再会
思わずでた言葉は止まらない。
出てしまって、一瞬後悔したが仕方がない。
だって、本当のことだ。
知らないフリのまましとけば、良かったのかもしれない。
でも、言ってしまった。
ならば、もう全部言ってしまおう。
「なんで、俺が。」
「聞いてしまったのよ!リュウ様が絶望的な勇者だって!ばっかじゃないの!勝手に私をこの世界に呼んで、自分は死ぬ気だなんて!!そんなの許さないから!」
「レイ?」
「私が覚醒出来れば、生き残れる未来があるって、言われていたのに。なのに、なのに、言わずに。勝手に行こうとしたでしょう?」
「それは、レイをこの世界の事情に、巻き込みたくなかったから。」
「はぁ!?」
なら、なんで!
なんで!!
「私をこの世界に詠んだ!!」
「それは。」
「私をあの状態から助けるため?で?助けて、自分は死んじゃうって?勝手すぎるでしょ!?」
「レイ。」
「私は、この世界によばれて、この世界の、この国の人と話、触れ合って、好きになった。それは勿論、リュウ様のことだって!なのに、なのに、勝手に死にに行こうとすんな!!私は好きな人達が悲しむ、死んでしまう、そんなことは望まない。もし、私が行動することで、未来が変わるというのなら喜んで力を貸す!!」
リュウ様が目を見開いている。
何よ?おかしい事でも言ったかしら?
「レイが、俺を好きって。」
「えぇ、好きよ。リュウ様も師匠も、アーニャさんも、皆好きよ!大事な人達よ!」
そうハッキリいえばガックリと、肩を落とすリュウ様。
なんだ、そこに反応してたのか。
そういう所は相変わらずだわ。
呆れるけど、こんな時でもリュウ様はリュウ様で笑いが込み上げてくる。
さっきまで腹が立って仕方がなかったけども。
笑いはじめた私に、リュウ様も釣られて笑う。
「もう、馬鹿ね、もう。もう。まぁ。そんなリュウ様だから、力になりたかったのよ。」
「レイ?」
「私はこの世界に来た。なら巻き込みなさいよ。」
「えっ?」
「助けてほしいって言ってもいいのよ。馬鹿リュウ様。」
そう言って笑えば、リュウ様はくしゃりと顔を歪め、私を抱きしめた。
その肩が小刻みに震えていることは見ないふりをする。
「言っても良かったのか?」
「えぇ。」
「勝手に俺がよんだのに。」
「そうね、でも、よんでくれたから私は助かったもの。そして、こんな素敵な世界を知れたもの。」
「素敵だと思ってくれるのか?」
「ええ、私に大切なことに気づかせてくれた世界だもの。」
「なぁ。」
「はい?」
「俺と契約してくれ。」
さらりと言われた言葉は、私が求めていた言葉。
「俺に君の宝同石をくれ。」




