王都編〜3〜
この書き方で安定させて行きたいと思っております。文字数もこれぐらいの方がいいでしょうか
会議が終わり部屋にはリサードとエドワードだけが残っていた。アリエッタは会議が終わるとリサードに興味も向けず部屋をあとにし、シャーベットはリサードを心配そうにしながらも部屋を出た。ブラッドはいつの間にか消えており、なんだかなぁ…と思っていると自分もやることがあったなと思い出し、要件を聞く。
「それで、俺を残らせたってことは七星剣脱退の事についてってことでいいんだよな?」
「そうだ。」
リサードが少し不安になったのを感じ取ったのか、エドワードは笑顔を作り、話し始める。
「なに…そんなに不安そうにするな。上に掛け合った結果、揉めていたようだがリサードの脱退を認めようとの事だ。俺は少し寂しいがな…」
ガハハと笑うエドワード。断られると思い険悪な雰囲気になってしまうかと思っていたリサードは、意外とすんなり脱退が認められたので少し拍子抜けしてしまった。
「抜けるにあたっての要件はわかるな?」
「ああ…。制服の返還と聖剣の返還…それと後継者候補を見つけることだよな?」
「それについてなんだが、後継者の候補に心当たりがあるそうでな。それについては今回は特例とのことだ。」
「なるほど。それで上もすんなり認めてくれたのか。」
優秀な跡取りがいるから問題ないってか。手間が省けたが、俺って新人に代用できるぐらいだったのかと複雑な気分になる。しかし、これでいい。やっとのんびりできる。そそくさと帰ろうとするとエドワードに呼び止められる。
「おい、まさかこれで今日から脱退出来ると思ってはいないよな?」
「…やっぱりか…」
「当たり前だ。危険度Sのモンスターが現れた以上、戦力はいくつあっても足りないんだ。」
「それに、お前が抜けるにあたって3つ程の要件が出ている。」
「…それ、聞かなきゃダメか?…」
「…愚問だな。」
やっぱり、そうですよね……
「一つめはパンプキン・ロードの討伐援護を務めることだ。詳しくは次回の会議で話す。二つめは何かしら国の役職につくこと。これに特に制限はないから好きなものについてもらって構わない。そして、三つめは……」
そう言うとゴホンゴホンと咳払いし、目を泳がせるエドワード。嫌な予感がするのは気のせいであってほしい。すると、エドワードは突然話題を変えた。
「あ、ああ。そう言えばリサード。お前婚約者とか想い人とかいたか?」
突拍子もない質問をされ、理解が追いつかない。
「え?あ、いや婚約者も、好きな人もいないけど…ってか、いきなり何だよ?!」
「そうか。それは良かった。」
意味がわからない。ただ、なぜか汗が止まらない。早く三つめを聞いて帰ろう。
「そんなことより早く三つめを教えてくれよ。」
リサードがそう聞くと、エドワードは目をつぶり真剣な表情になり、こう言った。
「リサード。お前、結婚とか興味無いか?」
あれ?まだ、この話続いてんのか?なんかこの話題嫌だな、適当に流してしまおう。
「そうだな。興味が無いことは無いな。ただ、今は自分のことに「そうか!!!」」
バンッと机を叩いて立ち上がるエドワードに面食らう。すると、
「いやぁ〜それは良かった。実は三つめの要件というのがな…」
そう言うと咳払いをし、軽快な声でこういった。
「リサード、お前結婚しろ。」
「…………………………………………………………………は?………………」
今なんて言ったんだコイツは。
「いやぁ、お前恋愛とか興味無さそうであったからな。少々肝を冷やしたぞ。」
「……え?は?いや、全然意味がわからないんだけど」
「何度も言わせるな。三つめの要件が結婚することなのだ。」
「いやいや、でもおれ男だし…男はちょっと………」
「私ではないし、私も勘弁してくれ。お相手は王女だ。もう既に相手から了承が出ている。無下にはできないだろう。」
「王女様?!何で俺なんかが?!」
この国の王女様と結婚したら俺は王子になるのか。王女様すごい綺麗な人だしな…悪くないかもしれない。いや待てよ、そう言えば王女様って既に隣国の王子と結婚してるよな。第二王女も富豪と結婚してるはずだ。
「おい、エドワード。その王女って何者だ?」
ギクッと体動く。エドワード、お前、嘘がつけないタイプだろ。。
「あー、まあ"一応"は王様の血を継いでいる。」
"一応"ね。
「第六王女様のクロエ様だ。少々引きこもり気味でお身体も丈夫ではないがな。しかし良い方だと聞くぞ。」
「それなのに、なんで顔をひきつらせてるんだ?エドワード。」
リサードがジッと睨むと目をそらし、苦笑いをするエドワード。
「しかしまあ、王女様って6人もいたのか。」
「お前も第五王女までは見たことあるだろう?まあ、私も6人目がいるのはこの前知ったばかりだがな。」
「ふーん。。6人目ともなるといろいろ大変そうだな。」
そう考えてるうちにハッと当初の目的に気づき考えるのをやめる。
「とにかく俺は結婚なんて無理だ!」
「まあまあ、縁談ぐらい行ってもいいと思うがな。ちなみに断ってくれてもまたお前と七星剣のメンバーとしてまた働けるかと思うと俺はそれでもいいがな。」
そう言うとニヤッと笑うエドワード。完璧にしてやられたな。上のヤツらはどうやら抜けさせる気が無いらしい。俺が結婚に賛成などするわけがない。そうタカをくくっているのだろう…
だが、1つ疑問が残る。
「でも、もし俺が結婚して本当に抜けるなんて言い出したとして、お前らに何かメリットあるのか?」
そう言うと口元を抑え少し考えた素振りを見せる。
「さあな。しかし、私が国のお偉いだったらリサードの戦力は喉から手が出るほど欲しい。そうだな、嫁がせればここに置いておける。。そんなところだろう。」
「後は、そうだな…」
「後は?……」
ゴクッとつばを飲む。
「……嫌がらせ?」
「嫌がらせかよ!!」
ダメだコイツらに付き合ってられない。
「もういいです。とりあえず今日のところは帰ります。」
そう言って、部屋を出ようとすると後ろから声をかけられる。
「とにかくそういう訳だ。私は伝えたからな。後はお前自身が決めろ。」
ガチャんと扉を占める。廊下にでて頭を抑える。
「厄介なことになったな…」
扉を開けて廊下に出るとすぐのところに大きな窓があり、さんさんと太陽が降り注いでいる。中が少し暗かったせいか眩しくて目が慣れない。いい天気だ。こんな日は昼寝もいいかもな。
「何が厄介なことになったな…だよっ!」
声のする方に目を落とすとぶかぶかの魔女のような帽子をかぶった金髪の女の子が立っていた。クルッと帽子の脇からはみ出た金色のクセ毛がヒョコヒョコっと動く。
「なんだ。万引き犯か。」
「万引き犯じゃないっ!シルビアだっ!」
「…で?何のようだ?俺はこれから昼飯でも食べようかと思ってたんだが。」
そう言うと、少し気まずそうに俯くシルビア。
「あ、あたしもお腹減ったなーと思って…………そんでフラフラ〜っと散歩してたらリサがなんか疲れてるからご飯でもご馳走しようかな〜って…」
「ぷっ……………………」
そう言いながら指を目の前でモジモジさせる。その仕草がツボに入り吹き出してしまう。
「な、何がおかしいんだよっ!」
「…いや?別に何もおかしくないぜ。でも…」
「………?…でも?」
「………ありがとな。」
「あ、当たり前じゃん…そ、そうだ、お腹すいたっ!なんか奢って!」
「はぁ?!…お前がご馳走してくれるんじゃなかったのか?」
「あ、あれは嘘だもん!ほら早く行こーって!」
なんだ、嘘かよ。少し楽しみだったんだけどな。。まあ、いつも通りで少し元気でたし、こいつなりに心配してくれたんだろう。今回も俺が持つとするか。
「はいはい。」
「ふふふ。よろしいっ!」
「それにしても、すごい食い意地だよな。」
「女の子に食い意地とか言わないでよっ!」
そういってポカポカ叩いてくるシルビア。ごめんごめんと手を合わせると拗ねられてしまう。
「私も早く大きくなりたいけど、食べても食べても成長しないし……友達はみんな大きいし、17歳なのに小学生だと思われるし……」
「シルビアなりに悩んでたんだな…無神経な事言ってごめん。」
「別に気にしてないからいいよっ…」
「まあ、でもほら、小さい方が好きって人もいるし、大きすぎても肩がこるらしいぞ。」
「……………………………………………………」
おや?急に空気が重くなったな、、。
「何の話してるのかなっ?」
シルビアの背後からゴゴゴゴっと聞こえてきても、おかしくないオーラが放たれた。あれ?なんかまずいこと言ったか?
「な、何の話って。そりゃ、お、おっ…「私、身長の話してたんだけど?」」
身……長……?
「あ、…だ、だよなー。…お、俺も知ってた知ってた。」
あれ?シルビアさん?杖の先にエネルギーが溜まっていってますが大丈夫ですよね?
「ほら、何ていうか、身長が低くても胸が小さいからシルビアに似合うっていうか…」
あーもう何言ってるか自分でもわからないなこれ。
「リサの……リサの……」
「ちょっと待て!落ち着けシルビアーー!!」
エネルギー弾を打つ手前で止まる。徐々にシルビアの体が宙に浮きエネルギー弾が青から赤に変色しさらに膨らんでいく。
「本当に俺が悪かった!ここは収めてくれ!頼む!シルフォンのパフェ奢るから!!」
「……本当に…?」
「ああ。本当だって!」
少し落ち着いてきたのか、エネルギー弾も膨らむのを止めた。しかし、依然として危機は回避できていない、暴走状態となったシルビアの怒りのスイッチが入ればもう止めるすべはない。赤い目が帽子の下からキラリと覗き、牙のようなものまで見える。さっきの可愛いシルビアはどこへ行ったんだ。
ガチャん。。
そこに、ドアから紫の髪の青年が現れた。身長がリサードより少し高めだろうか。長めのもみ上げにツンツンした髪から獲物をかるような鋭い目つきが印象的である。
「ありゃー、やっぱりもう終わってっか。一応来たんだけどな。チッ、無駄足だったなぁ。」
青年がドアから気だるそうに首をかきながら出てくるとリサードを見つける。
「おー、リサードじゃねぇか。久しぶりだなぁ?」
「今それどころじゃないんだよ!!なぁ、ちょっと手伝っ……って………ってキラ?!」
よりにも寄ってキラに見つかってしまった。彼の名はキラ・テイルズ。珍しく服装は七星剣の制服を着ている。七星剣の7柱を担う男であり、一言で言えば自由人。空気を読まない行動はこの場に垂らされた一滴の毒のようにややこしくさせる。
「………キラ?」
そういって、今にも破裂しそうエネルギー弾を天空に掲げながらギギギギと首だけを向けるシルビア。
「よぉ。てか何か修羅場?」
「いやー…その…」
緊張感ない口調でリサードに話しかける。今それどころじゃないんだよ!察してくれ!そう思いながらキラを睨むとキラは何かを察したようだ。
「ああ、なるほど。任しとけ!」
そう言うと目線をシルビアに向ける。コイツに任せるとろくなことがなかった気がする。。
「おい!ド貧乳!」
「なっ…………?!」
「アガっっ…………………」
何かが詰まったような声を出すシルビア。 この野郎とんでもねぇ地雷踏んでくれたな!空気が消えちまったかと思ったわ!
「シルビア!!待て!!打つならあいつを打て!!」
「リサード、テメー助けてやろうってのになんだコラ。打たれるならテメーだけだろが。」
「何が助けるだよ、お前はもう口を開くな!!」
「何言ってんだ?ホントの事言っただけだろーが?」
「リサード、、キラ、、。」
そういうと、シルビアの目が赤く光り、エネルギー弾が恐ろしい勢いで回転する。
「………くたばれド変態共。」
「ヒッ…………………」
「あ?…………………」
目の前が真っ赤で埋め尽くされ、轟音とともに吹き飛ぶ。窓は壊れ、ドアや壁はプスプスと焼け焦げ、壊れた天井から瓦礫が落ち、地獄絵図が完成していた。。
「フンッ…………」
そういってそっぽを向き、シルビアは歩いていってしまう。しかし、よく生きてたな俺。伊達に修羅場潜ってないぜ……そう思いながら瓦礫をどかすと砂ぼこりが舞い、隣でゲホッゲホッと席をしながら瓦礫をどかす姿があった。
「いってぇ、、あのド貧乳チビ娘、手加減っての知らねぇのかよ…」
「お前も言い過ぎだろ、自業自得だ。」
「オメーも、人の事言えんのかド変態」
「は?」
「なんだやるかオイ?」
「はぁ………」
「ケッ、なんだよつまんねーな」
「勝手にやってろ。全く。」
そう言うと、とんだめにあったぜと文句を垂らしながら制服のホコリを払い歩いていくキラ。危うく、こいつのペースに飲まれるところだった。あーあしかし、こりゃ始末書が大変だな。。
なんて厄日だ、でもこんな生活も引退するまでの辛抱だ。と考えるリサードだった。
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夜眠れずに妄想してると、いつの間にか小説のネタができます




