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パートナー

「気持ちが分かるって一体どういう感じなんですか?」


「えっ?どういう感じですか?」



前々から気になっていたことを聞いてみたのですが、聞いちゃいけないことだったでしょうか?

ランカさんが不思議そうな顔をしたので、暗黙の了解で聞いちゃいけないことだったとか?

不安が表情に出てたのか、ランカさんはそんな私を見て笑う。



「いや、そんな心配そうに見なくても、大丈夫ですよ。ただ、レイ様は人と違ったことが気になるんですね。」


「えっ?」


「今まで、そんなことを気にして聞いてくる人いませんでしたよ?まず、宝玉のパートナーってだけで、結構ひかれますし。もしくは、恐がられますし。」


「恐がられる?」


「はい。ある意味、宝玉の乙女よりもパートナーの方が恐ろしいんですよ。パートナーを害せばそれはすぐさま宝玉の乙女に知られるし、宝玉の乙女にとってパートナーはどんなものを犠牲にしてでも守りたいものなんで。」



そう言って微笑むランカさん。

その微笑みは今まで見た笑顔とは違い、本当に優しいもので。

でも、その微笑みは一瞬で消え、いつもの楽しそうな笑顔に変わった。



「まぁ、そんなこんなで、そんなことを気にして聞いてくる人はいなかったのでびっくりしちゃいました。どんな感じかー。そうだなぁ。僕とレンカは元々双子だったので、なんとなく相手の気持ちは分かっていたからそんなに変化したとは思わないんですよね。今までよりもより相手の気持ちが鮮明にわかるようになったって感じですかね?」


「鮮明に?」


「はい。今までは嬉しいやら楽しい、悲しいぐらいで。でも、パートナーとなってからはより鮮明に。嗚呼、今、レイ様を僕に独占されて怒ってるなーや、もう少し力を抑えておけばよかったなーって後悔してるなーとか。」


「えっ、そんなに?」


「はい。」



そんなに気持ちが分かるだなんて。

パートナーになる人を決めるのって本当に慎重にしないといけない。

それだけ気持ちが伝わったもいい人。

そんな人なかなか巡り合うことはできない。

だから、みんななかなかパートナーを作ることができないのか。



「まぁ、僕達は双子だからこそなのかもなんで、一般的ではないかもですが。」


「そう、ね。」


「レンカさん!?」


「遅かったね、レンカ。」



突然現れたレンカさんに驚くがランカさんは一切驚かない。

これももしかして伝わって、わかっていたのかな?



「折角、リュウ様、いないのに、来ないとか、勿体ない。」


「そうだね。さぁ、じゃあ、2人でちゃーんと護衛しようか!」



ランカさんがレンカさんの手を握る。

それをレンカさんが答えるように握り返す。

この国にたった2人のパートナー持ちの宝玉の乙女。

もし、私が宝玉の乙女に慣れた時、私はパートナーとなる人を見つけることができるだろうか?

醜い私の心を伝わることを怖がらずに。

いいえ、いいえ。

何を馬鹿なことを。

まだ、なれるかどうかも、むしろ、何も決まっていないのに。

まだ、そんなことを考えることなんてない。

もっと大事なことを考えないと。

そうこのことを考えるのはまだまだ先のこと。

そう、この時はそう思っていた。

そう、まだ先のことだと。

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