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瑠璃は、フマフォの中のファイターマンに問いかけた。
「ファイターマン、行ける?」
「はい、行きます。
ですが……」
ファイターマンの声は、いつもの力強さに、微かな不安を滲ませていた。
「ですが、何?
大丈夫なの?」
瑠璃の声に焦りが混じる。
「すでに、タンバル星の毒素にかなりやられていると思います。
殺処分しかないでしょう。」
瑠璃は、唇を噛みしめ、深く息を吐いた。
「そうねぇ、仕方ないわね。
函館の街に響き渡る悲鳴と、怪物の咆哮が、彼女の背中を押す。
「では、行くわよ
チェーンジファイト!」
瑠璃の掛け声と共に、フマフォが眩い光を放った。
その光の中から現ファイターマンが現れた。
彼は、素早くボディアーマーを身に着けた。
「行くぞ!」
ファイターマンは、力強く叫び、イカリヤ群へと駆け出した。彼の足元から、大地が震える。
一方、空では、シャドウマンタが執拗にコスモホークを襲っていた。
タンバル星の毒素の影響で、イカリヤは驚異的な凶暴性を発揮し、函館の街を蹂躙し続けていた。
「くそっ、効かない!」
WEF-Japanの本郷はコスモホークの攻撃がシャドウマンタにほとんど通用しないことに苛立ちを募らせていた。
「仕方ない、アトポーシスXの発射準備」
しかし、その時、全宇宙連邦のオキータのUFOから、シャドウマンタに向けて、未知のエネルギー波を放された。
「なんだ、あれは?」
近田が驚きの声を上げる。
全宇宙連邦のUFOは、シャドウマンタに的確な攻撃を加え、次々と撃墜していく。
ただ、シャドウマンタにに命中するのはオキータのUFOからのみで、コンドールはほとんど外していた。
近田は苦笑いしていた。
「コンドールはん……、へ、へたやなぁ」
地上では、イカリヤの猛攻が続いていた。
イカリヤは、その巨大な触手を振り回し、ファイターマンは、その攻撃を紙一重でかわしながら、渾身のパンチを繰り出す。
しかし、イカリヤの分厚い皮膚は、彼の攻撃を弾き返した。。
「くそっ、硬い!」
ファイターマンは、歯を食いしばる。
イカリヤは、その巨体でファイターマンに迫り、触手で絡め取ろうとする。ファイターマンは、間一髪でそれをかわし、イカリヤの腹部に蹴りを入れる。しかし、効果は薄い。
イカリヤは、その巨大な口を開け、ファイターマンに噛みつこうとする。
「させるか!」
ファイターマンは、イカリヤの攻撃を避けながら、その隙を狙う。
「もう、これしかない!」
ファイターマンは、イカリヤの攻撃を避けながら、その後ろに回り、イカリヤを抱きかかえた。
瑠璃はそれを見て、ほくそ笑んだ。
「出た、ファイターマン、お得意の後ろ回り」
「なんすか、それ?」
と、言いながらファイターマンはイカリヤを抱えながら、空に飛んだ。
イカリヤは、激しく身をよじり、ファイターマンを振り落とそうとする。
ファイターマンは、イカリヤの背中にしがみつき、海の方に向かっていく。
そして、。ファイターマンは、ベルトに装着している、宇宙手りゅう弾スペースパインをを外した。はずされたスペースパインはスイッチが入り、まばゆい光を放つ。
さらに、それをイカリヤの口に放り込み、海に投げつける。
海に落ちたとたん、イカリヤは水柱とともに大爆発をとげる。
さらにファイターマンは次々と、残りのイカリヤを背中からはがいじめにして、海に運び、爆殺したが、最後の一匹はさすがにパターンを読み、ファイターマンに後ろに回れないように、常に小面を向いていた。
ファイターマンは最後の一匹を海に連れて行けず、苦労する。
そこに瑠璃が、天才的な操縦技術でコスモホークでイカリヤの顔ぎりぎりに近づく。
瑠璃の操縦技術を認めている佐内もさすがに驚愕する。
「神楽坂隊員、危ない!」
最後のイカリヤは瑠璃の思惑通り、近づいてきたコスモホークに気を取られる。
「今だ!」
ファイターマンはうまく、イカリヤの後ろに回った。
「よし、ファイターマン、お得意の後ろ回り」
「だから、もうええって」
最後のイカリヤも、断末魔の叫びを上げ、その巨体を爆発させた。




