問題
コバルト港に第6師団の本隊が到着した。そして第2師団とクラリス軍との合流するため。合流地点である北部担当軍の根拠地がある街に戦闘集団は移動を開始した。
現在の戦況は不明である。コバルトにはクラリス軍が駐屯していなく治安維持のため都市守備隊という州兵か警察のような兵士しかいない。そのため街に居る人や船で避難してきた人たちの話だけでは大まかな情報しかなく詳しい情報までは分からないのである。そのため合流地点に行けば現在の戦況がどうなっているのか分かるだろう。
今は荷下ろしされた物資の整理、点検などをしている。
「いや~、物資の揚陸が早く終わって良かったね」
久しぶり再開したフラウが荷物の上に座りながら言う。全くである。雨が降ってきたので海が大荒れするまでに揚陸作業が早く終わって良かった。
「そうだな。それより輸送する物資の荷済みは終わったのか?」
あっ!と言いながら物凄い勢いで走り去っていく。
ここでサボっていたんだな。
戦闘集団に補給するのは3日後に補給する予定である。彼らは5日分の糧食を携帯している。3日分は食べる分で残る2日分が非常食として残しておくのが決まりになっている。騎兵隊は人の糧食5日分と馬の分3日分を携帯している。馬の餌と水が必要なのでできるならには毎日補給しなければいけない。
「はぁ~、人が足りない」
今ここまでで問題はたくさん発生している。
まず人手不足だ。第6師団は国内での行動を想定しており隣国で遠征することを想定しておらず。東部に配置されていた他の師団に比べて人も少なく遠征するノウハウも無いため大変である。
そのため輜重兵の数が足りないためコバルトから離れれば離れるほど前線に向かう部隊に補給物資を輸送するのが困難になる。なのである程度コバルトから離れれば危険な戦域輸送を軍が担当し戦域後方の輸送を商会などの民間に担当してもらう予定である。もっと輜重兵の数が増えればそのようなことも改善されると思う。
次に雨である。物資を輸送するのに使う後方連絡線である道路が泥濘んで物資を運搬する牽引式の車の車輪が泥にはまったりして思うように前に進めなくなるからである。そして物資輸送が滞り補給するはずの予定が守られず作戦行動に支障が出る可能性もある。
そんな事を思いながら点検していると。
「各輜重部隊の士官以上のものは直ちに輜重連隊本部まで」
緊急の呼び出しになんだろうと思いながら向かう。
港付近に借りた建物の連隊本部内には大勢の人が居た。
「おっ、来たな」
「キリル中隊長、どのような呼び出しなのですか?」
「いやー、俺やキリル大隊長も知らないんだよ」
この呼び出しの内容を大隊長クラスの人も知らないのか。
ここに到着して20分ぐらい待機していると。
「諸君これから重要な話がある。」
眼鏡を掛けた男の偉いさんが話し出す。
「実は先ほど第2師団から伝令が届いた。その内容は早急第2師団に補給せよとの事だ」
その場が静まり返る。
「あの、どうして我々が第2師団に補給しなくてはならないんですか?」
誰かが質問をする。
「それなのだが。第2師団は予定されていた補給が予定通り行われなく。すでに非常食である2日分の糧食も底を尽きかけている。そんな彼らの輜重隊よりも我々の方が距離的にも近いためこのような命令が来た」
その後の説明で。まずクラリス領内に入るのに2つしかない橋を渡らなければいけない。その橋に全部隊が渡ろうと集中する。橋を渡る順番で最初は中央に派遣される3個師団の戦闘部隊が先に渡る。その後に中央担当の輜重隊は橋を渡ろうとするが北部と南部に派遣される戦闘部隊が優先して渡る。そのためで輜重兵は道や橋からはみ出され彼ら全戦闘部隊が渡りきるまで橋を渡ることが出来ず。先に行く戦闘部隊に補給しようとするが追いつくことが出来ず遥か後方に取り残されて補給が滞ってしまい。雨で道路状況が悪くなっているのも多少影響していると思うが。そんな事もあり戦闘部隊は携帯している糧食を食べしかない。援軍を待ち望む友軍のためにも輜重兵の補給を待つ時間も無いため前進していつまでも補給を受けれない状況が続いたそうだ。そりゃあ2つしか無い橋は渋滞するはな。
ともかく飢餓状態になっている友軍を放っては置けず第6師団の物資から第2師団に補給することとなった。5日分の物資のうち3日分は前線に移動中の第6師団に残りの2日分を第2師団に補給するが。その後の物資を急遽調達する必要があるため。買い付けした物資の納入日を早めて本国から届くまで節約しながら耐えるしかない事となった。
あーあ、また新たな問題が起きた。それも高レベルな問題が。どうして交通整理する人が居なかったり全体の行進速度を調整したりしなかったんだよ。
このすば2期が早く見たいてわすね!




