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決意

「レイ様。」



不安そうな表情で私を見るアーニャさん。

それを知りながらも、私は気づいてないふりをして前に進む。

朝起きて直ぐに師匠に会えるように、アーニャさんにお願いした。

すると直ぐに師匠は会ってくれるとのことで、朝ごはんを済ませ、師匠の部屋へと向かう。



「入りなさい。」



師匠の声がする。

部屋の中には師匠しか居ない。

良かった、リュウ様がいなくて。



「どうしたの?レイ。」


「師匠、私。」



嗚呼、もうこんな大事な時に声が震えてしまう。

1度深呼吸をしてから落ち着かせる。



「師匠、お願いがあります。」


「お願い?」


「はい。私に宝玉の乙女となるための修行をつけて欲しいんです。」


「えっ?」



師匠は呆然と私を見る。

一瞬口を開くがまた閉じて、そして暫く経ったあとにもう一度口を開いた。



「レイ、あなた、なにを、言っているのかわかっている?それを願うってことは。」


「はい。私は宝玉の乙女になりたいと思います。」



まっすぐ見つめて、ハッキリという。

目線は逸らさない。

ちゃんと私の気持ちが伝わるように、師匠を見る。

すると、師匠は1つため息を付いて、手で顔を覆う。



「そう、そう。修行ね、宝玉の乙女になる、修行。」


「師匠?」


「あのね、レイ。」


「はい。」


「私は宝玉の乙女になる修行をつけてあげることはできないわ。」


「え?」



師匠は顔を挙げずにそう言う。

そんな、それならば、私はどうやって宝玉の乙女に?



「誰にも宝玉の乙女となる修行なんてつけれないのよ。誰も産まれ持ったもの以外が宝玉の乙女になることが出来なかったから。だから修行なんて、ないのよ。」


「そんな、じゃあ、どうしたら。」



師匠に言えば大丈夫だと思っていたのに。

一体どうすれば。


「ねぇ、レイ。」


「はい。」


「今まであなたは修行して強くなったわ。それこそ一般兵よりも強く。」


「えっ?」


「宝玉の乙女は、覚醒しないと普通の一般兵よりも弱い。つまり、あなたは今、覚醒していない宝玉の乙女よりも強く、体力もそれ以上。」


「えっ?えっ?」



一体師匠はなにを、言いたいのでしょうか?

今の私が覚醒前の宝玉の乙女よりは強い。

でも、それがなにを?



「つまりね、今のあなたは体力的には宝玉の乙女に、覚醒できるだけの能力は今もうもっているのよ。」


「覚醒できる能力。」


「えぇ、だから今、私があなたに修行を付けれるものは何も無いの。」


「じゃあ、一体どうしたら!?」



師匠に問えば、今まで顔を伏せていた師匠が顔をあげた。

その顔は無表情で、私を見ずに、アーニャさんのほうを見る。


「アデルにここに来るように言って。アーニャ。」


「はい、サーリナ様。」



アデル様?

何故、アデル様を?



「あのバカが全て握ってるのよ。レイの覚醒石も。」


「覚醒石?」


「えぇ、この説明はアデルが来てから。」

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