地下に現る、黒い球体
皇子から頂いた鍵を使って開ける。
扉を左右にずらして入り口を開けると、黒い霧が奥まで部屋全体に行き渡っているではないか。
先が見えず、視界が悪い。
爽真は思わず近くの黒い霧を扇で薙ぎ払う。
すると、黒い霧が複数の黒の球体となった。
大きさは直径30cm程度と大きめである。
球体は一旦奥の方へ移動していたが、何故か爽真に迫りくる。
「急いで扉を閉めよ!」
危機を感じた爽真は、一楠に声をかけ、左右の扉を急いで閉める。
爽真は、その球体の横を避けることに成功した。
避けた先の階段に当たった球体は、ビリヤードの如く角に跳ね返った後、速度が減少し浮遊する。
扉の外に飛び出した球体は、一、ニ、三。
その球体を目で追えているのは、爽真だけ。
目で追えていない一楠は、球体に接触してしまう。
すると、一楠に異変が起こる。
「げほっ。」
一度咳すると、倒れてしまった。
黒い球体は黒い霧に変化し、一楠に纏わりついた。
偶然、階段横を通っていた職員が叫ぶ。
「呪いじゃぁ!一楠が呪われたー!」
職員は、全速力でその場から離れた。
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メインストーリー:大鎧御殿の地下に現る黒い球体を追い出せ!
クリア条件:黒い球体を人に当てずに兜ノ宮の外へ追い出す
制限時間:一時間以内
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また球体が近寄ってきた!
爽真は迫り来る黒い球体を避ける。
『神のお供召喚』が光り、ボタンを押した。
シナツが召喚された!
「黒い球体を追い出せ。」と命令した。
シナツは、旋風を起こす。
三つの黒い球体は、その風に引き寄せられる。
旋風の横に並び、回転して上下に揺れ動く。
風を送ると何故か近づいてくる不思議な球体。
これで球体の動きを操作できそうだ。
先程まで黒い霧だったから、そのまま旋風に乗せていたら何か球体に変化があるだろうか。
...数秒見ていたが、あまり変わらないようだ。
球体同士が触れ合う程度だ。
爽真は先頭に立ち、球体に触れぬよう細心の注意を払いながら階段を上る。
「黒い球体を階段上まで移動させよ。」と命令した。
シナツは、旋風を移動させる。
階段を上り終えた。
先程職員が叫んだからか、周囲に人はあまりいない。
風で書類などが飛ばされぬよう、爽真は部屋を一つ一つ閉めていく。
「黒い球体を右の突き当たりまで移動させよ。」と命令した。
シナツは、旋風を移動させる。
曲がる時に球体の一つが旋風の真上に飛び出す。
爽真は扇を使い、球体を旋風の軌道に乗らせる。
右手の方向から、阿礼の姿が見えた。
爽真は阿礼の元へ向かう。
「呪いが出たそうですが、本当ですか。」
「黒い球体が一楠さんに当たり、倒れた。」
と説明した。
「得体の知れない事象だ。呪いだ。」
爽真と阿礼は頷き合う。
阿礼に質問した。
「最短距離で外へ出る道を教えよ。」
「ではこちらへ。」
役所職員の反対側の裏口を案内して貰った!
裏口に続く廊下があり、若干狭い。
念のため、裏口の扉を事前に開けておく。
「黒い球体を役所裏口へ移動させよ。」とシナツに命令した。
シナツは、旋風を移動させる。
狭いからか、その球体は不規則に壁にぶつかりながら進む。
まるでビリヤードの球の様だ。
爽真は急いで裏口から外へ走る。
振り返ると、黒い球体が外の風に乗って3メートル以上高く舞い上がる。
裏口の外には、沢山の人々が行き交っていた。
大鎧御殿から外に出たものの、まだ兜ノ宮の中だ。
球体を落下させては行けない。
爽真は油断せずに、すぐさま命令を出す。
「黒い球体を上空の風に乗せよ。」と命令した。
シナツは跳び、羽をばたつかせ、黒い球体を近くの山の斜面がある方向に風を送り、上昇気流に乗せる。
兜ノ宮から黒い球体を追い出した!
上昇気流で上空へ登った球体は、黒い霧になる。
黒い霧は、外気で薄まって散っていった。
メインストーリー:大鎧御殿の地下に現る黒い球体を追い出せ!クリア
◎黒い球体
空気中に長時間浮遊した黒い霧から密集してできた球体。直径30cm。
球体に接触して吸入すると、咳き込んで倒れてしまう。
神のお供:シナツ
主: 志那都比古神
型: 鶏
役割:風を起こす




