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神様

「あっああああああああああああああああああ!!!!!」


落ちても落ちても真っ暗。

ようやく光があって、目が覚めるのだと思えば。



「えっ?なんで?」



真っ白の世界に私は居た。

ここは一体ドコなのだろう。

まだ夢の中?



「ねぇ、お姉ちゃん。」



不思議に思いキョロキョロとしていると可愛らしい少年の声がした。

思わず振り返ると声と同じように可愛らしい少年がいた。



「君は?」


「僕はね、貴方たちが宝玉とか神とか呼ぶものかな?」


「はっ?」



えっと…えっと!?

え?ここは私の夢ではなくて?



「ねぇ、お姉ちゃん、なんでキミはここにきたの?」


「えっ?」


「お姉ちゃんは違う世界の人だよね?なんで、この力が欲しいの?」



神と言った少年はそう問いかける。

なんで私が異世界からと?

いや神様なら分かるの?

頭がついていかないけど、でもこの質問には答えないといけない気がする。



「私は…私の為にその力が欲しかった。」


「お姉ちゃんの為?」


「えぇ。」


「誰かの為ではなくて?たとえば大切な人を守りたいとか。」



不思議そうに私を見る少年。

私の答えが不思議で仕方がないという様子だ。



「そう、そうね。大切な人を守りたい。その気持ちがないわけじゃない。」


「なら。」


「でも、それって結局、私の為なの。私が、私の大切な人を守りたいって勝手に思ったから、だから力が欲しかった。」


「え?」


「あのね、私が守りたいって思った人たちはきっと私がこうやって無茶をして力を得ることなんて反対なんだ。むしろ、私には何もせず、守られていて欲しいと思っている。それはよーく分かっているんだ。」



そう、師匠もアーニャさんもリュウ様も。

みーんな、私に危険なことなどして欲しくない。

でも、私は。



「守られるだけなんて絶対に嫌。私は守りたいの。だから力が欲しい。私は私の我が儘のために力が欲しいの。だから、何故って問われれば私の為なの。」


「お姉ちゃん。」



神様って言ってたけども、姿が幼い少年だから、言い聞かせるみたい風になっちゃった。

本当に神様なら無礼かも。

そんなことを心配していると目の前の少年は大笑いをはじめた。

目に涙を浮かべるほどの大笑い。

私は唖然と眺めるしかなかった。

しばらく眺めていると神様は笑いが収まったらしく、ひぃひぃ言いながらも私を見た。

そんなに面白いことを言ったかしら。



「あー。もうそんなこと言ったの、お姉さんで2人目だよ。」


「そう?」


「うん。ここまでこれた人も少ないけど、僕に対して偽善でもなくそんなストレートに言う人は久々だよ。」


「えっと、それって?」


「ふふふ、ねぇ、お姉さん。宝玉の乙女の力って一体何か分かる?」



えっ?急に何を?

宝玉の乙女の力?

それって確か。



「神力だっけ?あ、でも少なくなっていて、パートナーからの魔力を貰ってって。」


「うん。そうだね。神力と魔力。」


「えっと、それが?」



一体何を言いたいのだろうか?

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