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その男、名探偵につき  作者: 小高まあな
第五章 名探偵の場合
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06

 とまあ、そんなわけで女遊びの激しかった俺は、ちゃんと付き合うようになった後は反省して自分ルールをいくつか設けた。

 寂しいからという理由で、彼女に手を出さない。あと、酔った勢いもなし。それから、事件を解決した夜、名探偵として仕事をした日もなし。

 そんな時は、ただ単に欲を満たすためだけに彼女を抱いたような気がしてしまうから。

 さて、そして今、俺の恋人は隣で眠っている。

 今日は土曜日。第三土曜日はもともとできるだけ予定を入れない約束をしている。茗ちゃんは真面目だから、仮に俺から連絡がない状態であっても無理になったら連絡をくれるはずだ。ということは、今日は茗ちゃんの予定は空いている。

 で、今日は事件を解決した日には、当たらない。

 寝起きの彼女はいつもより素直で、可愛い。

 二週間も離れていてしんどかった。

 とかなんとか俺が考えている間に、

「ん……、シン?」

 茗ちゃんが目を覚ました。

「おはよ」

 俺は微笑みかけると、身を屈めて頬と頬をくっつける。ちょっと体が痛かったけれども、我慢だ。

 茗ちゃんがくすぐったそうに笑う。普段ならなかなかしない、寝起きならではの顔だ。

 決めた。この後意識がはっきりした茗ちゃんに怒られるかもしれないけど、嫌がられないならしたいようにシよう。

 ということで、茗ちゃんの隣にもう一度寝転がった。


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