第一章Ⅰ 「死んだはずの両親の行方」
時は過ぎ、今は午後4時。SHRが終わり、これから部活だぜ!って時だ。
えっ?俺?もちろん帰るよ。帰宅部だからな。部活なんて面倒な事、やってられるか!
というわけで今、校門前に居る。これから帰ろうとする俺だったが、進み足を止めた。亜美が黒ずくめの男と話していたからだ。
「あいつら…知り合いか?」
もし不審者だったらあれだから、俺は二人にこっそり近づく。すると亜美が突然
「ふざけないで!!! もっとマシな嘘をついたらどうなの!?」
と叫んだ。なにやら、男が亜美の癇に障るような事を言ったらしい。すると男が
「嘘だと思うならそれでいい。だが確かに伝えたぞ。お前の兄妹にも伝えておけよ。」
といった。なんだ?俺達に関係ある話か? 俺はそっと近づき、
「なんの話をしている?」
俺はその会話に割り込んだ。
「兄貴には関係の無い話だよ。」
「嘘つけ!さっきそいつが『お前の兄妹にも伝えろ』って言ってたじゃねぇか!」
「私が『もういい』言ってんだから、もういいでしょ!!!」
「言いわけあるか!」
兄妹喧嘩をしてると、痺れを切らしたように、男が
「隠すなら私から話そう。」
と、言ってきた。
「やめろ!!!」
亜美の静止を振り切り、男は話し続ける。
「お前達の両親が、戦争を起こそうとしている。」
「……………は???」
おいおい。こいつバカなのか?両親が戦争?戦争ってなんだよ。いや、その前に俺らに両親なんて居ないぞ。俺もまだ小さい頃に死んだんだ。死んだ人間が戦争?ふざけるのも大概にしろ!
と言いたいが、こいつの発言も気になる。嘘をついているようには見えない。仮に嘘だとしても何の為だ?俺達をからかうために、わざわざ直接学校にきたのか?いや、違うだろ。もしかすると………本当なのか?とりあえず、
「両親は死んだんだが…それは本当か?」
俺はそれだけ聞くと、男は答えた。
「すべて真実だ。お前たちの親は生きている。」
…目がマジだ。これも嘘は言ってないみたいだが……
その後、男が帰ったので、俺達も家に帰ってきた。
家に帰ってからもずっと昼のことを考えていた。親は死んでいるのだから、嘘だと考えるのが妥当だろう。
だが、わざわざ嘘を言うために俺たちに話しかけてきた、というのは考えずらい。
それに俺達兄妹は親の死に目に会っていない。状況的に可能性は、ある。
「こうなったら探ってみるしかないだろうな。」
と、独り言をつぶやいて俺はある場所に向かった。
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「よし。質問はこれまでだ。本当に入隊するんだな?」
青っぽい服で身を固めた優男が話しかけてきた。
「そうです。この組織に入りたいんです。」
この組織とは、世界を再び平和にする為に作られた組織、「サンセット」の事だ。
この国、軍事国家「パラダイス」は昔、日本と呼ばれていた。そして旧日本軍(通称:カメレオン)との間で小規模の紛争が日々起こっている。そんな2つの機関の和解を求める組織こそが「サンセット」なのだ。
ようは、けんかしてる2つの機関の仲介をして、仲直りさせようとしてる機関…といった所だ。
この機関に入隊したのは、当然両親の事をはっきりさせるためだ。
この「サンセット」なら、すべての紛争・戦争の情報が入ってくる。だから必ず、両親の戦争の事が入ってるはず。それゆえ、ここに入隊することを決めたのだ。
「最初に行っておくが、我々はお遊びでこんなことをしているわけではない。最悪、死人もでる可能性だってある。それでも入隊する覚悟はあるんだな?」
「はい。よろしくお願いします。」
「分かった。入隊を認めよう。」
話がまとまったその時だ。
「私達も入隊したいです!!!」
声のする方を見たとき、俺は驚愕で呆然としてしまった。
声の主は亜美と薫だった。




