第7話 ラダトームの次の一手
今回は短めで。
「さて、総理大臣よ。そろそろ竜王に報復をせんといかんかな?世にもメンツがある、放置は出来ぬ。」
「あれから3ヶ月、なんとか形だけは復旧しました。そろそろ反攻といきたいところですが…」
「そう、問題が多い。第二王子はあのままメルキドに引きこもり、第三王子はやる気に満ちてるのはいいがどう兵隊を集めても反撃にはうって出れぬ。冒険者ギルドも反応が悪いし、そして予算もない。復旧に多大な費用がかかったし、これ以上の増税もできん。竜王の島とリムルダールをつなぐ橋もないから反撃手段もない、そして失業者が増えて市民の不満と不安が府増え続けている。一体どうすれば?」
「そうですな。この状況で打てる策は…あります。しかも多くの問題点を解決する、起死回生の一手が。」
「ほぉ、さすがは総理大臣じゃ。その策、聞こうか。」
「簡単に言うとロトの伝説を利用します。具体的には…」
「なるほどな、それであれば大部分の問題は解決しそうだな。だが、死人は結構出そうだな?それに上手くいって竜王討伐出来たらどうする?大魔王討伐後の勇者の処遇のようなことはできぬぞ?民衆に嫌われたくないし世が暗殺されるわ。」
「その点はご安心を。その場合…」
「なるほどな。よし、ここはその策で行くか。総理大臣よ、おふれを出せ。該当者を集めるのだ!…それはそうと、総理大臣よ、下らぬ理由で世の命令に反したものは許すわけにはいかぬよな?」
・・・
「さて、会議を始める。まずは狩人が戻ってきた。皆には黙ってたが狩人には我の命令で極秘任務に就いていた。…狩人よ、報告を。」
「はっ。残念ではありますが、竜王様がご所望のロトのしるしは見つかりませんでした。」
「そうか、それは残念だ。…つまらない任務だったもしれんが、ご苦労であった。」
「ははっ」
「狩人よ、たった今より極秘任務の中止と四天王の一人として活動を再開するように。…皆も聞いた通り、我はロトのしるしを探していた。人間どもも持ってない今、このアレフガルトのどこかにあると思ったがどうやらなかったようだ。狩人が3ヶ月もあって見つけられない代物である以上、もはや人間でも見つける事は出来まい。よって、これにてロトのしるしの件はなかったことにする。さて、次。ラダトームの様子について、これもしりょうのきしから聞いたであろう?狩人よ、報告を。」
「ははっ。ここにいる皆も知っている情報かもしれませんが、数日前、メルキドにてラダトーム第二王子が不審死しました。あと、同じ時期にマイラの村にてラダトーム王妃も不審死しました。ラダトーム王室はいずれもはやり病によるものと発表してますがいずれも毒によるものと推定。犯人はおそらく人間、おそらくラダトーム王が関連しているかと。」
「はぁ…あいつら一体何やってんだ?」
「ラダトームのお家芸でしょう。」
「よく分からんが王室内の事だ。狩人よ、我ら竜王軍に密接に関係する情報はあるか?」
「ラダトームは予算が乏しく、徴兵もままならず、冒険者ギルドにも相手にされてないそうです。しかし、とんでもない方法で我らに反抗しようとしてるそうです。ラダトームは勇者を作ろうとしているそうです。詳細はこの資料を確認を。」
「どれどれ…はぁ?」
「あいつらマジかよ…」
「ニンゲン、エグイ。」
「さすが鬼畜のラダトームですね。昔も今も。」
「言葉にできないな。狩人よ。こいつらの動向の報告も頼むわ。あと、大魔道士殿、メルキド以外にも貴公の軍団を配備できぬか?これの相手も少しでいいのでしてほしい。」
「それは構いませんが、勇者の〇体がさらに増えますよ?」
「構わん。きょうはもういいわ。人間、ラダトームに失望した。会議は終わる。次回の招集は追って連絡する。解散!」
次話に続く。




