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異世界補給伝記  作者: EMT
王国騎士院編
20/49

謎の少女の名前

太陽が上がり始める朝の6時にこの場所では起床する時間となっている。

営舎内にラッパの音が鳴り響く


「ふぁ~、朝か早く着替えないと」

「おはようシオン」

「おはようガウス」

6時の起床から5分後に部屋の前の廊下にて点呼をおこなう。その点呼に1秒でも遅れてしまったら、教官に怒られその場にて腕立て伏せをさせられる。


「貴様、10秒の遅刻だ。その場にて腕立て伏せ10回だ」


今日も別の班の候補生が遅刻で腕立て伏せをさせられている。ちなみに教官によって腕立て伏せの回数はバラバラである。1秒が腕立て伏せ1回の教官もいるし、1秒が3回の教官だっている。軍隊においては集団生活であり規律や時間を守ることが遵守される。戦場において1人の身勝手な行動や1秒の時間のロスをするだけで多くの兵士が死ぬ事もある。そんなことをしないためにも候補生の時に厳しく指導していく。


「1班の1時限目は行軍の訓練だ。08:00に運動所に集合だ。以上解散」


1つの班にだいたい30人ぐらいの生徒がいる。小学校のクラスの人数みたいに多い。俺は教育隊の1班に所属している。フラウ、エイミー、レオ、ガウスも一緒の班員である。偶然なのかは不明である。


朝食は6時15分から7時15分の時間の間に済ます。食堂では王国内でとれた食材が使われており新鮮でありいろいろな食べ物がある。パンなら部屋に持ち帰って食べることもできる。7時20分から7時35分の15分間は掃除をする時間である。掃除が終われば朝の訓練の準備などに取り掛かる。


部屋に戻り顔を洗い歯磨きをして食堂に向かう。

食堂内にはおおくの候補生が朝食を取り、もくもくと食べている。

もうすでに女友達の3人は席について食べ始めていた。

「おはようさん」

「おはよう」

「おはようですわ」

「おはようございます」

俺とガウスも席に座る。

「シー君、今日はコメじゃなくてパンなんだね」

「パンが食べたいと思ってね」


少量の小麦とライ麦で作られた黒いパンとコンソメスープを食べる。一般的なメニューだ。


「やっぱりこのパンは硬いな」


「パンは硬いものじゃあありませんの?」


「え、パンは柔らかいもんだろ」


「シー君何言ってんの硬いに決まっているじゃん」


日本にいたころはパンは柔らかいものばっかりだったけどな。むしろ硬いパンなんかこっちの世界に来てから食べるようになったんだけどな。最初の頃なんか固くてびくっりしたよ。


「シオンよフラウさんの言う通りじゃあねえか俺なんかパンは硬いのしか食ったことがねえぞ」


「そうなのか」


「皆さん、シオンさんの言うとおり柔らかいパンもあります」


レオがそう言うと俺以外は目を丸めてびっくりしている。


「そんなパン本当にあるんですの?」


「もちろんあります。小麦だけで作られたパンは柔らかいです」


「そうなんだ~」


「でもそのパンは高級なパンで金持ちの人しかあまり食べられませんけど」


そうだったのかこの世界にも柔らかいパンはあるんだけど高すぎて庶民には手が出せないのか。

日本にいた頃はだいぶ幸せだったのか。


朝食も食べて掃除をし終え1時限目の準備をして、集合場所の運動所で待機する



08:00


「よーし全員遅れず揃ったな。これより行軍の訓練を行う」


「気を付け!!」


この号令がかけられると全員が背筋を伸ばし両手は握りこぶしで膝の横に付け、かかとも付け45度の角度開きまっすぐに立つ。このあとに回れ右や休めなどのやっていく。

次に隊列を組み行進の訓練が始まる


「全体、進め」


「右、左、右、左」


掛け声をかけながら進む。このように訓練を進めていく



夕方


「やっと終わった」


「フラウ大丈夫か」


「うん大丈夫だよ。心配してくれてありがと」


「別に心配なんかしてねーし」


この時とても恥ずかしかった。


夕食はコメとコンソメースープに焼き魚のメニューだ。さすがに飽きてきた


「そういえばさフラウ、あの女の子の名前なんて言うんだ」


「どの女の子さ」


「ほらあのからまれてた子だよ」


「あぁローラさんことね」


「へーローラて言う名前なんだね」


でもあの子なんか不思議な子だったな、エレノアと言う子はお嬢様とか読んでいたしな


「シオンさんもしかしてローラさんのことが気になりますの?」


「えっ、シー君・・・」


「おぉ、シオンそうだったのか」


「何言ってんだそんな訳ないだろ」


フラウはホッと息を吐き、胸をなでおろす

(良かった、シー君)





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