帝国からの来客
宝玉の乙女様達の訓練は自分たちのあったものを使ってすると言うもので、普通の訓練とは全然違うもので見ていて驚きもあったが楽しいものでした。
時折皆さんが声をかけてくれるし、本当に楽しいものでした。
終わってからはレンカさん達に護衛してもらいながら部屋に戻ろうとしたのですが。
「あれー?この君は?」
「えっ?」
途中で、美形な男性に出会い、声をかけられました。
初めて見る男性。
こんなに美形な方、今まであったことがありません。
男性はじーっと見ている。
「もしかしてレイさん?」
「えっ、あっ、はい。そうです。」
「あー、やっぱりー!リュウが何度も何度も言ってたから分かったよー!本当にリュウが言ってたまんまの可愛い人だねー。」
「へっ?」
急に何を言い出すんですか?!
この人は!
というか、今リュウって、てことはリュウ様の知り合いだろうし、もしかして、もしかして、この方はリュウ様の来客の方?
「嗚呼、ごめんね。リュウの運命の女性に会えたことが嬉しくてね。私はジゼン帝国のゴウ・ジゼンだよ。よろしくね。」
えっと、ジゼンという名ということは、やっぱりこの方はジゼン帝国の王子様ですよね?
そう思って、隣を見れば、レンカさんとランカさんは頭を下げていました。
ああ!!ですよね!!頭をさげないとですよね!!
急いで頭を下げたのですが。
「ちょっ、やめてやめて!リュウの運命の人にそんなことさせただなんてアイツにバレたら私が殺されちゃうから!!」
「いや、でも、あの。」
「いいから!ただでさえ、リュウのいない間に会ったってバレたら大変なのに!アイツ、絶対に会わせないとか言ってたからさー。」
リュウ様、なんて事を言ってるんでしょうかね?
しかも、他の国の王子様に!
「ゴウ!!お前!!」
内心でリュウ様に怒っていると、本人が現れました。
急に現れて、いつの間にやら私を隠すように前にいます。
そしてジゼン様に何故か怒ってます。
いや、怒ってるのは私なのですが?
「勝手にレイと話すな!レイを見るな!」
「勝手にって、勝手に会わないとお前会わせてくれないじゃん!」
「当たり前だ。お前にレイを会わせるなんてレイが減るから絶対に嫌だ!」
いや、減るってなんですか?
何も減りませんけど?
本当に何を言ってるんですかね?この人。
怒りも通り越し呆れてしまう。
ジゼン様も呆れているようです。
「お前、本当に残念だよ。本当に運命に感じてだけは本当に本当に残念。それ以外は本当に優秀な歴代最高の勇者なはずなのに。」
「お前!!!」
ため息をついてリュウ様に対してそういうジゼン様。そしてその言葉を聞いてさっきまで怒ってはいたが、さらに怒りを、いえ、本当に禍々しい魔力を纏いながら怒っている。
なにが、そこまでリュウ様を怒らせた?
さっきの言葉?
そういえば、さっき確か。
「勇者って?」
そう、私が呟けば、リュウ様はビクリと体を揺らした。
えっ?もしかして、怒った理由はこの言葉?
「リュウ様が勇者?」
「レッレイ、アイツの言葉は聞かなくていい。いい加減なことしか言わない奴だから。」
「えっ、失礼な。っていうか、もしかしてお前。」
「ゴウ!!」




