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超人ファイターマン  作者: 小泉たかし
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ここはWEF-Japan基地。


地上とは隔絶された、静謐にして機能的な空間が広がっていた。壁面を覆うのは、滑らかなチタニウム合金。その表面には、絶えず微細な光の筋が流れており、空気は清浄に保たれ、微かにオゾンの匂いが鼻をくすぐる。


各コンピューターのインジケーションランプは、規則正しいリズムで点滅し、静かな金属音と共に、高度な情報処理が行われていることを示唆していた。


今、WEF-Japan作戦本部の重厚なドアが、滑るように開いた。


その向こうから現れたのは、日本の女性首相、小池さなえである。彼女の纏う気品と、揺るぎない意志を感じさせる佇まいは、この厳粛な空間にも確かな存在感を放っていた。


小池首相の横には、WEF-Japan上層部、京元参謀が連れ添っている。


年齢不詳だが、その端正な顔立ちは、時を経ても色褪せることのない美貌を湛えている。身長は175cm。


ダークネイビーの、特殊繊維で作られたタクティカルジャケットは、肩のラインを強調し、その下には、黒のハイネックシャツが覗く。パンツは、動きやすさを考慮したカーゴタイプだが、その素材は上質で、野暮ったさは微塵も感じさせない。足元は、精悍なデザートブーツ。腰には、機能的なユーティリティベルトが巻かれ、そこには、小型の通信機器や、護身用のツールがスマートに配置されている。


その姿は、単なる軍人ではなく、高度な知性と、任務遂行能力を兼ね備えた、まさに「参謀」としての風格を漂わせていた。


作戦本部には、隊長の山桐剛士を中心に、WEF-Japanの精鋭たちが整列していた。副隊長の川中龍斗、そして、隊員の近田智一、本郷史郎、佐内由美恵、宮坂蘭奈、神楽坂瑠璃。


彼らの表情は引き締まり、静かに小池首相の入室を待っていた。


小池首相は、静かに口を開いた。

「みなさん、ご苦労様です。」


山桐が、敬礼と共に答える。

「は!。

首相もお忙しい中、足をお運びいただきありがとうございます。

本日のご用件を伺いたく思います。」


京元参謀が、穏やかながらも力強い声で促す。

「まぁ、隊長、まずは座ってくれ。」


WEF-Japanの面々は、中央に配置された大きな円卓を囲むように座った。


そのテーブルは、最新鋭のホログラムディスプレイを備えており、今は、静かに待機状態にある。


小池首相は、ゆっくりと話し始めた。

「WEF-Japanの皆さんは、表向きは自衛隊員ですが、実際は自衛隊に籍ではなく、特別任務としてWEF-Japanの隊員となっております。

この公にはできない特別の身分については、ご苦労も大変かと拝察いたします。」


近田が、少し照れくさそうに笑う。

「いやいや、首相、大丈夫です。

私ども、この任務に誇りをもろうとります。。

ですが、首相」


近田は、日本をアメリカ合衆国の「51州」にしたいと願う首相に対して、質問をしようとした。


しかし、その前に、小池首相の声が、作戦本部全体に響き渡った。

「今回は、折り入ってお願いがあってまいりました。」


首相の表情の変化に山桐は困惑し

「首相からお願いですか?」

小池は少しにやっとして言う

「そうです。首相からの命令ではなく、お願いです。

でも、そうさせたのはむしろWEF-Japanの皆さんよ」

「と言うことは、あの件ですか?」

山桐は思い当たったような表情をする。

「そうよ。15年前に行方不明になった私の娘、百合が、遠い宇宙からSOSを出していることを突き止めてくださったのはWEF-Japanの、ええっと、宮坂隊員でしたっけ?」

宮坂は答える

「あ、はい。」

小池は表情をなごませ頭を下げる

「本当にありがとうございました。」


宮坂は目が見えないが、ハイテクノロジーの眼鏡によって首相が頭を下げたのを感じた。

「首相、そんな、頭を上げてください」


副隊長の川中ははっとして

「ま、まさか……、われわれに娘さんを救出せよと?」


小池は慌てたように

「救出せよとは言えないわ、まだ一般には公開してないワープ航法で、はるか彼方の星まで行くなんて部づ下歯痿案件よね。だから命令ではなく、お願いなのです。

もちろん出来ることなら百合を助け出してほしいのです。」


川中はシャキッと敬礼し

「ははぁーっ!首相のためならどこへも行きます。!はい!」


他のWEF-Japan隊員の冷たい目を無視して川中はいんぎんいに答えた。


WEF-Japan隊員で、視覚障害者の宮坂 蘭奈は、各国の中央コンピューターも楽々ハッキングできるぐらいのそのたぐいまれなデータ処理能力で、前々から感じていた宇宙からのメッセージを解読したのはつい最近の事だ。


そのメッセージとははるか遠いジャミラン星から、地球に助けを求めている小池さなえ首相の娘からの電波とのことなのだ。


まず隊長の山桐に報告し、その後、、山桐はWEF-Japan上層部の京元参謀と相談しWEF本部の了解を得たうえで日本の小池首相に報告されたのだ。


小池は言う

「娘の百合が行方不明になってからもう15年ぐらいたちます。

どこかの国に拉致されたのだろうと思い、大変な外肛門大都なる可能性もあり、

世間に公表せず、内密に調査してまいりました。

まさか、今は遠い宇宙の星にいるなんて、宇宙人に拉致されていたなんて思いもよりませんでした。」


近田は恐る恐る聞く

「あの……その娘はん、首相のほんまの娘はん……?

小池は近田をじろっとにらむ。川中が慌てて

「首相、すぐに準備しますのでしばしお待ちください。」


すると今度は山桐が慌てて

「川中副隊長、軽々しく、しかも私を差し置いて承諾しないでくれたまえ。首相、この件は我々で、どのようにご協力できるか、、検討させていただきます。


小池は納得したように

「それでは、よろしくお願いします。

では、京元参謀、行きましょう」


京元参謀は、一瞬、瑠璃の方を見て、やさしく微笑んだ後

「はい、首相」

と、首相とともに、先ほど、入ってきた方に歩いていく。その際、近田の近くを通る時、近田の肩をぽんぽんとたたいて言った。

また、京元参謀は宮坂にも目をやり

「宮坂君、例の開発は進んでいるかね。」

宮坂はかしこまった顔で答える。

「はい」


そして、二人が退室していくのを瑠璃と、近田は戸惑った表情をして、見送った。



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