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はじめまして、顔も知らない旦那さま「顔も知らない旦那さま改定版」  作者: 井波裕子


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エピソード11

お茶会から数日後、私は馬車に揺られ領地の南にある港町に向かっています。


実は私とお兄様は社交デビューと共に、お父様から領地の為に働くことを、ある程度お許し頂いています。


お兄様は将来の当主として、私は嫁ぎ先で相手の家の手伝いが出来るように、練習をさせられているのです。


お兄様は北と南の領地両方でいろんな試みをされていましたが、今回の北の領地の災害で被害を被った施策もあったみたい。


今はお父様とその後始末もしているようです。


私は幸いにも南の港町でお店を出したり、交易をちょっとかじったりしている位なので、今回は何の被害もありませんでした。


そんな訳で北の領地が落ち着いて、復興の目処がついたので港町に戻る事にしたのです。



私は馬車で揺られている内に、この間のお茶会の事を思い出していました。


あの時アーサー殿下がいらしてくださったお陰で、イライザはそれ以上私に絡むことが出来ず、席に戻って行きました。


でもその後ずっと睨み付けられていたけれど…

本当に執念深いと言うか、恨みがましいというか…

たまたま子供の頃の小さな集まりでドレスの色が被った事から始まったイライザの八つ当たり。

その時もずっと私を睨みつけていたなぁ


もとい、アーサー殿下はテオバルド様から久しぶりに手紙をもらって結婚を知ったとおっしゃいました。

学校を卒業後はテオバルド様が国を離れてしまったので、会うことがなかったとか…


そしてお茶会に妻になった私が出席するのでよろしくと書いてあったとか…


テオバルド様の手紙にあった友人と言うのは、アーサー殿下だったのですね。

まさか王子殿下がご友人だとは…


まぁ、テオバルド様の言ったように、役に立って頂く事になりましたし。

だってその後、第二王子殿下のご友人と結婚したと分かって皆さん変な追及が出来なくなったんですもの。

アーサー殿下はあの場で救世主でしたね。


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