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封印

素早い動きで魔獣を翻弄し、何度も切りつけ、最後にはトドメを指す。

それを繰り返しているといつの間にか立っている魔獣は居なくなっていた。



「ふう、思ったより弱かったです。」


「まぁ、まだそれほど時間がたっていないから。奥に行けば行くほど手強くはなるだろう。」


「なるほど。」



倒れた魔獣を燃やしながらリュウ様は、そばによってくる。

じーっと私を見ているが、一体なんだろう。



「怪我はないな。」


「ええ、勿論。というか、それを確認していたんですか?」


「当たり前だ。もし怪我などあればあの魔獣共、全て見つけて根絶やしにしてやるつもりだ。」


「何、馬鹿なことを。」



根絶やしにするって、ここら辺の魔獣は全て片付けましたし。

というか、馬鹿なこと言ってないで早く封印をしないとじゃ?

そうリュウ様に言えば渋々、前に歩き始めた。

数十分歩けば、魔素に覆われた建物が見えた。



「あれが、神殿?」


「嗚呼、まぁ、神殿とは、もう言えないな。」



確かに、魔素に囲まれている建物はこのままでは使えないだろうし、それこそ神殿としてなんて使えないだろう。

リュウ様の言葉に納得しながら神殿を見ていると急にリュウ様が魔術を発動させたかと思うと神殿が爆発した。

神殿が爆発したのだ。



「はっ?」



いや、リュウ様が神殿を爆発させたのだ。

て、えっ?



「何をして!?」


「ん?魔素の封印の儀だが?」


「封印の儀!?これが!?」



聞けば、当然とばかりに頷かれた。

爆発させる事が!?



「別に爆発させなくてもいいけども、魔素に覆われた神殿なんてあっても困るだけだし邪魔だから。排除をするんだ。」


「えっ?」


「何代かの勇者の時にそうした方が早いって分かって、それ以来もし魔素が現れた神殿はそのまま排除してもよくなっているんだ。」



その前の代まではちゃんと神殿を清浄にしていたそうだが、それには莫大な魔力と人とお金と時間が必要となるので、むしろ壊して新しい物を作った方が早いとなったそうだ。

それで、その後の勇者は封印の儀として、まず神殿を破壊、排除するようになったとか。



「なんていうか、なかなかダイナミックですね。」


「そうか?」



そういえば、あちらの世界では聖女様のおかげで魔素を清浄することができるっていってたっけ。

こっちの世界では聖女は居なかったので、壊す方が早いってなったんだろう。

まぁ、それなら理解できますが。



「封印はどうやってするんです?」


「ん?嗚呼、もうすぐ出てくるはずだ。」


「えっ、何が?」


「あっ、出てきた。ほら、あれだ。」



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