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リィナの天敵


「ゲッ、ウィル・・・。」



とびだしてきた男の人を見てリィナさんは嫌そうな声を出す。

それを男性は気にせず近寄っている。



「リィナ、久々に会えたな!」


「私は会いたくなかったのよ!!」


「なんで?!俺はこんなにもリィナに会いたかったのに!」



嫌がるリィナさんに対して男性はぐぃぐぃと近寄っている。

それに伴ってリィナさんも後ろにさがっていっている。



「もしかして・・・?」


「そうだ、リィナが会いたくなかったのはあいつだ。」


「なんか、リュウ様に似ている・・・。」


「どこがだ!?」


「どこって・・・嫌そうにしててもグィグィくるところとか・・・。」



あんなにリィナさんが嫌そうにしてても気にせずグィグィいくところ。

リュウ様もそうだし・・・。

もしかしてこの国の男の人はそういう感じなのでしょうか?



「俺は別にレイにそこまで!!」


「いや、してる。結構してる。」


「いや、してない!似ていない!!!」



そんなに頑固にならなくてもって思うけど、ど同族嫌悪というのかな?

まぁ、これは置いておいて。

今だに男性はリィナさんに何か言ってるようですね。



「リィナ、俺はお前を愛して!!」


「あーうっざ!うるさーい!」


「聞いてくれ!リィナ、俺はお前のパートナーになりたいんだ!!」


「はぁ?ならせるわけないじゃん!!」



リィナさんは冷たい目線を男性にむける。

それを見た男性は言葉をつまれせた。



「隊長さん。」


「えっ、あっ、なんだい?」


「あれ、あれが私が倒した魔獣。すばやさがあって、ちょっと私みたいな攻撃重視なタイプにはキツイと思う。」


「そうか。」


「今までみたことない奴だけど、これからはその辺を考えて呼んでもらえるといいかも。」


「なるほど。」



リィナさんは男性が黙ったことで淡々と報告している。

隊長さんはそんなリィナさんに驚きながらも話を聞いている。



「まぁ、そんなところです。後は片付けお願いします。」


「あっあぁ。」


「それと。」



リィナさんは報告を終えたようで、くるりと向きを変える。

その方向があの、何故か私の方な気がするんですが・・・。



「私はあんたなんかをパートナーにする気は一切ないから。」


「リィナ・・・。」


「自分のパートナーは自分で決める。そして。」


「えっ!?」



リィナさんは男性の方には向かずにも話ているけど、段々こっちに近づいているような。

って思っていると急にリィナさんに腕を掴まれた。



「私はこの方をパートナーにしたいって思ったの。だから諦めろっ!」


「えっ!?」


「リッリィナさん!?」


「いきましょう!レイ様!!」



えっ?行くってどこに?

そう問いかける間もなくはいつのまにやら場所が移動していました。

テレポート?

嗚呼、きっとリュウ様またなんか言ってるだろうなー。

ライアさんは大丈夫かなーとか思っていると。



「レイ様、すみません。」


「えっ?」


「急に連れてきてしまって。」



リィナさんが謝ってきてびっくりしてしまう。

本当にリィナさんは申し訳なさそうにするので、何もいえなくなってしまう。

でも、一体・・・。



「きっとレイ様も不思議に思ってると思います。」


「えっ、あっ。」


「巻き込んでしまっているのに何の説明をしないのはいけませんね。」


「えっと・・・?あの男性は?」


「あれは・・・。この国の兵の一人で。私の元幼馴染みです。」


「幼馴染み?」


「はい、元ですけどね。」



幼馴染み?

そういえば親しい感じはありました。

話し方とか。

でも幼馴染みとは・・・。

あれだけ、リィナさんが嫌がっていたのは・・・?

それに元って?



「元々、私は辺境の村に住んでいました。」


「そうなんですか?」


「はい、田舎の村で子どもも少なくてその村の子はみーんな幼馴染みのようなものです。」


「もしかしてあの男性もその村の?」


「そうです。その村の出身です。そして、私とその村で唯一同い年の者なんです。」


「そうだったんですか。」


「えぇ、同い年なのもあって昔はそれなりに仲が良かったです。」



そう言うリィナさんの表情は優しく、いつものニコニコ笑顔とはまた違った笑みを浮かべていた。

本当に優しく笑顔。

そんな笑顔を浮かべているリィナさんが何故あんな風に?



「でも、元って?」



そう聞くとリィナさんは哀しげに瞳を揺らした。

それは一瞬で、すぐに悲しみは消えてしまった。



「元は元なんです。今のあいつは何の関係もないただの他人なんです。」


「えっ?」


「あいつと私は他人なんです。」


「リィナさん・・・。」



そうやって呟くリィナさんの声は震えていた。

怒りを耐えるかのように。

拳も強く握られていた。

一体なにが?

リィナさんとあの男性に?

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