は商業系の学校で、色々な資格を取ることが目標なんだ。 水泳も確かに続けたいけど…。 でも、こうして考えると、僕達の進路って、みんなバラバラで、中学出たらもう僕達、会えなくなっちゃうかもしれないじゃん…。。。それって、、、それって、、、絶対、、、絶対、、、淋しいじゃんかぁぁぁぁ!!!!」











 …隆太の思いがけぬ一言で、皆の周りを沈黙が包んだ。 電車のレールの音も、雪が積もっているせいで、かすかに「カタン…コトン…」と聞こえる程度。 その静寂もまた、4人を異様に緊張させた。











 友加里は、ぼそっとその沈黙を破るかのように…








 「そうなんだよね…。 ウチら、進路バラバラに描いてるから、どう考えても、このままずっと一緒ってこと、ありえないよね。。。 ウチ、作曲家になるために、音楽を学べる高校行くつもりだし、その後は音大に入る覚悟だし…、それで、そのどれもが地元にもその周りにもないものだから…。」








 愛莉も、少し淋しそうに…








 「そうだよね。。。 もちろん、卒業してからも会えるきっかけを作るようにしたいけど、遠方とかに散らばったら、集まるの難しいよね…。 アタシは、水泳続けたいし、バンドも本格的に活動したいし。 そうなったら、地元の学校じゃ無理ってことで、遠くに出て行くことになるかも…。」








 あきらも、悲しそうな表情をしながら…








 「ああ。。。 せっかくこうして、仲良くなれた俺たちなのに。。。 俺だって、できれば演劇とか芸術を勉強できる学校入りたいって希望出してるから…。 もっとも、親は、もし俺がその気なら、声優とか劇団員のオーディション受けてみないかとか、そういう養成所に通わないかとかって言われてる。 そうなったら、間違いなく地元離れるよ…。」








 隆太は、消沈した面持ちで…








 「みんなぁ…。。。 僕を置いてどっか行っちゃうのかぁ…。。。 僕は地元の高校を受験するつもりでいるから、うちに残るつもりなんだけど、みんなが、、、仲良しなみんながいないなんて、、、考えてもみなかったよ…」














 …彼らの進路はまさに、先へ進むほどに無秩序かつ乱雑な枝分かれの様相を示していた。 それはさながら、ある種のエントロピーのような状況に似ているようでもあった。














 …やがて電車は降りる駅に着いた。 4人は駅で別れ、それぞれ帰宅したのであった。 それから数日は、お互いの進路がバラバラになることや、好きだと思う相手のことなど、様々な悩みも抱えつつ、3学期の学校生活を過ごしているのであった。 だが4人の友情の結束は、その意識が高まるほどに強くなっているようでもあった。 やがて来る別れの時までに、それぞれがそれぞれの「伝えたい気持ち」だけでも明示できなければ…と思っていたようだった。











 3学期は冬場なので、水泳部の練習もほとんどない。 隆太は、その空いた時間を利用して、涼子と市民プールへ行く約束をして、何日か一緒に水泳の練習に精を出した。








 それなりの意気投合もあり、会話の量も増え、ちょっとしたジョークでも言い合えるような仲になってきて、隆太はどこか有頂天。 涼子と過ごす時間を楽しみに、そして待ち遠しく思うようになり、彼女への恋愛感情もまた、日増しに大きなものになっていった。











 そんなある日、練習が思った以上に長引いてしまい、隆太は帰りの電車に間に合わなくなってしまった。 そこで涼子は、自分の車で隆太を自宅まで送り届けたのだが、帰った時、ちょうど隆太の姉、流美の帰宅のタイミングと重なった。








 涼子は、彼女は隆太の姉であると知らされていたので、すぐさま、車の中から簡単な挨拶をした。











 「あ、流美さんですね。 こんばんは♪」








 「え、、、は、、、はぁ…、、、どうも…。。。」











 涼子について隆太は、この場においては手短にお互いの関係を話し、ある程度の納得を得てもらった。 涼子はその足で自宅へ戻り、隆太はその後、姉・流美の部屋で、自分達が恋仲であることを、思い切って打ち明けたのであった。














 「僕、将来は、涼子さんと結婚するつもりなんだ!」














 …流美は、隆太の情熱的な告白を聞き終えたのち、キリっと彼を睨み付けて、こう言った。

















 「お姉ちゃん、そんな結婚、絶対認めない!!!!」














 「ななななっ…!!!! な、、、なんで、、、」














 姉に対し、何か弁解しようと必死の隆太だったが、話をしようとすると、姉の平手が彼の頬をかすめていった。














 ”バチィーーーーーン!!!!!!”














 「りゅ、、、隆太、、、アンタなぁ!!!! アタマ冷やせってんだよ!!!! 姉として、そんな結婚認めると思うのかァ!?!?」

















 激高した流美、放心状態の隆太。 沈黙は続いたが、流美は彼の心にとどめを刺すかのように…

















 「今度その、涼子さんって女性が来たら、アンタと絶対別れさせるから!!!!」

















 「そ、、、そんなぁ…!!!! やめてよ!!!! 冗談でしょーーーー!?!?」


























- つづく-



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