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封印

そういった後に出てきたのが禍々しい色をした石。

黒々しい紫色した石が破壊された神殿から浮かんで出てきました。



「えっえっえっ??」


「上から重しをしていた神殿が壊れたから出てきたんだ。」


「はっ?」


「言っただろう?神殿は封印の為にあるって。」



聞けば、神殿は正確に言えば、魔力を封じている魔石を地下に置いておくための重しだとか。

魔石はもともと、魔力を込めてこの地を浄化していたが、その魔力が尽きたあとは魔素を取り込むそうだ。

魔素を取り込み、ある一定の量に達するとそれこそ強い魔獣を生み出す種となるとか。

そうならないように神殿でギリギリまで外に出ないように重しをしているとか。

でも、今神殿が壊されたことでその重しがなくなり、魔素を十分吸い込んだ魔石が浮かんできたと。



「でも、じゃあ、あの魔石を?」


「嗚呼、あの魔石をこの聖剣で破壊する。」



リュウ様は聖剣を鞘から取り出し、浮かび上がっている魔石に向かって刃を振り下ろした。

その瞬間、グニャリと聖剣が歪み、魔石が吸い込まれた。



「えっ!?」


「ふーん、話には聞いていたけど、こんな風に取り込むんだな。」


「えっえっ?」


「嗚呼、ごめんごめん。レイ。破壊するって言ったけど実際は聖剣が魔石を取り込むんだってさ。俺も初めて見たけども。まさか、本当に取り込むなんてね。」


「取り込む?」


「嗚呼。これが本当に聖剣の必要な理由だよ。」



聖剣が封印に必要な理由がこれですか。

魔素を取り込む剣なんて初めて見た。



「封印と言っていいのか分からないですね。」


「まぁ、いいんじゃないかな?なんだって。」


「そうですね。」


魔素さえなくなればいいわけですし。

魔素がなくなれば、魔獣も現れず、人々は平和に暮らせる訳ですし。



「さて、この地の魔石は取り込めたし、後は帝国軍に任せとけばいいだろう。」


「帝国軍ですか?」


「嗚呼、きっとゴウが率いてくるだろうし、後の片付けとかは任せとけばいい。」


「そうなんですね。」


「それよりも、魔石を取り込んだこの聖剣だ。魔石、魔素を聖剣に馴染ませる為に3日は必要ぽいな。」


「えっ?」



どうやら聖剣は魔素を取り込むことが出来るがそれを悪影響を受けないようにする為に聖剣に馴染ませるのに、魔素の量から何日かかかるそう。

今回はそれほど多くなかったから3日でいけるとのこと。



「でも、それじゃあ、今は悪影響を及ぼすってことですよね?」


「嗚呼、だから簡易魔法を聖剣に掛けて、影響がないようにしてる。」


「なるほど。でも、それじゃあ、持ってはいけないですね。」



今聖剣は地に刺さっているけども、それを抜くってことは手に触れないといけない。

でも、それはできないってことだよね。

今の話だと。

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